朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』

©松竹

【シリーズ累計150万部突破の本屋大賞受賞作!】朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』が2025年9月13日(土)~15日(月祝)に草月ホール(東京都港区赤坂 7-2-21 草月会館地下 1 階)にて上演されます。

原作、宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)は、2023年の刊行以来、「こんな主人公に会ったことがない」と多くの読者を驚かせ、共感させ、笑わせてきた。滋賀・大津を舞台に、「自分が決めたことは必ずやり遂げる」女子高生・成瀬あかりの突き抜けた行動力と、周囲を巻き込んでいく姿が描かれている。文学的な評価はもちろん、読者の口コミを中心に人気が拡がり、本屋大賞をはじめとする数々の賞を受賞。続編『成瀬は信じた道をいく』と合わせて、シリーズ累計150万部を超える社会現象的な作品となった。

その物語が、朗読劇というかたちでステージに立ち上がる。しかも、人気実力派声優たちによる日替わりキャスト制という、毎公演ごとに異なる表情を楽しめる贅沢な構成。

このたび初回公演を観劇させていただいた。

■初日公演 観劇感想

実をいうと、未だ一度も本作『成瀬は天下を取りにいく』を読んだことも触れたこともなかった私。話の内容も登場人物の特徴も知らない状態でしたが、前情報がなくても夢中でストーリーを楽しむことができました!私の耳の奥にまで響く、鋭く透き通った岩田陽葵さん(成瀬あかり役)の声は、成瀬の底抜けの明るさと意思の強さととても合っていました。

最も印象的だったのは、梅田修一郎さん(西浦航一郎役)の告白シーン。誰かに好きを伝えることの恥じらいと緊張感、それでも伝えたいという強い思い。「勇気を振り絞る」とはまさにこのことなのだと強く感じさせる圧巻の演技でした。普通とは少し変わった切り口でこの作品と出会いましたが、とても新鮮でした。文字では感じ取りきれない、その場面の緊張感や興奮を、朗読を通して、よりリアルに肌で感じ取れる。新しい物語の楽しみ方になること間違いなしです。せっかくの機会に一度、足を運んでみて欲しいです!

上智大学2年 張芸那

初めて朗読会を観劇したのですが、「ただ読むだけ」というイメージが一気に覆されました!声優さんたちが目の前でアニメを収録しているような臨場感があって、スポットライトや身振り手振りまで加わることで、まるで物語の世界に飛び込んだような感覚になりました。合間に入る効果音もとてもリアルで、自然と物語に引き込まれていました。

一人で三役を演じる方もいて、「本当に同じ人なの!?」と驚くほどの演じ分けに感動しました。誰がどのキャラクターか迷うことなく、それぞれがしっかりと生きているのを感じられました。観客も物語に引き込まれて、面白い場面では思わずクスッと笑い声が漏れるなど、会場全体が一緒に物語を楽しんでいる空気がとてもワクワクしました。特に成瀬役の岩田陽葵さんの演技は力強く、「我が道を行く」「挑戦する」真っ直ぐに挑戦する気持ちが伝わってきて胸が熱くなりました。一度は皆さんにも体験してほしい、素敵な時間でした。

情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥

原作の世界観を臨場感たっぷりに表現しながらも、完全な舞台劇ではない自由さを残していてとても面白かったです。高校生の青い日常を少し覗き見たような、青春物語の中に飛び込めました。主人公の成瀬の独特さを芯に、周りの登場人物が成瀬のペースに巻き込まれていく様が誰にでもどこにでもある日常の一面で、惹きつけられました。コメディ要素、青春要素、友情要素、などなど、この一つの物語にさまざまな視点が垣間見ることができて飽きない構成でした。アニメとは違う、生ものの朗読劇だからこその、その時だけの『成瀬は天下を取りにいく』が観れたし、舞台劇ではないからこその観客の空気、観客の自由さ、解釈の柔軟さがあって、面白いと思いました。

初めて朗読劇だったので、期待して会場へ向かいました。アニメや舞台劇とは違う、生ものとして声で伝える演技というものを正面から受け取ることができました。その時のテンション、その時の空気、ノリで朗読劇の間や雰囲気が変化することがとても印象的でした。

専修大学2年 星萌果

<公演概要>

公演名:朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』

公演日:2025年9月13日(土)~15日(月祝)
9月13日(土) 昼の部:開演14:30、夜の部:開演18:30
9月14日(日) 昼の部:開演14:30、夜の部:開演18:30
9月15日(月祝) 昼の部:開演13:00、夜の部:開演17:00
※開場は、開演の30分前を予定しております。

会場:草月ホール(東京都港区赤坂 7-2-21 草月会館地下 1 階)

原作:宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)
演出:野坂実
脚本:土城温美
主催・製作:松竹株式会社
後援:日本テレビ放送網株式会社

出演:
9月13日(土)岩田陽葵/紡木吏佐/梅田修一朗 他
9月14日 (日)安済知佳/諏訪ななか/今井文也 他
9月15日(月祝)若山詩音/青木陽菜/石谷春貴 他

■ストーリー
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。

■チケット情報
チケット料金:全席指定 SS席:11,000円(税込)、S席:9,900円(税込) A席:8,800円(税込)、B席:6,600 円(税込)
一般(先着)チケット
イープラス https://eplus.jp/naruten_rodoku/
アニメイト https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/3172984/

■公演公式HP・公式X
・公式HP:https://plan.shochiku.co.jp/naruseakari_roudoku/
・公式 X(旧 Twitter): https://x.com/naruse_roudoku

©宮島未奈/ざしきわらし/新潮社

専修大学2年 星萌果

学生新聞オンライン2025年9月13日取材 上智大学2年 張芸那/情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥/専修大学2年 星萌果

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