テリー伊藤 コラムVol.5 LAで出会った素敵な日本人女性

ロサンゼルスに行って来ました。久しぶりの海外です。現地の日本人向けフリーペーパー「LALALA USA」の原稿を13年前から書かせてもらっている関係で、創刊20周年イベントに招待されました!
「LALALA祭り」と称してのイベントでしたが、驚くほどの人出と活気でした。会場にはラーメン村と題した10軒を超える名店が出店されていて、何から食べて良いやら迷うところ。日本から持ち込んだ立派なお神輿が威勢良く場内を練り歩いたり、メインステージでは美川憲一さんのワンマンショーや日本人初のロサンゼルス美人婦人警官が登場したり、ハワイで人気No.1のイケメンダンスグループのショータイムには黄色い歓声が飛びかったり。
そうなんです、本当に物凄い盛り上がりだったのです!因みに私はトークショーをやらせてもらいました。

現在LAには10万人の日本人が居ると言われていますが、何と1万人が来場!予想を大きく超える数で、会場に入るのに1時間待ち。それにも拘らず皆さん笑顔のオンパレード!久しぶりのイベントを心待ちしてくれていたのです!制作スタッフも事前準備はもちろん、現場でも頑張っていました!
若い女性スタッフが多く活気に満ちていました。ひとりに話を聞くと「東京ではリクルートに務めていました。どうしてもアメリカで仕事がしたくて来米し、今はアメリカ人と結婚してイリノイの牧場で牛を育てて市場に出荷しています。」と。
彼女曰く、名前も付けて大事に育てた牛が売られて行くのが忍びなく、仕事を始めた頃は毎晩泣いていたそう。ある日、夫から「育てる牛に名前を付けてはいけません、情が移ってしまう。割り切ってやらないと。この牧場で畜産業が出来るから今の生活があり、君とも出会えた。泣くのではなく、牛たちに感謝しながら頑張ろう!」と言われ、その言葉を聞いてから心機一転、仕事に楽しく励めるようになったそうです。
今の時代、留学や観光で世界各国に旅することは出来るかもしれないが、こんな形でアメリカの田舎町で頑張っている日本人がいるのを知り嬉しくなりました。現地の人と恋愛とか結婚はハードルが高いが、仕事をするのは面白そう。できれば都会のレストランなどのサービス業ではなく、カントリー仕事に興味がそそられる。
思い立ったらフリーペーパー「LALALA」を見てみてください!ネット検索で簡単に見つけられますよ。お早めに!

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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