テリー伊藤 コラムVol.80 寝つきの良くなる方法
寝つきの悪い私はいろんな事を考えながら寝ることにしている。柵を飛び越える羊の数を数える睡眠方法は誰でも一度は経験した事があると思うが、さすがに何十年も数え続ける訳にいかない。第一、羊の数にも限りがある。そこで最近私が実行しているのは、究極の二者選択「人生どちらを選ぶか。除外したものには二度と出会えない」をテーマに「一生食べ続けるとしたら和食か洋食か」という壮大なるテーマ。和朝食と言えば味噌汁、のり、納豆、鮭、おしんこ、食後に緑茶。一方朝の洋食と言えばスクランブルエッグ、ベーコン、ハム、ソーセージ、フランスパンなどホテルのモーニングが思い浮かぶ。そして目覚めコーヒーとの対決。一生食べられたいと思うとここは和食に軍配が上がる。
問題は昼と夜の食事だ。ランチに和食を選択すると、ハンバーガー、パスタ、ピザ、フライドチキン、オムライス、エビフライは二度と食べられなくなってしまう。ラーメンはどうなる。もともと中国から来たものだから食べられない可能性が高い。カレーライスはどうか。インド生まれだが子供の頃からから食べているので、これを洋食と決めるのは断腸の思いとなってしまう。では和食派は何処に行けばよいかを考えた時に思い付くのはお弁当屋さん。鮭弁当、明太子おにぎり、お稲荷さん、海苔巻きなどがお腹を満たしてくれる。本命はやはり日本蕎麦屋さんではないか。冬なら鍋焼きうどん、天ぷらうどん。夏ならざる蕎麦、冷や麦など盤石な品揃えとなるが、ここで大問題が!日本そば屋の稼ぎ頭、かつ丼はどうなる。洋食でもかつライス、カツカレーはある。かつとカレーは引っ張りだこなのだ。洋の括りになるのか和になるのか。
日本食の王様といえば当然お寿司が浮かぶ。いくら好きでも毎日食べ続けていると飽きてしまうし、お財布に自信がない。昼食は洋食に分が出てきた。深夜ベッドでここまで辿り着くには1時間を要する。しかしいっこうに睡魔は襲ってこないのだ。
晩御飯、更に選択は難しくなる。和食派には季節の魚は欠かせない。さんま、鯛、マグロ、白身魚など。極めつけは、うなぎ、フグ、蟹、伊勢海老などの新鮮魚介類。まさに日本食の醍醐味では。ここでも洋食も黙っていない。チーズ大好きアツアツチーズフォンデュ、大好き回鍋肉、韓国焼肉、ビーフストロガノフ、北京ダッグ、ロシアのボルシチやピロシキも抑えたい。そうなんです、考えれば考えるほど頭が冴えてくる。寝るどころではないのだ。考えてみれば究極の二者選択を2年も続けている。この旅は当分終わりそうにない。どちらにしてもクリスマスケーキだけは絶対に食べたい!

テリー伊藤(演出家)
1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry


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