地域団体いいらぼ
飯田を若い力で盛り上げる!
地域団体いいらぼ
代表 宮下あかり
長野県飯田高等学校3年
https://www.instagram.com/iida_mizuhiki_labo?igsh=MTVtN3AybDAxNjE2Ng==
「いいらぼ」は、長野県飯田市に拠点を置く高校生40名程度で活動している学生地域団体だ。
代表の宮下さんが高校1年生の時に、U-18サミットに参加し、自分が感じている課題に向き合いながら活動している人たちに触発され、2023年4月に立ち上げた。
元々、まちづくりに興味があり、地元の賑わいづくりの魅力になるものを探していたときに、飯田市の伝統工芸品である水引に出会った。水引は、色や形、本数には、それぞれ思いがあって、その思いを形にして、相手に送る文化に魅力を感じていると言う。飯田市の水引産業は、衰退している現状で、お祝儀袋など以外の新しい分野開拓の必要性がある。また、水引細工職人の減少や水引ふるさと工芸館の廃業により、水引を体験できる場所が減り、このままだと伝統工芸の水引がなくなってしまう危機感も感じていた。そんな中で、学生の若い感性を生かして発信できたらいいなという思いで、水引に焦点を当てるようになった。
主な活動は、ワークショップ開催と地域や企業の方との交流がある。月に1回程度の長野県内外でのワークショップや企業の方とのコラボ商品を作成、小中学校からの依頼を受けて、学校でのワークショップを行っている。ワークショップの中では、淡路結びという基本的な水引の飾り結びを作り、アクセサリーやしおり、ストラップにして、身近なものと結びつけている。一番のやりがいは、ワークショップの体験の前後で、体験者の水引への印象が変わることだ。
そのほかにも、地元の小中学生が水引に親しみを感じて、地元の伝統工芸品に誇りを持ってもらえるように、水引SQUAREというフォトスポットを作りイベント開催も行っている。また、学生で初めて、月1回の飯田市のタウンニーティングに参加し、地域に耳を傾けることを大切にしている。
今後の展望は、2つあるという。1つ目は年齢の近い小中学生と積極的に交流して、水引の魅力を届けて、水引に対する硬いイメージを変えること。2つ目は飯田市の活性化として、若者と地域が交じり合って飯田市を構想して、飯田を盛り上げていくこと。
これからも、自分のワクワクや好きなものを突き詰めていく彼女を応援していきたい。
学生新聞オンライン2024年9月30日取材 慶應義塾大学3年 山本彩央里
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