ユーソナー株式会社 代表取締役社長 長竹克仁
「どこにもない会社」であり続けるために成長する 「法人データの専門商社」

ユーソナー株式会社 代表取締役社長 長竹 克仁(ながたけ かつひと)
■プロフィール
2000年にユーソナーへ新卒入社し、営業部で企画・提案業務に従事。 営業本部マネージャー、企画グループ執行役員を経て、2019年2月に代表取締役社長に就任。SaaS型ビジネスへの転換を推進し、ARR(年間経常収益)50億円超を達成。2025年10月の東証グロース市場への新規上場を実現。
国内最大級データベースで企業のマーケティング支援を行うユーソナー株式会社。その代表取締役社長である長竹克仁氏は、人生において大切にしていることが二つあると言います。一つは、「本気でやること」。もう一つは、「聞く耳を持つこと」。学生時代に培ったこの考え方が、今のリーダーシップにどう活かされているのか。彼の原点に迫ります。
■専攻した文献史料学とデータベースマーケティング、その類似性に驚き
私は学生時代、家庭教師と本屋でアルバイトをしていました。数学が得意だったこともあり、受験生に勉強を教える家庭教師の仕事はやりがいがありました。また、本を読むことが好きだった私は本屋で働くと多くの本を知ることが出来、毎日のように新しい本との出会いを楽しんでいました。小さい頃から旅館業を営む家庭で育ったこともあり、将来的には家業を継ぐ可能性も考えていましたが、その前に社会での経験が必要だと感じ、就職活動を始めました。私は学芸員の資格を持っており、大学では文献史料学を専攻していました。古い文献から仮説を立て、論理を構築する研究は非常に興味深いものでしたが、社会に出て、他の分野でも役立てられないかを考えるようになりました。
そんな中で、当時のランドスケイプ(現ユーソナー)からDMが届き、何気ない興味から応募して面接に向かいました。面接は形式ばった質疑はなく、1時間ほど雑談に近い雰囲気で進み、「こんなに面白い会社があるのか」と強く惹かれ、入社を決意しました。その理由の一つは、自分が大学で学んできた文献史料学と、この会社が行っているマーケティングの本質が驚くほど似ていたことです。文献から仮説を立てることと、データから仮説を導き出すことは、思考の構造が共通している様に思いました。私はこの会社でなら、自分の力を発揮できるかもしれないと感じ、入社を決意しました。
入社してからは一貫してセールスを担当してきました。本来、口べたで、苦手な分野でしたが、行動量を増やし、検証できる経験といった情報を集め、仮説を作り、業務にあたりました。その結果、少しずつ成果が出始め、営業分野が楽しく感じられる様になりました。しかし、順調に成果を上げながらも営業現場全体に課題も感じていました。そうした課題を解決する糸口になると強く感じたのが、現在展開している企業情報データベースであるLBCでした。
■ユーソナーの強み ー丁寧なメンテナンスで日本最大のデータ提供会社に
ユーソナーは、企業が持つ顧客データベースを、きちんと利活用できるよう環境を整えて差し上げる会社です。全国の法人に関するデータを持っているので、当社に任せてもらえれば、データの質や鮮度を保ち、活用しやすくできるんです。
ユーソナーのデータベースは、30年以上かけて蓄積された膨大な企業データが使われています。日本中の企業を調査し、情報を集め、丁寧にメンテナンスしてきたそのデータには、定量情報だけでなく、企業の背景や特徴を示す情報まで付与されています。
こうした情報は、一朝一夕に作れるものではなく、極めて高い参入障壁となっています。
データベースを持っているからこその強みは多々あります。たとえば、自社サイトを訪れた企業がわかるため、興味を持つ可能性が高い相手に対して、営業側が適切なタイミングでアプローチできます。また、AIを搭載しているので、自社の顧客データをもとに最適な営業リストを自動的に作成できます。
リスト作成のようなプレセールス部分にユーソナーを活用することで、営業担当者は、必要なコア業務に集中できるようになります。
また営業活動をする上では、ターゲット母数が少ないと偏りが生じやすく、恣意的な判断に引っ張られてしまうリスクがあります。私たちは日本のほぼすべての企業データを保有しているため、より広い視点から正しい判断材料を提供できます。この点こそユーソナーが持つ価値だと感じています。
会社としての魅力を高めるために、自社環境の向上にも力を入れています。ユーソナーは「どこにもない会社」であり続けることを大切にしています。常に新しい目標を掲げ、創意工夫をしながら成長する姿勢は、社風やオフィス空間にも表れています。働く側にとってもお客様にとっても、魅力的で刺激的な環境が整っているのです。
そして2025年10月、私たちは東証グロース市場への新規上場を実現しました。上場はゴールではなく、新たな成長のスタートです。今後はさらなる事業拡大を目指し、多くの挑戦が待っています。今入社する皆さんは、会社の成長を最前線で体感し、自らその一翼を担える絶好のタイミングにいます。私たちと一緒に、「どこにもない会社」を創り上げてくれる方を心から求めています。
■学生の君へ ー本気で取り組もう。聞く耳を持とう。
学生の皆さんに伝えたいことが2つあります。一つ目は、何事も本気で取り組むことです。取り組んだ内容の良し悪しではなく、どれだけ本気になれたかで、得られる経験値の質が決まります。本気でやった経験こそが、自分の言葉となり、人生の財産になります。
二つ目は、聞く耳を持つことです。多様な価値観を受け入れる姿勢は、自分の成長を大きく広げてくれます。他者の意見に耳を傾けることで、新しい気づきや視点が生まれます。この二つを大切にしながら、自分の未来を自分の力で切り開いてほしい。それが、私が学生の皆さんに心から伝えたいメッセージです。
学生新聞オンライン2025年11月25日取材 武蔵野大学1年 市川蓮

武蔵野大学1年 市川蓮/青山学院大学2年 米田麗美/京都芸術大学1年 猪本玲菜


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