宮沢氷魚 一つの仕事に執着せず常に新たな世界に目を向けていたい
1994年サンフランシスコ生まれ、東京都出身。「MEN’SNON-NO」(集英社)専属モデル。2017年、TBS系ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビュー。以後、NHK連続テレビ説「エール」、「偽装不倫」、映画「「騙し絵の牙」などに出演。初主演映画「his」では第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。舞台に「BOAT」「豊饒の海」「CITY」「ピサロ」。次回作にドラマ「ソロモンの偽証」、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』を控える。
■どのような学生時代でしたか
大学は2年間アメリカの西海岸にある大学に通っていました。授業が終わった後は、部活で野球をしたり、アルバイト代を貯めて購入した車でドライブをしたり、とにかく自由な時間を楽しんでいました。それと同時に、ずっと興味のあった芸能の仕事に一度挑戦したいという気持ちが強くなり、大学1年のときに今所属している事務所へ履歴書を送ったのが、現在の仕事につながる最初のアクションでした。
■今までのお仕事の中での転換期は?
昨年出演した舞台「ボクの穴、彼の穴。」ですかね。自分の成長を一番感じられた作品でした。この作品は、僕ともう一人の俳優の2人芝居で、自分にとって初めての挑戦でした。当時僕が乗り越えられたのは、きっと相方の俳優や演出家など、一緒に作品を作り上げてくれた彼らのために頑張ろうと、意識を変えられたからだと思います。それから、僕は一つの仕事に「執着しない」ということを第一にしています。どんな仕事をしているときも、新たな世界に目を向けていたいし、世界で起きている出来事に対して目を閉ざすことは避けたいからです。今後も俳優という仕事に囚われず、どんなことでもオープンに、一回何でも取り入れてみるというマインドを大事にしたいです。
■大学生へのメッセージをお願いします
いざ社会人として仕事を始めると、学生時代と比べて本当に自分の時間がないんです。ぜひ時間を無駄にせず、思いっきり遊んで思いっきり学んでほしいですね。あと、僕自身今の年齢になって、「世の中知らないことが多すぎる」と感じています。ですから、今の環境に感謝し、決して学ぶことを怠らないでほしいと思います。
学生新聞別冊2021年10月号 慶應義塾大学2年 伊東美優
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