テリー伊藤 コラムVol.58 大阪万博で楽しい女性と出会った!

『O-MU-TSU WORLD EXPO 2025』のアンバサダーとして大阪万博に行ってきた。私が以前から提案している「おむつの新しい名称ペーパーブリーフを世に広げる活動」の一環として足を運んだ。万博会場に入ると人込みの先には噂の木造建築「大屋根リング」、息をのむ美しさだ。万博終了後、維持費を考えると難しいと思うが、解体するのが本当に勿体ない気がする。場内は人で溢れ、パビリオンはどこも長蛇の列。そんな盛り上がりの中、開会式が行われた “シャインハット” でO-MU-TSUトークショーとファッションショーが開催され1900人収容のホールは満席となった。

私達の控室にとんでもないモデルの女性が飛び込んできた。もちろんオーディションで選ばれるくらいなので可愛いのだが、ノリは吉本新喜劇、最高に明るい関西人なのだ。突然「私靴下は3日間同じものを普通に履き続ける」の衝撃発言。それだけではない。風呂上がりに身体を拭くバスタオルは余裕で1か月使いっぱなし。周りにいる皆があっけにとられる中、彼女の快進撃は止まらない。ブラジャーはたまにしか洗わないと堂々と言い放った。話が面白過ぎる。他にどんな武勇伝があるか聞くと、この間は宮古島の海辺のトレーラーハウスで寝泊まりし、海で身体と服を洗い、知り合いの畑を手伝って1か月生活していたと。そんなところに居たら虫に刺されて大変じゃないのか尋ねると、虫は大好きで虫を求めて世界中を旅した事もあり、ゴキブリだって平気、お話しすることも出来るそうだ。大物過ぎるではないか。カメラが趣味で生活の面白体験を撮り続けているらしい。

話はまだまだ終わらない。実は僧侶の免許を持っていて仏教の道も究めたいとの仰天発言まで飛び出した。憧れは阿闍梨様だとか。阿闍梨とは仏教の中でも厳しい修行で知られ、その厳しさから多くの僧侶が挫折する。想像を絶する修行に打ち勝った僧侶は13の徳を備えられると言われている。ビックリです。靴下3日履き続ける話題からまさかの阿闍梨様の話まで行くとは。考えてみれば、ゴキブリと話せる、下着も替えない、お風呂に1か月入らない、夕景をカメラに残す、世界中の人と話がしたい、もしかしたらこれって仏教の教え?いやいや、そんな事はない…。

ショー前の打合せをしていると、彼女がファッションショー用のペーパーブリーフ姿で現れた。その下に自分の下着を履いていたのだが「これって変ですよね?すぐ脱いで来ま~す!」と元気な声でトイレに向かった。大阪で出会った最高に楽しい女性。彼女のインスタ @minenorie0428 見てあげてください!

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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