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「サンタパレード東京2025」開催

冬の⾵物詩・サンタクロース姿で⾮⽇常を体験しながら街中でのパレードや公園でのランニングを楽しみ、参加費を活⽤して病気とたたかう⼦どもたちにクリスマスプレゼントを贈るチャリティーイベント「サンタパレード東京」 が11⽉16 ⽇(⽇)東京・渋⾕〜原宿の公道および代々⽊公園で開催されました。
8年⽬を迎える「サンタパレード東京」は、渋⾕駅から原宿駅までの周辺公道2.5km を、クリスマス⾊に染まる街の景⾊をサンタクロース姿で楽しみながら、ゆっくりとウォーキング。今年、スペシャルアンバサダーに就任したEXILE TETSUYA さん、マーク・パンサーさんもサウンドカーに乗って⼀緒に参加しました。
ゴール後は、スペシャルアンバサダーの皆さんはじめ参加者が病気とたたかう⼦どもたちへのメッセージをカードに書いてクリスマスツリーにオーナメント装飾するメッセージツリーを今年から東京会場でも展開。カードは後⽇、⼤阪会場分と合わせて「サンタパレード」の企画運営を⾏う学⽣たちが、クリスマスプレゼントと⼀緒に病院や海外⽀援先へお届けします。
今回「サンタパレード東京」の様子を取材させていただきました。

【オープニングセレモニーのご挨拶】

■EXILE TETSUYAさん
今回、アンバサダーに就任させていただき、大変光栄に思っています。少し早いですがメリークリスマス。僕は、この素敵なイベントを通じて、皆さんと一緒にパレードをし、たくさんの笑顔を子どもたちに届けていきたいと思っています。メッセージカードには、「たくさんのサンタさんのプレゼントとスマイルでハッピーメリークリスマス」と書きました。アンバサダーとして、その思いをしっかりと届けていきたいと思います。

■マーク・パンサーさん
病気でたたかっている子どもたちに、笑顔のプレゼントを届けましょう。私のメッセージカードには、「メリークリスマス。君の笑顔は周りの人を明るくする魔法だよ」と書きました。子どもたちの笑顔が、周りの人たちを明るくする力になることを願っています。

■東京都立小児総合医療センター院長 山岸敬幸さん
今日はこんなに多くの方が集まり、大きなプレゼントをいただき、心より感謝申し上げます。私たちの病院は、「24時間365日断らない医療」をモットーに、常時350人以上の子どもたちが入院しています。笑顔は免疫を高める効果があります。皆さんの笑顔で、子どもたちも病気に打ちかってくれることを願っています。

■順天堂大学医学部附属順天堂医院 東海林宏道さん
今日は多くの方にお集まりいただき本当にありがとうございます。今日初めてこのパレードに参加させていただきました。順天堂医院にも100名近い患者さんがいます。これまでサンタパレードが続けてこられた活動に対し、心より敬意を表します。来年以降も皆さんと協力し合いながら、この活動を続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【イベント参加の思い・子どもたちへのメッセージ】

■EXILE TETSUYAさん
これだけ規模が大きいパレードは初めてだったので、とても驚きました。東京を象徴するような場所で、参加者全員が同じ格好をするというところにすごく楽しさを感じました。笑顔であふれるパレードで、本当に楽しい時間でした。
病院で過ごしていて、クリスマスや楽しいことを感じられない環境にいる子どもたちがたくさんいるということを意識し、この取り組みに強く賛同しました。私たちにできることは小さなことかもしれませんが、みんなで力を合わせ、子どもたちに少しでも笑顔を届けられたらと思います。これからもサンタパレードを応援していきたいです。

■マーク・パンサーさん
今日は天候にも恵まれ、パレード日和でした。参加者全員が笑顔になれた、とても素晴らしいパレードだったと思います。
みんなが笑顔になり、みんなでサンタになって、みんなに笑顔のプレゼントを届けられた1日だったと思います。病気でたたかう子どもたちにも、ぜひ勇気を持ってほしいです。決して一人ではなく、これだけ多くの人たちが一緒に見守っているということを感じてもらえたら嬉しいです。皆さんの笑顔が届けばいいなと思います。

