テリー伊藤 コラムVol.43 中居正広の今後を考える
フジテレビと関係のある女性との不祥事で一方的に芸能界引退を発表した中居さんの今後について考えてみた。フジテレビ2度目の釈明会見は1月27日、10時間24分にも及んだ。その席で嘉納会長、港社長は辞任、翌日には遠藤副会長も3月末をもって辞任表明する事になった。中居さんは1月23日の引退声明で「全責任は私個人にあります。」とし、「トラブルの内容については示談が成立しているのでお話は出来ません。」とその後も沈黙している。相手の女性のプライバシーに関わる問題なので一方的に話すことが出来ないのは理解出来るが、なにか納得がいかないのも事実。国民的なタレントとして愛されていたが国民感情は冷やかだった。
中居正広、これからどう生きて行けばいいのか。お節介ながら考えてみた。まだ52歳、人生100年としてあと50年生きる事になる。一部報道では不動産、預貯金など推定20億円の資産を有すると言われている。これだけあれば働かなくても生きて行ける。遊んで暮らせる。とは言ってもこの先10年は、何処で飲んでいても街に出ても好奇な目で見られてしまう。皆がスマホを持つ時代、カメラで撮られてYouTubeに載せられる事も容易に想像出来る。そんな人生を中居さんは望まないだろう。では何をすればいいか。
先ずは迷惑を掛けたCMスポンサー「ソフトバンク」、スキマバイトサービス 「タイミー」他に自ら出演料の返済をしなくてはいけない。今回スポンサーサイドからの出演料返還請求は考えられないが、それに甘えてはいけない。明日から何をすべきか。人の為に生きて欲しい。古臭い言葉だが「世のため人のため」に全生命をかけてもらいたい。フジテレビ「SMAP×SMAP」では、東日本大震災の時に中居さんは現地に何度も足を運んだ。SMAPの励ましはどれ程多くの人々に勇気を与えたことか。そして現地の子供達の頑張りにSMAPも大きな勇気を貰ったのでは。あの時と事情は全く違う。当時はテレビ局、事務所がお膳立てをしてくれた。引退した今、一からスタートするのは容易なことではないが、やらなければ。巷には不登校で苦しんでいる子供、親に虐待を受けている子供、社会に上手に適応できずに悩む人など、中居さんより苦しんでいる人もたくさんいる。世間から逃げるのではなく、苦しんでいる今だからこそ立ち上がって助けてあげて欲しい。
逆境の中でどう生きるか。私財を投じて「中居シェルター」を作り、人生に苦しんでいる人々に「癒しの空間」を提供したらどうだろう。世間は冷やかな目で見るかもしれないが、信念を持ってすれば必ず結果は出る。私も応援、参加しますよ。そしていつか笑って読売ジャイアンツの話をしたいと思っている。
テリー伊藤(演出家)
1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry
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