デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 古高大輔

高い視座、広い視野を持ち、行動し続ける。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 古高大輔(コダカ ダイスケ)

■プロフィール

1998年に上智大学を卒業後、外資系コンサルティング会社やITベンチャーなどを経て現職。現在は業務オペレーション変革やテクノロジー戦略立案、DX人材の育成や社会課題対応など、西日本地域の産官学民の諸課題の解決に取り組んでいる。

日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであるデロイト トーマツ グループにおいて、コンサルティングに取り組む。学生時代から社会課題への関心が強く、「自分に何ができるか」を常に意識してきたという古高大輔氏。そんな高い視座、広い視野を持ち続けてきた古高氏に、諸課題への向き合い方を伺った。

私の学生時代を振り返ると、バブル崩壊直後で、経済的に不透明な時代でした。また、政界再編 、阪神淡路大震災やオウム真理教事件など世間を揺るがす大きな事象が相次いだこともあり、社会やマクロな課題に自然と目がいきがちだったかと思います。また、塾講師など教育関連のアルバイトをやっていたのですが、様々なタイプの生徒に対してどのようにコミュニケーションを取るかに苦心をしつつ、工夫をしていました。
社会課題への関心から、当時はマスコミ関係の道に進むのかな、と漠然と考えていました。それもあってサークルでは弁論部に属し、様々なトピックについて学びとディスカッションを重ねる日々を送っていました。
いざ就職となり、景気の問題、また終身雇用の崩壊が始まった頃でもあったことから、大企業に勤めてゼネラリストとして成長するということではなく、専門性を磨いていくスペシャリストとしてのキャリアを考え始めました。そのタイミングで、発展途上にあり新卒の採用も目立ってきていたマネジメントコンサルティング業界に関心を持ち、志望、そして入社するに至りました。
新卒で入社したコンサルティング会社では、業務改革やパッケージシステムの導入に伴う諸変革に関わるプロジェクトを多く経験しました。若手の時からリードロールを任せてもらえるなど充実した日々を過ごせたかと思います。 
その後、ビジネスとして違う面を経験したいという思いから、Webコンテンツや商用の電子新聞を手がけるベンチャー企業で営業やプロジェクトマネジメントなど幅広に奔走する日々を過ごしました。全国津々浦々の顧客を訪問しつつ、コンテンツの発行、運用も担うなど、働き方としては今では大きな声で言えない日々が続きました(笑)。多くのことを学べたのですが、一方で、クライアントと話を重ねる中で、プロダクトやソリューションありきの提案に難しさも感じるようになってきました。そして、自己の中でのあるバランスを取ることが難しくなっていたのです。そのバランスとは「やりたいこと、やれること、やらなきゃいけないこと」でした。その思いから再びコンサルティングの世界に戻ろうと決意し、今に至ることになります。

■なぜ現在のデロイト トーマツ コンサルティングへ?

デロイト トーマツに入社した背景には、私の社会的な関心や価値観、地域に対して貢献したいという意識が影響していると考えています。学生時代から社会の事象に興味を抱き、社会的な価値にどう貢献できるかを考えていました。その中で、デロイト トーマツが他のファームより早くから地域に根ざして、地域の課題に目を向けつつ、価値提供をしていることに魅力と可能性を感じたのです。入社後は、主に西日本の担当として広く活動をしています。プロジェクトとしては、クライアントと伴走をさせていただき、構想から実現まで一貫して、また長期にわたって支援させていただくことが多いと考えています。

■バイアスをかけないことの大切さ

仕事を進める上で大切にしているのが、バイアスをかけないことです。データや事例、また経験則から事象を捉える際にも、また様々な方々とコミュニケーションをする際にも、バイアスをかけずに、広い視点、視野を持つことが重要になってきます。

■どんな人と働きたいですか?

ご自身の想い、自分の意志を持っている方と働きたいです。「私はこういうことに関心があって、こういう想いを持っています、こういうことをやっていきたいです」と仰るとすると、それがご自身で考えられて、ご自身の言葉でお話ができる方、ということがまずものお話かと思っています。あとは、客観的、俯瞰的にものをみようとする方です。例えば就職時の面接のシーンを想像していただければと思いますが、「自分が面接官だったら自分をどう思うか?」「自分のエピソードを振り返った時に、どこに凄さがあるのだろうか。うまくイベントが成功したから?動員数が多かったから?お金を集めたから?」など、突き詰めて考えればもっと話せることもあるかと思います。

■大学生へメッセージ

世の中、社会も、またご自身、周辺も変化をし続けています。そのなかで悩み、考え、上手くいくと思っていても挫折することもあれば、コントロールできない状況に陥ることもあるかと思います。しかし、「明けない夜はない」といわれるように、状況が好転するときは必ずやって来るはずです。どんな人と働きたいか、という点でも触れましたが、ご自身の考え、思いや言葉を意識し、不断の努力を持って何事にも取り組んで頂ければと思います。

学生新聞オンライン2023年8月14日取材 関西外国語大学4年 岡崎友哉

國學院大學3年 島田大輝 / 国際基督教大学1年 渡邊和花  / 上智大学2年 白坂日葵  / 関西外国語大学4年 岡崎友哉 
 

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