ミュージカル『憂国のモリアーティ』緋色の研究 Reprise

2026年6月27日(土)から天王洲 銀河劇場にてミュージカル『憂国のモリアーティ』緋色の研究 Repriseが開幕しました。
原作は2016年から「ジャンプSQ.」(集英社刊)で大好評連載中の漫画『憂国のモリアーティ』。
舞台は19世紀末、栄華を極める大英帝国ロンドン。腐敗した階級制度を“犯罪”という手段をもって打ち破ろうと暗躍する“犯罪卿”ジェームズ・モリアーティと、その謎を追い求める“名探偵”シャーロック・ホームズ。宿命の二人の戦いを鮮烈に描きます。
ミュージカル『憂国のモリアーティ』は、2019年5月の初演以来「ピアノとヴァイオリンの生演奏」が生み出す熱量で、観客を物語の世界へ深く引き込み、公演ごとに大きな感動と熱狂を巻き起こしてきました。
そして、記念すべき原作連載10周年を迎える2026年。シリーズの原点である「始まりの物語」、Op.1を『緋色の研究 Reprise』として2チーム体制で上演することが決定!
“犯罪卿”はいかにして生まれ、“名探偵”といかに出会ったのか──。
宿命の二人の原点が、今、劇場で鮮やかに蘇ります。
初日公演に先立ち6月25日・27日に行われたゲネプロを取材させていただきました。

~キャストコメント~

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
俳優、スタッフが自分の責任を必死に、それこそ様々なことを乗り越えて、抱えながらも信頼のもとに毎日稽古場に集い、創っていた印象があります。その「信頼の意味」をきちんと再確認した稽古場であったなと、白も黒も清濁併せて表現に昇華する心持ちです。約一ヶ月にわたるロングラン公演となる本作は、公演期間内でOp.チームとRepriseチーム、どちらも楽しんでいただくことができます。
劇場でお客様の生きた目に何色の景色が映るのか、何がそこに在るのか。そして我々は何を届けることができるのか。覚悟と共に、毎日公演をしていきたいと思います。お客様におかれましても、集っていただいた劇場です。必死に届け続けたいと思います。

シャーロック・ホームズ:平野良
いつも、ミュージカル『憂国のモリアーティ』を応援していただきありがとうございます。7年目にして、原点に戻る今作。しかしながら人生と同じく螺旋階段のようで、似たような景色ではありますが、全くの別世界になったと思います。そんな本作で、懐かしさと新しさを紡いでいきたいです。東京公演のみでいつもより期間が長く、2チーム制に新曲にと、新たな試みが詰まった今作。何といっても見どころのひとつである2チーム制においては、感情の通り方や、果ては物語の通っていく道順まで、異なって見える面白さがあります。
私自身も二人のジョンをはじめ、レストレード、ホープと、毎公演新鮮にその場を生きなければと思っています。たくさんの方に愛されるよう、稽古場ではチームみんなで向き合ってまいりました。いつもと変わらずいい『モリミュ』を、そして新たないい『モリミュ』を、お届けいたします。

アルバート・ジェームズ・モリアーティ(Op.チーム):久保田秀敏
広く険しい大海原を進んできたこの船は、未だ航海の真っ只中。辿り着く先が平穏で平等な世界の景色であることを願い、千穐楽まで帆を高々と掲げ進みます。そんな今作は、初演の再演というわけではなく、新たにリプロダクトされた新作です。2チーム制という点も見どころの一つ。ぜひ二つの物語をお楽しみください。最後に、銀河劇場という素晴らしい方舟にご乗船いただき、ありがとうございます。眼前に広がる素晴らしいショーの数々をご体感ください。それでは素敵な旅を。