■サンタパレード学⽣会議 企画運営 共同代表 上智大学 総合人間科学部看護学科1年 山本愛さん
私がこのイベントに参加したきっかけは、代表である小松七海さんの記事を読んだことです。もともと子どもが好きで「いつか子どものために何か行動ができたらいいな」と思っていたので、記事を読んですぐに連絡を取り、共同代表として参加することになりました。
入院している子どもたちや医療ケアが必要な子どもたちに、私たちが笑顔を届ける一つのきっかけになれば嬉しいと思います。
同じ想いを持つみんなで、渋谷や原宿の街をパレードできるというのは、すごく素敵なことです。また、みんなの想いが一つになってパレードをする姿は、見ている人にとっても勇気がもらえるものになっているのではないでしょうか。
街中がクリスマスの温かい雰囲気に包まれる中、医療ケアが必要な子どもたちは病院や家でその雰囲気を感じることさえ難しいことがあります。そんな子どもたちに少しでも温かさを届けたいという思いでこのサンタパレードは始まりました。東京では今年で8年目です。このサンタパレードというイベントが、これからもずっと続いて欲しいと願っています。そして、子どもたち中心にこのイベントが広まっていくといいなと思います。

学生新聞オンライン2025年11月16日取材 武蔵野大学3年 吉松明優奈

【サンタパレード東京に参加した学生新聞インターン生の感想】

サンタパレードには本当にさまざまな方が参加されており、みんなが輪になって肩を組んでいるような一体感があったのが印象的でした。
私自身小学校低学年の頃、クリスマスと重なる時期に入院していたことがあります。クリスマスの日、看護師さんが一緒にミニツリーを作ってくれたことがとても嬉しかった。そんな温かい記憶が蘇ってきました。
このイベントを通じて、参加者や街でたまたま見かけた人、そして病気とたたかう子どもたちもミニツリーの思い出のような、心温まる素敵な連鎖が広がっていくのではないかと感じました。
武蔵野大学3年 吉松明優奈

サンタパレードには、子どもから高齢の方までさまざまな年代の人々がサンタの格好をして参加しており、海外からの参加者もいて国際色豊かでした。持病のある方や、高齢のご夫婦、さらにはサンタの衣装を着た犬まで参加していました。パレードを終えた参加者たちは、病気の子どもたちへの応援メッセージを書き、メッセージカードをツリーに仲良く飾っている姿が印象的でした。参加している方々が入院している子どもたちを思い、笑顔のサンタパレードを作り上げていました。
津田塾大学3年 山下さくら

代々木公園でのサンタパレード東京取材は、当初は関心外だった事象から本質的な関心事を発見する、という記者の視点を養う訓練となりました。代々木公園を埋め尽くすサンタ姿の参加者が生む非日常感と、病気でクリスマスを感じられない子どもたちへの支援という社会的意義が、参加費→プレゼントというポップなチャリティとして見事に両立していました。
スペイン食フェス併開催による相乗効果もあって会場は活気に満ち、老若男女やペット連れまでもが純粋に仮装を楽しむ姿は圧巻でした。社会課題を「楽しさ」を用いながら解決する動機付けや環境設定の有効性を実感すると同時に、今後はこの優れた枠組みを、病児以外の困難を抱える子どもたちへも応用できないか、取材者としても企画者としても次なる可能性を感じています。
慶應義塾大学3年 山本唯那

まず初めに目についたのは、一面赤い服でサンタの格好をした民衆でした。ネコの帽子を被ったサンタさんやいかにもサンタのヒゲをした方との写真撮影で皆が盛り上がっていました。私たちも写真を撮り、気分が上がりました。屋台も多く、全員で射的をしたり、ご飯を食べたり、また薬物防止の資料を子どもたちが配っていました。
マーク・パンサーさんのDJからイベントが本格的に始まり、子どもたちのダンスやスペシャルアンバサダーとしてEXILE TETSUYAさんはじめ、マイケル・ジャクトンさんなどが登壇。実際に病院の先生も参加しており、サンタパレード実行委員会からプレゼントを渡したり、笑顔の効果は免疫を高くするということ、目が見えない方や酸素チューブしている方も参加していて、いろんな方に期待されている本当に必要なイベントだと感じました。
武蔵野大学1年 市川蓮

【今後のインフォメーション】
12月7日の大阪会場(大阪城公園)でも開始しますので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

「サンタパレード ⼤阪2025」 開催概要
⽇ 時: 2025年12⽉7⽇(⽇)10︓30〜15︓00/受付開始9︓00〜 ※予定、⾬天決⾏・荒天中⽌
出 演:EXILE TETSUYA(スペシャルアンバサダー)、マーク・パンサー(スペシャルアンバサダー)他 ※敬称略
会 場:メイン会場 ⼤阪城公園・太陽の広場&園内道路(⼤阪市中央区⼤阪城1-1)
公式HP:https://www.santa-run.com/

武蔵野大学3年 吉松明優奈/津田塾大学3年 山下さくら/慶應義塾大学3年 山本唯那/武蔵野大学1年 市川蓮

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