林遣都 脚本の奥にある、描かれていない部分をいかに読み取り、体現していくかが大切

林 遣都 (はやしけんと)

1990年生まれ。滋賀県出身。2007年映画『バッテリー』で俳優デビュー。第31回日本アカデミー賞新人俳優賞等を受賞。
今年はドラマ「愛しい嘘〜優しい闇〜」(テレビ朝日)、舞台「セールマンの死」(PARCO)などに出演。
日本テレビ新土曜ドラマ「初恋の悪魔」でW主演を務める。

◆『初恋の悪魔』の見どころを教えてください
このドラマは原作がなく、坂元裕二さんの書き下ろしのオリジナル作品であるところが魅力のひとつです。全てを描き切れるのかと思うほど個性豊かなキャラクターたちばかりで、登場する一人ひとりの人物像にも注目してもらいたいです。彼らがどのように交わり、物語を繰り広げて行くのかをぜひ楽しみに観てほしいです。このドラマに参加できることが純粋に嬉しく、絶対に面白い作品になるだろうと確信しています。

◆俳優業の魅力について教えてください
僕は滋賀県で生まれ育ち、中学3年生の修学旅行で東京へ行った際にスカウトしていただきこのお仕事を始めました。最初は人前で演技をすることに対して恥ずかしさもありましたが、作品を通じていろいろな方と関わって仕事をすることにやりがいを感じるようになりました。役作りは、役と向き合いながら、脚本に描かれていない人物の背景を細部に至るまで考えることを大切にしています。お芝居をしているときは本当に楽しくて、一つの作品をみんなで作り上げていくこと、自分が作品の一部になれることがとても幸せです。また、誰かが作品を観て楽しんでくれたり、人の心を動かす可能性を秘めていることは、俳優業の魅力だと思います。仕事がつらいと思ったことはありませんが、人前に立つのはいまだに得意ではありません。でも、仕事は本当に楽しいですよ!

◆大学生へのメッセージをお願いします
コロナ禍で世の中の空気感が変化していますが、大変な時代だからこそ無理をせず自分を肯定してあげてください。悩む時間もあるかと思いますが人に合わせようとせず、自分自身の「好き」を見つけて突き進んでください。

■取材を終えて
林さんのお話を聞いていて役に対して真摯に向き合い、さまざまな視点から役作りをしているのだなと感じました。ただ演じるだけでなく、作品の背景には何があるのかをしっかり自分で考えていることに感銘を受けました。本質を捉えることの大切さを学んだように思います。

国立音楽大学2年 岡部満里阿

東洋大学3年 濱穂乃香/国立音楽大学2年 岡部満里阿/日本女子大学4年 神田理苑 撮影協力:カメラマン 広田成太

初恋の悪魔
日本テレビ系 7月期 新土曜ドラマ  7月16日スタート(毎週土曜日よる10時)
林遣都&仲野太賀W主演
脚本家・坂元裕二による、小洒落てこじれたミステリアスコメディーが誕生。

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