テリー伊藤 コラムVol.27 サマーシュトレンって知ってますか

鎌倉の行きつけのパン屋さんPINYに、クリスマス季節に大人気の「シュトレン」が、何と真夏にも関わらず「サマーシュトレン」と名乗って並んでいた。大好きな焼き菓子なので思わず買ってしまった。シュトレン(Stollen)とは、ドイツ生まれの焼き菓子で、日本語では「坑道」の意味らしい。トンネル型の焼きケーキの上にレーズン、レモンピール、オレンジピールを乗せ、真白な粉砂糖を乗せると、まさに冬の山小屋を思わせる雰囲気に。通常クリスマスの一か月前に購入して少しずつ食べる習慣となっている。近年日本でもシュトレン人気は高く、有名ケーキ屋さんが競って販売している。そんな真冬のアイドルが、真夏の湘南に登場したのだ!作戦は大成功らしい。

季節違いの食べ物を考えてみた。「冷やしおでん」も自動販売機で売っているくらい今や人気者になっている。だったら「冷やしお雑煮」もいいかも。お雑煮をお正月だけにするのは勿体ない。考えてみたら、当たり前になっている「冷やし中華」「冷やしたぬき」「冷やしきつね」だって元は暖かいうどん、蕎麦しかなかったはず。この間まで海外では「アイスコーヒー」は存在しなかった。そう言えば、ピザにはタバスコが定番だが、今女性の間では蜂蜜が人気らしい。妄想が膨らむ。

だったら「冷やしサウナ」はどうだろう。炎天下の元で働く皆さんにキンキン冷えたサウナ。10分入った冷え冷えの身体を程よい湯加減の湯船にざぶーん、コレいいかも。冷えた休憩室に、アツアツの堀こたつを鎮座させて食事を楽しんで貰う。身体は暖かいのか冷えているのか判らないがメニューは豊富だ。「冷え冷え焼き鳥」「コールド肉まん」「冷やしカレーライス」など冷やしメニューと「熱湯チョコレート」、ふたを開けるとはじけっ放しの「アツアツポップコーン」など、アトラクションメニューが盛り沢山。いかかですか。

話が脱線してしまいましたが。こんな感じで新商品って出来ていくのかな。それにしてもクリスマス好きの私は、12月にしか会えないサンタクロースともっと会いたい。ミッキーマウスだってディズニーランドに行けば1年中会えるのに、サマーサンタクロースには会えない。暑いと可哀想なのでアロハシャツでもOK、会いたいね。でもサンタが登場するシチュエーションが無いかも。海で水上スキーやっていても普通だし。世界のアイドルだから、立派な「夢のサンタクロースランド」を誰か作ってくれないかな!沖縄あたりに。岸田総理大臣も構想ぶち上げて欲しい!そうなったら沖縄の新たな観光名所になるのに。そんな夢物語を実現して欲しいものだ。

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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