衆議院議員 なかやめぐ

政治をきっかけに“誰かの背中を押したい”

衆議院議員 なかやめぐ

■プロフィール
1981年(昭和56年)生まれ/愛知県名古屋市出身/我孫子市在住/衆議院議員/元ネイル・着付け個人サロン経営/趣味:剣道(三段)
2人の子供と夫の4人家族。長男の生まれた時からのアトピーをきっかけに世の中の医療や食に疑問を持ち始める。一人ひとりが輝く世の中にしていくため、政治と食と医療の密接な繋がりを仕事と政治活動を通じて情報発信中。
2025年参議院議員選挙では千葉県選挙区から出馬し405,400票を獲得し惜しくも次点。

息子の重いアトピー性皮膚炎をきっかけに、政治への道をひらいた衆議院議員のなかやめぐさん。自身もかつて政治に関心がなかった経験から、若い世代をはじめ、これまで選挙に行っていなかった方々に政治に興味を持ってもらうきっかけになりたいと語る。なかやさんに、食への思いや母親としての視点、今後の展望について伺った。

小学校、中学校とバスケットボール部に所属していました。当時は政治にまったく興味がなく、自分にも自信がなくて、人前で話すだけでも震えてしまうような子どもでしたね。
将来はネイリストになりたいと思っていました。高校卒業後は友人の紹介で、地元では有名な化粧品店で働き始めました。当時はメイクがむしろ苦手で、あまりしたいとも思っていませんでした。でも、仕事を通して学ぶうちにどんどん好きになっていきました。その後、東京へ引っ越してからも同じような接客の仕事を続け、20代はずっと人に接する仕事に携わっていました。ネイリストの資格を取ったのは、出産後です。もともと接客業が好きで、お客さまと話していると私自身も元気をもらえました。振り返ると、根底にはずっと“誰かを元気にしたい”という思いがあったのだと思います。
美容部員として働いていた頃、うつむいてお店に入ってこられた方が、化粧をした後には胸を張って帰っていく。その姿を見ることが、とてもうれしかったのです。ネイルでも、お客様の手に何時間も触れながらお話をします。来たときよりもよい表情で帰っていただけることに喜びを感じていました。

■息子のアトピーをきっかけに政治の世界へ

政治に関心を持つきっかけになったのは、長男の重いアトピー性皮膚炎でした。子育てをしながら、どうしたらよいのかとずっと模索していた時期に、健康や医療について情報発信をしている動画を見つけたのです。それが、私にとって最初の政治への入り口でした。そこで参政党の存在を知り、「こんな政党があるんだ」と思ったのが、最初の出会いです。
息子の病気をきっかけに、それまで知らなかった医療の仕組みやその先にある政治について考えるようになりました。知らなかったことを知り、それをもっと多くの方に知ってもらいたいと思いました。私の願いは、自分も含めて、みんなが健康で元気に、幸せに過ごしてほしいということです。それを実現するのは簡単ではありません。若い世代が苦しまなくてもよい世の中にしたいと思っています。以前の私は選挙に行かなかったこともあり、政治について深く考えてきませんでした。それは、大人の一人として責任も感じています。今は“自分が誰かの役に立ちたい”という思いで活動しています。国民のみなさんが、必要な情報を知る世の中にしていくことを大切にしています。

■食と政治の架け橋に

現在、特に力を入れているのは、食に関することです。息子のアトピーをきっかけに食品表示に関心を持つようになりました。食品の裏側に書かれている表示を見ていく中で、日本では海外と比べて表示が簡素化されており、知るべき情報が十分に伝わっていないのではないかと感じています。食品添加物についても、私たちは学校で詳しく学ぶ機会があまりなかったと思います。
私が特に政治を届けたいと思っているのは、これまで選挙に行ってこなかった方々です。政策は難しく語ろうと思えば、いくらでも難しくできます。でも私は、政策について伝えるのと同時に、“政治にもう一度期待してみよう“と思ってもらえるような演説を心掛けています。自分が普通の主婦であることにも意味があると思っています。「なぜ普通のお母さんが政治の世界にいるのだろう」と、引っかかっていただく。「誰に投票しても変わらない。選挙に行っても意味がない」という気持ちも、以前の自分自身が持っていたものだからこそ、あえてその言葉を話すこともあります。2024年と比べると、演説で足を止めてくださる方も増え、少しずつ見える景色が変わってきました。一方で、子育てに精一杯だと政治を考える余裕がないということもよくわかります。そうした方々にも暮らしと政治がつながっていることを届けていきたいと思っています。

■もっと誇れる千葉県へ

今後は教育にも携わっていきたいです。子どもたちへの学校教育だけでなく、大人も含めての教育も同様です。そして、政治全体としては、誰もがあたりまえに政治を語ることのできる世の中にしたいです。若い人たちが日本を大好きで、「日本で子どもを産んで育てるのがなにも不安がない」という世の中になったらいいなと思います。
昨年の参議院選挙では、千葉県全体を回らせていただきました。その中で改めて感じたのが、千葉県の自然の豊かさです。海もあり、緑もあり、大きな可能性を持っている国だと思います。一方で、交通アクセスや少子化など、地域が抱える課題も伺いました。「ここに住んでいてよかった」と誇りを持って、豊かに暮らしていける千葉県にしていきたいです。

■大学生へのメッセージ

人の価値というのは、成績や稼ぐ金額だけで決まるものではありません。私がいつも思っているのは、「明日、命が終わっても悔いはない」と思えるような生き方をすることです。まだ若いみなさんが、そこまで考える必要はもちろんありません。ただ、なにかを選択するときには、必ず足を引っ張る人が現れることがあります。それは悪意かもしれませんし、善意であるかもしれません。親から「心配だからやめておきなさい」と言われることもあるでしょう。私自身も、そうした言葉をかけられたことがありました。そんなときこそ、自分と対話をしてほしいです。自分の魂がどうしたいのか。どちらの選択が後悔しないのか。成績やお金といった尺度ではなく、自分の魂が後悔しない生き方を選んでほしいと思います。
人の価値は、なにか一つのものさしで測れるものではありません。「自分は、このように生まれてきただけで素晴らしい」ということを、しっかり心に持っていてほしいです。みなさんの背中を見て、さらに若い人たちが勇気づけられることもあると思います。学校は一つの尺度にすぎません。誰にでも、その人ならではの価値があります。そこを大切にしながら生きてほしいと強く思います。

学生新聞オンライン2026年9月7日取材 東京薬科大学4年 庄司春菜

日本大学2年 原田達司/文教大学2年 山下加廉/武蔵野大学4年 吉松明優奈/上智大学2年 石川仁菜/東京薬科大学4年 庄司春菜/獨協大学 2年 中津亜結梨/成城大学2年 小澤実桜/情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥

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