ひろゆき「能登復興支援サブスク」サービス始動

株式会社made in Japan 代表取締役社長 西村博之(ひろゆき)
日本のインターネット上で広く知られるインフルエンサーであり、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の創設者の一人としても知られている。
その影響力は、彼が運営している「5ちゃんねる」やブログを通じて日本のネット文化に深く根付いている。
その考え方は時に議論を呼び、インターネットの発展や社会に与える影響も大きい。
また、情報の自由やネット上の発言の自由などに対するスタンスも知られている。
2ちゃんねる創始者(現・5ちゃんねる)の1人で、株式会社made in Japan (石川県鹿島郡中能登町)代表取締役社長の西村博之さん(以下、ひろゆき)が、“能登・北陸を支える新しい支援の形”として、食品サブスクリプションサービス「能登復興支援サブスク」を開始。5月23日(金)に「能登復興支援サブスク」サービス発表会が開催された。
ひろゆきさんの新たな支援の実態や想いとは。
■戻れなかった町にしない
道路が壊れたり水道が止まったりしたときは、行政が対応してくれます。しかし、地元の工場や商店が被災した場合、それは行政の管轄外です。能登半島地震では、仕事を失った人たちが県外に職を求めて離れ、石川県の人口はおよそ一割も減ってしまいました。たとえ被災した工場が再開しようとしても、商品を作ったところで売れる保証がなければ、修理に投資する判断は簡単ではありません。
そこで、事前に「仕事」を発注することが、復興の第一歩になると考えました。たとえば、「半年後にこの量を買います」と予約注文があれば、その分の売上が見込めます。すると、修理に踏み切れる可能性が高まり、結果として新たな仕事が生まれるのです。この仕組みを多くの企業に広げていくことで、被災地全体に少しずつ仕事が戻ってくると考えました。
「儲からない偽善のビジネス」と自ら謳ったわけは、いずれそう言われるなら先に名乗ったほうがいいと思ったからです。いくつもの会社の商品を集めて自社で受け取り、梱包してお客様に届ける。さらに、卸売業者が機能していない今、その役割まで引き受ける必要があります。正直効率は悪く、利益もあまり出ません。それでも、発注を通じて産業を動かすことが何よりも大事なのです。
東日本大震災や阪神淡路大震災の被災地は、比較的早く復興しました。 仙台や大阪など、もともと大都市だったからです。しかし、能登が元の姿に戻らなければ、「復興できなかった地域」として前例になってしまいます。きちんと戻せれば、次にどこかが被災したときにも、どうせ戻らないから出ていこう、と考える人を減らすことができます。
■私たちが「いらなくなる」ことがゴール
人手不足の影響で、食品が予定どおり届かないこともあるかもしれません。だからこそ、事情を理解してくださる方々にこそ利用していただきたいと思っています。
たとえば、このサービスを通じて能登の塩を好きになり、自発的に注文してくれる人が増える。流通が整って、スーパーや百貨店で能登の特産品が普通に買えるようになれば、このサービスは必要なくなります。産業と流通が震災前の状態に戻ったとき、それが私たちにとってのゴールです。
このサービスでは、発注や在庫管理、問い合わせ対応など多くの作業が必要です。急に忙しくなると、人手が足りなくなることもあります。そのため、夏休みなどに工場で手伝ってくれる学生がいれば、とても助かりますね。また、私たちが毎日口にする食品の中に、ひとつでも能登のものがあれば、それが復興の支えになります。ぜひ共感していただけたら、家族や友人にも広めていただけたら嬉しいです。
■大学生へのメッセージ
思いきり遊んでください。今の若い人たちは、「勉強さえすればうまくいく」と信じがちです。でも、大人が言う「勉強」が本当に正しいかどうかは、自分で見極める必要があります。自分の興味に全力で時間を使えるのは、大学生活の中でも限られた時間です。社会人になるとできなくなるような「遊び」を通じて、ぜひ経験を積んでください。その遊びが、やがて自分の価値をつくっていくはずです。
学生新聞オンライン2025年5月21日取材 国際基督教大学3年 若生真衣
『能登復興支援サブスク』サービス情報
■サービス名
能登復興支援サブスク
■サイトURL
https://shop.modein.jp/pages/subscription
■コンセプト
被災地を支える新しい支援の形として、能登・北陸地域の特産品を通じて、経済的かつ持続的な支援を行うサブスクリプション型のサービスです。
■仕組み
6ヶ月ごとの一括前払い制サブスクリプション
能登・北陸の特産品を適正価格で買い取り、支援者に毎月お届け。
商品の購入を通じて地域企業の雇用・生産活動を支援。
■金額・配送について
月額換算:4,300円(税込)
毎月5日にお届け(6ヶ月間毎月)
■ポイント
◎「支援して美味しいものが食べられる」体験を通じた継続的支援
◎商品を楽しみながら間接的に地域経済の活性化に貢献
◎単なる一時的支援ではなく、地域の魅力を広げる形での応援が可能

昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/国際基督教大学3年 若生真衣/津田塾大学3年 石松果林
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