アルバート・ジェームズ・モリアーティ(Repriseチーム):泰江和明
再演という形で創り上げる今回の稽古は、今まで『モリミュ』をやって来た方々の想い、そして新しく入った僕たちの想いを、舞台上でぶつけ合う日々だったと思うので、それがどうなるのか今は楽しみでいっぱいです。これまでの強い想いが重なった、重厚感のあるOp.チーム。これまでの作品にリスペクトを持ちつつも、今、僕たちが入った意味を考えて役に向き合って来た、新しい化学反応を見せられるRepriseチーム。お客様にはぜひ新『モリミュ』を楽しんでいただけたら幸いです。いよいよ開幕!僕にできることは、一つ一つの公演に向き合って大切に届けること。新しくなった『モリミュ』、そして、アルバートを楽しんでいただけたら幸いです。劇場でお会いしましょう。

ルイス・ジェームズ・モリアーティ(Op.チーム) :山本一慶
7年前の作品を再びやるという感覚より、新たな作品への取り組みとして、とても新鮮に感じています。お客様にも新たな楽しみをお届けできるよう、頑張ります。見どころになるのは、タイトル通りシャーロックの事件!その裏にウィリアムがいる構図が、僕は昔から大好きです。改めて、またこの作品の一員になれたことを、心から感謝しています。皆様にも7年の時を経て、この始まりの物語を新たな気持ちで楽しんでいただけたらと思います。

ルイス・ジェームズ・モリアーティ(Repriseチーム) :百名ヒロキ
今回の公演は、初演から作品を愛してくださっている方はもちろん、今回初めて『モリミュ』をご覧になる方にも、楽しんでいただける作品になっています。Repriseだからこそ描ける人物たちの関係性やそれぞれの信念も、より深く感じられるはずです。楽曲やドラマの熱量もさらに磨き上げられていますので、ぜひ細かな感情の動きまで楽しんでいただけたら嬉しいです。僕自身としては、いよいよ皆様にお届けできることへの期待で胸がいっぱいです。早く劇場でこの熱量を感じていただきたい!という気持ちが強くなっています。本番でもルイスとして、新たな発見がたくさんあると思うので、毎日刺激を受けながら『モリミュ』の世界を生き抜いていきます。最後に、いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。カンパニー一同、心を込めてこの作品をお届けします。劇場でしか味わえないミュージカルの魅力と、『憂国のモリアーティ』の世界を存分に楽しんでいただけたら嬉しいです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

ジョン・H・ワトソン(Op.チーム) :鎌苅健太
大切な懐かしさと新しい場所への挑戦との気持ちが入り混じり、とても心踊った稽古でした!幕開けが楽しみです。今回は見どころだらけ!めちゃくちゃパワーアップしています。2チーム制ということで、お互い外から見ることが出来る時間もたくさんあったので、それぞれのチームの個性や絆が見られて、とても良かったです!アンサンブルチームの活躍も必見です!初演から7年。『モリミュ』がまた新しいステージに向かいます。大期待してどうぞ浴びてください。僕も劇場で皆様と一緒に『モリミュ』の世界が創れる幸せを噛み締めます。

ジョン・H・ワトソン(Repriseチーム) :橋本真一
『モリミュ』を『モリミュ』たらしめてきたOp.チーム。『モリミュ』が『モリミュ』で在れるよう、もがきながら新たな風を吹かせたRepriseチーム。二色のモリミュを届けることに、高揚感と少しの程よい緊張感を感じています。見どころとなるのは、ウィリアムとシャーロックという、非現実的とも言えるほどの圧倒的天才ふたりの存在を、この世に顕現させていること。僕はそこに役者の凄さや演劇の可能性を感じています。Op.チーム、前回からのRepriseチーム、そして今回からの新キャスト。それぞれの良さを持って混ざり合っている今作は、『モリミュ』の歴史の中でも突出して、新鮮さや新しい発見を感じる作品になると思います。『モリミュ』が積み上げてきた歴史の上で、新しい『モリミュ』の魅力を感じてもらえるよう、僕も精一杯努めます。

