髙石あかり  他人と比較しない、私の人生を自分の色に染める

女優 髙石あかり(たかいしあかり)

■プロフィール

2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。
2016年にダンス&ボーカルグループのメンバーとしてデビュー。卒業後、女優活動を本格化。2020年舞台「鬼滅の刃」で竈門禰豆子役に抜擢され話題を集める。映画「とおいらいめい」(大橋隆行監督)など公開作も控えるほか、AbemaTVで放送中の「箱庭のレミング-私刑俱楽部-」にも出演。2021年8月には再び「舞台『鬼滅の刃』其ノ弐 絆」の竈門禰豆子役として出演。本作で映画初主演。

舞台や映画などで活躍の場を広げている髙石あかりさん。7月30日に公開される映画『ベイビーわるきゅーれ』では、映画主演で、女性の殺し屋を演じた。殺し屋の映画では珍しい、10代の女性の殺し屋2人によるド派手なアクションが魅力的な本作の見どころと、彼女の女優としての今後の展望を伺った。

■保育園時代から憧れ続けた女優業

「女優さんになりたい!」と思い始めたのは、保育園生の時でした。そのきっかけは、当時放送されていた「花より男子」です。このドラマを見て、普通だったら主人公の牧野つくしちゃんになりたい!と考えると思うんですが、私の場合は井上真央さんの「女優」という職業に惹かれてしまい、この頃から女優になることを夢見ていました。特に保育園の周りの友達はお花屋さんとかになりたい子が多い中で、私1人だけ女優になりたいと言っていたのでとても目立っていたそうです(笑)。いつも元気溌剌で体を動かすのが好きなタイプで、小学校3年生からはダンスを始めました。そこで入所するきっかけとなったavex主催のコンテストのポスターを目にしました。両親が応募することを認めてくれたこともあり、2014年のavexキッズコンテストに参加し芸能界へ。2016年にダンス&ボーカルグループのメンバーとしてデビューし、グループ卒業後に、夢だった女優活動を本格的に開始しました。

■役のスイッチが入った瞬間が本当に楽しい!

女優としてお芝居をしていて、時々役に入り込んでしまい、周りが見えなくなる瞬間があります。自分ではなくなって、コントロールできなくなってしまうくらい役になりきってしまう、その瞬間が本当に楽しくて。「この感覚をまた味わいたい!」と思ってお芝居をしています。また、日常生活の中に、演じた役柄が入り込んでしまうこともありました。その時は自分でもびっくりして、少し怖くなりました(笑)。女優というお仕事をしていく中で辛いと感じることもありますが、それを辛いと考えすぎず、楽しんでやることに重きを置いてお仕事しています。どんなことでも、楽しんでやりたいです!

■映画初主演!「ベイビーわるきゅーれ」

本作では、殺し屋のちさと役を演じました。相方のまひろ役を演じた伊澤彩織さんと監督とは、以前、別の映画でもご一緒させて頂いたので、主演が決まったときは嬉しさと楽しみな気持ちでいっぱいでした。ちさとと私自身は、ドライな部分や明るい部分など、自分でも「よく似ているな」と共感できる点が多く、演技も素でやっていることが多かったです。殺し屋の役作りは、銃の持ち方がわからないところからのスタートだったのでとても難しかったです。特に、ちさとは銃が好きで扱いに慣れている子だったので、観客の方が銃を持っていることに違和感を感じないように、撮影の合間は常に銃に触れているようにしました。

本作の見どころの1つでもあるアクションシーンは、限られた時間の中で練習をしました。構え方ひとつで見え方が変わってきてしまうので、構え方の練習はもちろん、銃を撃った時の反動は実際にどういった動きになるのかを細かく学びました。また、まひろ役の伊澤さんはプロのスタントウーマンの方なので、コツを教えてもらいながら撮影に臨みました。

■本作では、「殺し屋」のイメージを覆すかわいさに注目!

この作品は、高校を卒業した2人組の殺し屋ちさととまひろが、殺しの仕事を続ける一方で、社会人として社会に出て、あらゆる社会の理不尽な事に揉まれていき、成長したり、成長しなかったりする物語です。

殺し屋の映画というと、怖いイメージや暗いイメージがあると思うんですが、『ベイビーわるきゅーれ』は、そんなイメージを覆すかわいい作品になっています。特にちひろとまひろ、2人の対比するキャラクターがとても面白く、突然社会に適合しなければならなくなった2人が、社会に揉まれて成長していく姿にどこか共感を覚えて頂ける部分があるかもしれません。学生から社会人になる、みんなが通っていく道だからこそ、いろいろな人の心に刺さる作品だと思っています。

ちひろとまひろの過去と未来のエピソードは、あえて描いていおらず、映画を見てくださった方々には2人の過去に何があったのか、なぜ殺し屋になったのかなど、ぜひ想像しながら見ていただきたいです。

あと、今回、映画の挿入歌「らぐなろっく〜ベイビーわるきゅーれ〜」も歌わせて頂きました! 曲も併せて、映画を楽しんで頂きたいです!

■今後もいろいろな役を演じてみたい

今までは舞台に出させていただくことが多かったのですが、「ベイビーわるきゅーれ」を通して、今後、映像作品でいろいろな役をやってみたいとより強く感じました。特に自分と反対の性格の、物静かな役を演じてみたいです。普段は静かだけれどかっこいい、まさにまひろのような役に興味があります!また、本作のようなアクション系にもどんどんチャレンジしていきたいです。そしていつかは私の憧れの女優である、満島ひかりさんや石原さとみさんと共演させて頂きたいです。お二人との共演を夢見てこれからも頑張っていきます!

■大学生へのメッセージ 「誰かと自分を比較しないで」

学生から社会人になるとき、環境がガラリと変わります。実際に私自身も社会に出て感じることは、学生時代は無意識のうちに甘えていたなということです。高校を卒業して女優という仕事をやっていく中で、学生時代はとても価値のある大事な時期だったのだと気づきました。だからこそ、今を大事にしてください。自分が感じていることを無理に誰かと比較しないで、素直に、あなたらしく、自分の考え方そして人生を大事にしてほしいです!

学生新聞オンライン2021年6月1日取材 文教大学 3年 坂本鈴佳

共立女子大学 4年 北之原真奈/津田塾大学 4年 川浪亜紀/文教大学 3年 坂本鈴佳/津田塾大学 2年 佐藤心咲

ヘアメイク:西田美香(atelier ism®)
(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

映画「ベイビーわるきゅーれ

「殺し屋の映画」=暗い?
殺された妻の復讐?
「明るい殺し屋映画」があってもいいじゃないか!

社会不適合者な“元女子高生”殺し屋コンビが頑張って社会に馴染もうと頑張る異色の青春映画が誕生!

「ファンタスティック映画の新旗手」監督・脚本:阪元裕吾
「すじぼり」「ハングマンズノット」「ある用務員」「黄龍の村」
         ×
業界最注目の新人女優:髙石あかり
舞台「鬼滅の刃」竈門禰豆子役
         ×
女性スタントアクションの異端児:伊澤彩織

NHKちょいドラ「斬る女」ヒロイン「新宿スワン2」「キングダム」「るろうに剣心」

女性とて侮れない、本格的なアクションシーンと、今の時代ならではの、若い世代の考え方や価値観が散りばめられた物語の、新しい映画が誕生!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/gakuseibc/gakuseishinbun.jp/public_html/wp-content/themes/rumble_copy/comments.php on line 109