俳優 西野七瀬
迷うなら挑戦を!困難な中での挑戦がチャンスを引き寄せる

俳優 西野七瀬(にしのななせ)
■プロフィール
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。2011年に「乃木坂46」のメンバーとしてデビュー。
18年に卒業後、本格的に俳優として活動。主な映画作品に「シン・仮面ライダー」、「52ヘルツのクジラたち」、「帰ってきた あぶない刑事」、「君の忘れ方」など。「孤狼の血 LEVEL2」では日本アカデミー賞優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞し、「恋は光」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した。
◆俳優を続ける中で成長を感じた瞬間はありますか
高校時代はダンス部に所属していました。文化祭などがあると楽しく練習する日々でした。ちょうどその頃に乃木坂46のオーディションがあって合格し、アイドルの道を歩み始めました。
最初、演技にあまり興味がなかったのですが、経験を重ねるうちに作品を作る楽しさに気づくようになりました。現場では、各分野のプロたちが一つのチームになって作品を作り上げていきます。そして出来上がった作品が公開され、多くの人に届けられる。この過程がとても素敵だと感じるようになりました。
役作りといっても事前にするのはセリフを覚え、流れを把握することです。細かな部分は現場で組み立てます。監督から「オッケー」が出たら、それが正解だと信じています。
◆映画『少年と犬』について教えてください
脚本を初めて読んだときは、大変そうだと思う気持ちと同時にワクワクしました。美羽という女性は可哀想に見えるけれど、どこにでもいる普通の女の子です。この物語は、多聞という犬がいなければ始まりません。犬が人と人とをつなぎ、信頼関係を築いていく様子が丁寧に描かれています。ぜひ、その過程をじっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆学生へのメッセージを
私自身、楽な道か大変な道かを選ぶときは、大変な方を選びます。それは困難の中で挑戦する方がチャンスも多いと感じるからです。そしてぜひ仲間を大事にしてください。辛い経験も後になればきっと笑い話になります。笑い話ができる仲間が大切なのです。
学生新聞2025年4月号 国際基督教大学2年 若生真衣
■取材を終えて
画面で見たまま、柔らかな笑顔と控えめながらも確かな存在感のある素敵な方でした。取材では、西野さんの想いや考えに触れることができ、さらに魅力が深まりました。
(東京大学4年 吉田昂史)
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全国東宝系にて公開中
原作:馳星周「少年と犬」(文春文庫)
監督:瀬々敬久
出演:高橋文哉、西野七瀬、伊藤健太郎、伊原六花、宮内ひとみ、柄本明、斎藤工
Ⓒ2025映画「少年と犬」製作委員会

東京大学4年 吉田昂史/国際督教大学2年 丸山実友/国際基督教大学2年 若生真衣
カメラマン 下田航輔
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