生演奏が彩る、信念と正義の物語 ~学生の観劇レポート~

ヴァイオリンとピアノの生演奏が登場人物たちの感情や謎と共に奏でられていく作品でした。
特に印象に残ったのは、ウィリアムとホームズの対比です。
ウィリアムは幼い頃から置かれた環境によって、世の中を冷めた目で見ており、物事を俯瞰して捉えているように感じました。ただ、自らの意思や感情を外側に向けて生きる姿には、強さと同時に孤高さえ感じました。
一方でホームズは、自分の心の動くままに行動し、目の前のことに全力でぶつかっていく熱さがあり、その生き方は羨ましく感じるほどでした。
同じ世界を見ていても、物事の捉え方や進むべき道、心に決めている道理が違う2人の対比にとても引き込まれました。
そして、「何を信じて誰についていくのか」ということの怖さも感じました。信じる相手や思想によってどんな方向にも進むことができてしまいます。
正義と悪の境界線が曖昧になる中で、それぞれの信念がぶつかり合う姿は、自分自身の信念とも向き合うことのできるあっという間の時間でした。
武蔵野大学4年 吉松明優奈

ピアノとヴァイオリンの生演奏がとても印象的なミュージカルでした。劇中歌のみならず、効果音や登場人物の心情までもヴァイオリンで表現しているシーンもあり、楽器の表現力のレパートリーの多さに圧倒されました。劇中歌は全体を通して悲壮感や強い決意が込められた楽曲が多く、力強い歌声と楽曲に何度も心をぎゅっと掴まれるような感覚になりました。生演奏だからこそ、観客一人ひとりの感情に寄り添ってくれているような感覚があり、作品の世界に深く惹き込まれました。
音楽だけでなく、物語の構成や演出もこの作品の大きな魅力でした。モリアーティ三兄弟があらゆる人物を巧みに操り、あのホームズでさえも翻弄してしまう展開には、恐ろしさと同時におもしろさを感じました。そして、三兄弟が並ぶ場面の照明の演出も相まって圧倒的な存在感がとても印象的でした。
作品の中でも、特に心を惹かれたキャラクターはウィリアムです。過去を背負っているからこその全てを諦めたような静かな眼差し、その過去が生み出す妖艶な雰囲気がとても魅力的でした。悪には容赦なく立ち向かう一方で、傷つき苦しんできた人々には深い慈悲を向ける姿には、人間離れした雰囲気がありながらも不思議な温かさがありとても心を惹かれました。
城西国際大学3年 渡部優理絵

■公演概要

公演日程・劇場:2026年6月27日(土)~7月19日(日) 天王洲 銀河劇場
原作:三好 輝『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
脚本・作詞・演出:西森英行 音楽:ただすけ
出演
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
シャーロック・ホームズ:平野良
アルバート・ジェームズ・モリアーティ:久保田秀敏/泰江和明
ルイス・ジェームズ・モリアーティ:山本一慶/百名ヒロキ
セバスチャン・モラン:佐々木崇
フレッド・ポーロック:宮島優心(ORβIT) /新谷聖司
ジョン・H・ワトソン:鎌苅健太/橋本真一
ミス・ハドソン:七木奏音
ジョージ・レストレード/ジェファーソン・ホープ:髙木俊/伊藤裕一
レニー・ダブリン男爵:吉田英成
ブリッツ・エンダース伯爵:小南光司/内藤光佑
伊地華鈴 大澤信児 川島大典 木村優希 熊田愛里 白崎誠也
高間淳平 竹内一喜 田中奏 蓮井佑麻 若林佑太 渡辺里佳
Piano:境田桃子/ただすけ
Violin:林周雅
スウィング 岡本拓也 友松克太 本田桃萌
スタッフ
振付:広崎うらん
殺陣:六本木康弘
舞台監督:野口岳大
美術:松本わかこ
照明:大波多秀起
音響:ヨシモトシンヤ
映像:ワタナベカズキ
衣裳:摩耶
ヘアメイク:中原雅子
歌唱指導:水野里香
演出助手:高橋将貴 玉屋冴月
制作進行:麻田幹太
宣伝・グッズデザイン:大内結菜 高野真衣
宣伝・グッズ撮影:須田卓馬
宣伝・グッズディレクター:鈴木幸 大島亜衣香
ピアノ協力:株式会社河合楽器製作所

学生新聞オンライン2026年6月25日・27日取材 武蔵野大学4年 吉松明優奈/城西国際大学3年 渡部優理絵

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