テリー伊藤 コラムVol.8 人生に一度、不良ファッションで決めてみたら!

人生のひととき「不良時代」があった方がいいのではないか!最近ふとそんなことを考える。ファションで考えてみよう。今の時代、ほとんどの若者がユニクロ的な洋服か、人気のノースフェイスで代表されるスポーツウエアーを着て、ブランドスニーカーを履いて街に繰り出している。もちろんこんな爽やかないで立ちは女性にも好感を持たれるだろう。
しかしなのだ、いつか長い人生を振り返った時、これではつまらなくないか!若い頃の写真がユニクロばかりでは情けなさ過ぎる。味気無さ過ぎる。あの頃あんな格好でデートしていたんだ、俺って突っ張っていたんだ、不良ぶっていたんだ、それがいいのだ!

例えば石原裕次郎、舘ひろし、岩城滉一、宇崎竜童・・・青春時代みんな不良っぽかった。
裕次郎は慎太郎刈り、舘や岩城は革ジャンにリーゼント姿でハーレーダビッドソンを走らせ街を回っていた。二人の昔の写真を見るととても傍には近づけない怖い雰囲気を醸し出していた。宇崎竜童だって安い白のツナギとサングラスで決めていた!本当はいい人なのに・・・

ズバリ言います!人生で大事なのは不良の過去があることなのです!!

舘ひろし、岩城滉一、矢沢永吉など、芸能界の中年スターで若い頃遊んでいた人達がみんな輝いて見える。
亡くなってしまったが萩原健一、松田優作、ジョニー大倉なんかの暴れん坊だった連中がどう歳をとって行くのか・・・彼らの人生のギャップを見たかった。本当に勿体ない。
私だって本当は「俺、若い頃悪かったんだ!あまり過去の事は話したくないな~。」こんなセリフ一度は言ってみたかった。残念ながらズ~とナンパファションを着てきたし、不良になる根性もなかった。そんな自分が情けないのだ。

私の人生の反省から、皆さんには今からでも遅くないので、是非不良スタイルで決めて欲しい!何も暴走族が好んで着ていた特攻服を勧めたりはしません。
先ずは初心者コースとして「SCHOTT」のライダースを着てもらいたい。シングルとダブルがあるが、お腹が出ていなければダブルが絶対にお勧め!古着屋に行けば2万円で買える。靴はサイドゴアブーツがいい!次はスカジャンだ。ヴィンテージ物は高すぎて実は格好悪い。そんなものはコレクターに任せておけばいい‼御徒町やアメ横で1万位で良いモノが手に入る。安っぽい虎柄なら尚良い!本物の不良は金が無いので、高価な洋服を着れる訳がない。春になったら明るめなスーツに派手なアロハシャツの着こなしも挑戦して欲しい!

不良ファションの哲学は「さりげない着こなしは絶対にしない!」これなんです。
一度挑戦してみてはどうですか!きっと人生変わりますよ!

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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