株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス人財開発チームリーダー 石原和明
食を通じてお客様に笑顔を届ける
■プロフィール
学生時代にアルバイトとして飲食業に携わる。新卒でIT企業に入社するも、飲食のやりがいを忘れられず早期退職し、旧アルバイト先で正社員としてリスタート。以後は、飲食業ひとすじ。2005年より人事部に従事。
和食、中華、エスニックなど多岐にわたる店舗を経営するクリエイト・レストランツグループ。1016店舗、263ブランドを展開する飲食業界の雄に、事業の展望と仕事の魅力をうかがった。
■飲食業界の特徴と将来性についてお聞かせください
飲食業界において、まずは食を通じてお客様に喜んでいただくことが不変の真理としてあります。美味しいお料理を作り、味わってもらい、素敵なおもてなしをする。この点は、飲食業界各社が取り組んでいることだと思います。
例えば、石油や原子力といったエネルギー技術などは、他のものに変わってしまうことがありえます。しかし、「食」は人間生活においてなくなることはありません。つまりこの業界が淘汰されることはないわけです。近年問題となっている少子高齢化による影響も懸念されていますが、人口減に伴って多少規模が小さくなるとしても、消滅することはありません。
ITの分野で技術改革が進んでおり、飲食業界でもこれらとうまく付き合っていくことが大切になるでしょう。世の中の変化に対応していく会社が生き残ります。そのとき要となるのは「開発力」。変化に応じて商品やサービスを開発し、世の中に発信していく必要があります。
■この業界の魅力を教えてください
まず、働いている従業員にとっての魅力は、消費者から直接フィードバックをいただけること。美味しい料理を作り、お客様をもてなし、喜んでいただいた声が本人に直接届くのはかけがえのない喜びです。
経営の視点から見ると、新規の参入がしやすいことでしょうか。美味しいものを作る技術が身につけば、個人でも起業できる。他の業界に比べて、一旗あげやすいことでしょう。
■どんな学生を採りたいですか?
外食産業は現場にすべてがつまっています。現場でお客様のニーズがつかめなければ、商品や店舗の開発もできないので、まずはお店で働くことに魅力を感じている人を採りたいと思います。
知識や資格はとくに関係なく、文系理系も問いません。グループミッションに共感してくれる人、仲間を大切にできる人、自ら考えて挑戦ができる人、外食産業で働いていきたいという気持ちと覚悟がある人、お店で料理を作ること、お客様をもてなすことが好きな人を求めています。
■学生に対して御社をアピールするとしたら?
外食産業で働きたい人にとっては、いろいろなことができる会社です。店舗の様態もチェーンの店から専門店までと幅広く、飲食業でプロになりたいという人にとっても、専門的技術を身につけられるよき学び舎になると思います。分野は和食、中華、イタリアン、またレストランやフードコートなどいろいろあります。それぞれの店で美味しい賄いが食べられ、基本的に2割引でお店が利用できるなど、ちょっとした喜びが積み重なる、いい環境になっていると思います。
■大学生へのメッセージをお願いします
学生時代の友人は一生の友なので交友関係を広げること、また海外や国内のなかなか行けない場所へ行って自分探しをしたり、何が自分にとって楽しいのかを自分自身と向き合って探してみてください。仮に見つからなくてもいい。向き合うことが大事です。先のことはわからないのですから、今やりたいことに、今ある情報で取り組んでみることです。目標や夢は変わってもいい。世間体を気にしない起業家は、成功する確率が高いと言います。スピードをもって、クリエイティブにチャレンジしていきましょう!
学生新聞2020年4月号 就活大作戦コーナー 専修大学3年 山崎 蓮
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