藤井フミヤ 自分の作っている音楽は、 10年前に出しても後に出しても変わらないと思ってます

<プロフィール>
アーティスト 藤井フミヤ (ふじいふみや)
1962年7月11日、福岡県生まれ。 1983年、「チェッカーズ」にてデビュー。1993年、1stソロシングル「TRUELOVE」が200万枚を超えるセールスを記録。容楽だけでなく、アートなど多方面に活躍の場を広げ、2005年の「愛.地球博」(愛知万博)では、名古屋市バビリオンの総合プロデューサーとして世界最大の万葉鍵「大地の塔」をプロデュースした。2008年、デビュー25周年という大きな節目を迎えるにあたり、弟·尚芝との兄弟ユニット「EBLOODを約10年ぶりに本格再始動、2枚目となるオリジナルアルバム『Ants』を1月23日リリース。5月下旬には、 待望のアニバサリーベスト盤が発売予定。

デビューのきっかけと幅広い活動にかける思い

まずは、音楽を始めたきっかけや、デビューまでの経緯を教えてください。
「当時、矢沢永吉さんが組んでいたキャロルというバンドがあったのですが、その音楽を聴いて、自分もやってみたいと思い、中学1年生のときに初めてバンドを組みました。当時は、エレキギターを持っている人は学年に2、3人くらいで、持っているだけで、不良だというイメージがありました。『チェッカーズ」というバンドでアマチュアバンドの大会で優勝して、デビューをしたのですが、自分でも想定外のスーパーアイドルになってしまいました。当時から、「頂点に上りたい」といった野望はありませんでした。東京に出るのも、大学に進学する形で出てきたかったのですが、若干不良だったこともあって、周りも勉強していなかったから、自分もしなくなって、地元で就職しました。 でも、当時の彼女が上
京して、自分も東京に遊びに行くようになり、町を見て、とにかく東京に住みたいと思いましたね。今では、東京も福岡も大阪もそれほど違わないのですが、物流とか情報が昔は全然違いました。そういうこともあって、東京に行きたいと思いましたね。それに、東京に出るきっかけが欲しかった。音楽1本に絞る気もなかったのですが、デビューさせてくれると
いうことだったので、東京に行ってしまおうと思いました。今思うと、若さゆえのパワーですね。デビューしてからは、あまりの人気のすごさに途中で道を変えよう思わなかったです」

ディズニーのヘラクレスやドラマ、CMなど音楽の中だけでも幅広く楽曲を提供されているだけでなく、自身も声優や役者として、また個展を展開されていたりと、活躍されていますね。
「基本的に何でもやります。 今、やりたいと思っていることは、本を書くこと。小説を書きたいです。映画はあまり見ないのですが、本は普段からよく読みます。本は映画のように、
まとまった時間を空けなくていいし、かばんに入るし、場所を決めなくても、どこでも読めますしね」

その時々の時代背景や、自分のやりたい音楽によって、作る音楽や歌い方にも若干たりとも変化が現れていると思いますが、逆に音から変わらないものはありますか?

「自分の作っている音楽は、10年前に出しても10年後に出しても変わらないと思っています。音楽業界では、制作で使用するソフトやハードは変化していますが、出来上がる作品に関して大きな変化はなく、実は真新しいものってそんなにないんです」

音楽を作るときは、どうやって作られますか?
「作り方には、大きく分けて2タイプあります。 暇な時にお酒を飲みながらでも作る人と、「さあ、作るぞ!と集中して作る人と。 自分は後者のタイプで、タイムリミットがないと作れないです。「すべての作品はタイムリミットが作る」という風に感じていますどんな仕事もそうですよね。作品を作るのに、自分にとって一番いい理境はホテルです。 電話が鳴らないし途中で作業が停止することがないからです。作業が止まると思考も一旦止まるから、一人がよくて、まっさらな環境で、携帯も自分から掛けるとき以外は切っています」

藤井さんにとって、唄とはどのようなものですか?
「仕事ですね。家で歌うことは、鼻歌でさえないです。仕事以外でのどを使うことはないです」

もしミュージシャンじゃなかったら、何をしていると思いますか?
「ミュージシャンというものは、夢を形にしている職業だと思います。自分には、昔からサラリーマンになって会社に行っているというビジョンがありませんでした。でも、ミュージシャンになっていなかったら、元々クリエイター志望だったこともあって、デザイン事務
所に入って就職していたと思います。でも大学に行ってみたかったですね」

藤井フミヤさんから大学生へのアドバイス
10代後半から20代前半の学生にアドバイスをお願いします
「学生の本業ということもあるし、勉強をしてほしいですね。学生としてしっかり勉強していれば、社会ではその勉強が関係なくても何に対しても吸収力が良くなると感じます。本を 読んだり、文章を読んだり書いたりする事が苦ではないのでしょうね。物事を良く知っているし、知識欲があるように感じます。何になりたいかっていう、目的は早く定めるといいですよ。そのための勉強をしているから、もしその通りにならなくても良くて、違うことにずれても平気なんです。一つ夢を持ってそれを追求していけば、それに付随した何かになれます。ミュージシャンになれなくても、バックミュージシャンになれるかもしれないし、プロデューサーやレコード会社の人間になれるかもしれないですよね。自分が好きなものを思って、知識欲を持っていればいいんです。まさしく「好きこそものの上手なれ」ですね。何も考えたくないときは、パラエティー番組を見ています。文章を書いたり、作詞をするといった職業をしていると、雑誌や本を読んでいても、若干仕事が入っていますね。 常にアンテナが立っている状態です」

学生に向けてメッセージをお願いします。
「夢を持つこと。人間は常に二つの選択があります。 AとBを選んで進むと、また二つ選択肢が出てきます。ういった時に、道しるべが必要です。迷ったら、人に聞けばいいんです。聞いても、最後は自分で決めるのだけど、常に道しるべとなる夢が必要です。」

学生新聞2008年6月より

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