テリー伊藤 コラムVol.1 若さって!時には重荷になる

皆さん初めまして、テリー伊藤です。『学生新聞オンライン』にて連載がスタートする事になりました。
私が大学に通っていたのは数十年前になります。今どきの学生の気持ちなんかわかるの?と思う方もいると思いますが、実は私ちょっと前まで学生で、この3月慶應義塾大学大学院(SFC)の政策・メディア研究科を修了したばかりなんです。在学中は同期の若い学友と夜を徹して何度も語り合いました。
そんな経験も含めて皆さんの学生生活に何か役に立つ事があれば…という気持ちで連載を始めたいと思います。よろしく!

こんな言葉、親や先輩に言われたことはありませんか。
「君たちは若いから何でも出来るね。」
「失敗を恐れず何でもチャレンジしてみたら?若いのだから。」
「可能性は無限大にある。」
私も大学時代よく周りの社会人に言われました。その度に一応「ありがとうございます。」と答えましたが、そんなこと言われても将来自分のやりたいことも絞れず不安の日々なのにと内心思っていました。

若さって時には重荷になりませんか。
時間はあるが無駄に過ぎてゆく、何をすれば良いのか。あの頃の私は自分探しで街を彷徨っていました。
これからどうなるのだろう、俺って落ちこぼれ…。途方に暮れて公園のベンチで横になっていたある日、崖っぷちでひらめきました。
そうだ、今までの自分の人生で一番楽しかったこと、感涙した事って何だろう、そこに将来の仕事のヒントがあるのでは!と。

私にとって一番の思い出は、大学2年生の時に自ら主催したフォークソング・コンサートでした。
各大学の音楽部に出向いてコンサートへの出演依頼、チケット販売、会場手配など全て手探り状態でとても大変でしたが、頑張った甲斐あってコンサートは満席となり大成功。司会を担当していた私は終演の緞帳が下がると涙が止まりませんでした。あの感動をもう一度味わいたい一心でエンターテイメントの世界入り演出家の道を目指しました。

皆さんの中に将来が明確ではない人もいるはず。是非自分の人生を振り返ってみてください。
あの時何が楽しかったか、何に感動したか。
貴方の素敵な未来がきっと隠れていますよ!

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。