「学生新聞」とは、学生の、学生による、学生のための新聞です。

駐日メキシコ大使 メルバ・プリーア

■メキシコ合衆国
メキシコは北アメリカ南部に位置する国で連邦共和国(合衆国)。首都はメキシコシティ。面積は196万平方キロメートルで日本の約5倍。人口は約1億2,601万人でほぼ日本と同じ。公用語はスペイン語。通貨はメキシコペソ。日本とは伝統的に友好関係にあり、交流を開始して400年以上になる。2024年、シェインバウム氏がメキシコ初の女性大統領に就任。

■駐日メキシコ大使 メルバ・プリーア

©メキシコ大使館

Profile:

メキシコシティ生まれ。社会学を専攻し、公共政策・国際研究の修士号と国家安全保障の資格を有する。国内外で学び、多様性や公共政策に関する著作も多く、2019年より駐日メキシコ大使を務める。

▼大使になられた理由

7、8歳のころから大使になりたいという夢を持っていました。映画を見ていると国連で世界平和について語る女性が出てきて、それを見た私は「私、大使になる!」と母に言ったそうです。大学では社会学を専攻し、21歳で外務省に入省しました。初めてイスラエルへ赴任したのですが、そこで国際関係学だけでなく社会学を学ぶ大切さに改めて気付きました。国際関係学だけではその国の在り方を理解するのに充分ではなく、経済・歴史・文化など全ての視点が必要です。外交とは「国を代表すること」であるとともに、「人を理解する努力」でもあるのです。

▼メキシコの文化について

メキシコは日本の面積の約5倍あり、地域ごとに豊かな歴史と文化があります。メキシコシティは、5世紀にわたって我が国の中心地です。市内にはピラミッドが存在していて、メキシコ史のあらゆる時代が凝縮されています。アステカ神殿から超高層ビルまで多様な建築様式が共生していて、非常に興味深い街です。
海やビーチが好きならカンクンもオススメです。メキシコシティ周辺にはアステカ系、カンクン周辺にはマヤ系といったように、地域ごとに異なる先住民族の伝統が受け継がれています。また、スペイン語に加えて、地域によっては先住民族の言語を教える学校もあり、多様な言語や文化が今も息づいています。
メキシコ料理といえばタコスが有名ですが、主材のトルティーヤは地域によって原料が異なります。一般的に北部では小麦粉、南部ではトウモロコシが使われることが多く、食文化も非常に多様です。

▼日本とメキシコのつながり

日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画という、50年以上も続くプログラムがあります。日本の学生がメキシコに10カ月ほど留学し、スペイン語やメキシコの文化をはじめ、さまざまな専門分野について学ぶことができます。また、両国の大学や研究機関のあいだで300以上の国際交流協定が結ばれていて、2年ごとに日墨学長会議が開催されています。
このように、日本とメキシコの間にはいろいろな形でつながりがあり、それは強い絆で結ばれています。私の役割は、より多くの日本人にメキシコに興味を持ってもらうことであり、より多くのメキシコ人に日本に興味を持ってもらうことです。そうすることで絆はさらに強固なものとなりますし、私自身もその連なりの中の一人となることができると思っています。

▼日本の学生に伝えたいこと

周りの世界に興味を持つように心掛けてください。本では学べないことを教えてくれます。世界はあなたを必要としているのです。他の人とのつながりを大切にしながら、大学生活を楽しんでください。思いっきり勉強し、思いっきり遊ぶことを怠らないようにしてください。

学生新聞オンライン2025年10月6日取材 法政大学3年 島田尚和

■大使おススメのとっておき情報!!

メキシコは地域ごとにそれぞれ特色がありますが、今日はその中でオアハカ州をご紹介します。オアハカは自然と文化の豊かさで知られる州で、南部に暮らすサポテカ族が受け継ぐ伝統衣装「テワナ」の華やかな刺繍は必見です。また、お土産にはケレタロ州アメアルコ発祥の「レレ人形」もおすすめです。かわいらしい姿の一方で、多様な民族文化を象徴し、その継承にも役立っています。

駒沢大学2年 前田康介/城西国際大学2年 渡部優理絵/上智大学4年 吉川みなみ/法政大学3年 島田尚和

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。