映画「TOKYO, I LOVE YOU」2023年11月10日公開
「東京–TOKYO-」を舞台に3つのSTORYで構成された2023年11月10日公開の映画「TOKYO, I LOVE YOU」の出演者のみなさま、中島央監督にインタビューをさせていただいた。
■リヒト役 山下幸輝
主人公のリヒトは思ったことや感情を素直に伝えられる人間です。僕自身は物事を伝える時に壁を作って気を遣ってしまうタイプなので、演じるにあたり普段の自分と真逆だからこそ新鮮で楽しかったです。いつか主役を演じてみたい!という役者の目標の一つが叶って、嬉しさがこみあげてきた半面で不安もありましたが、いろんな人の作品を見たりしてたくさん研究しました。
この映画は男7人の熱い友情の物語がベースです。「誰かのために頑張る」という話なので、様々な感情を表現した作品になっていると思います。普段は感情を隠してしまいがちですが、演じることで自分の感情を発散できたり、いろんな方と会話し演技で向かいあうことで、人との繋がりを深く感じることができます。これからさらに演じる機会が増えると嬉しいですね。
この作品を見ることでみなさんの日々の活力になってくれたら嬉しいです。
■ノア役 坂井翔
出演が決まった時は自分なんかでいいのかなという気持ちと同時に嬉しさがありました。ノア自身は自分の世界を持っていて、周りの人たちがワイワイしている時でも一歩引いてみんなを見ているようなキャラクターです。自分自身も1人でいる時間が好きなので、浮きすぎないようみんなの中に溶け込めるように役作りに励みました。
この映画は6人が1人のためにどこまで頑張り切れるのか?といった友情がメインの作品になっています。年を重ねて環境が変わっていくにつれて、仲が良くても会えなくなることもあるし、親友のためにどこまで頑張れるのかが見どころですね。
僕はやりたいことがあったわけではなく、たまたまきっかけがあって芸能界に入りました。俳優を始めてみたら楽しくて、今に至っています。学生のみなさんもやりたいことが見つからなくても焦ることはないし、恥じることもないです。何か見つけられたのなら、胸張って続けて楽しめれば自分の武器になると思います。
■ユージン役 下前祐貴
中島監督に直々に会って話し合いをして、ユージン役をオファーしていただきました。この役を演じてみたいと思っていたので、とても嬉しかったです。ユージンはグループの中でリーダー的な存在です。7人の中で最年長ということもあり、自分自身リーダー気質な部分があるので、みんなを引っ張っていこうという気持ちで臨みました。
ユージン、レイ、ダンの3人の場面でユージンが2人を引っ張っていくシーンは3人で納得するまで何度も撮り直したので注目して欲しいです。この作品は恋愛、家族愛、友情愛の「3つの愛」がテーマです。好きなもの・目標・大切なものは実は一番近くにあると思います。そんな自分の大切なものを見つめ直すきっかけになる映画です。
俳優業を始めて6年目ですが、最初は有名になりたいという単純な動機でした。しかしそんな浅い意識では周りに置いていかれてしまう。困難なことを達成した時にその仕事の本当の意義について知ることができると思います。きっかけは些細なことでかまいません。皆さんも素直に自分がしたいと思ったことに挑戦してみてください。
■シモン役 松村龍之介
今回初めて末期の患者役を演じる機会をいただいたのですが、自分が経験したことない役だからこそいつも以上に研究し丁寧に演じようと、撮影に臨みました。シモンは主人公リヒトの親友であり、重い病気を患っていても仲間を思いやる非常に優しい慈愛の心を持つ人物です。この映画の魅力は親友が一つの目標を胸に突き進んでいく姿です。万人が共感しやすく、何か夢中になれるものについて思い出させてくれる作品になっています。
俳優とは色々な人生を体験できる職業だと思っています。今回シモンという新たな人生を体験させていただき本当に嬉しく思います。今後、共演した方はじめ現場でご一緒した方、作品を通じて自分を知ってくれた方に笑顔になってもらえるように頑張りたいと思います。
学生という期間は人生の中でものすごく短いけど一生物の思い出を培える時間です。やりたいことを原動力にしてチャレンジして楽しい学生生活を送ってほしいですね。その経験が将来の財産になるはずです。
■ハル役 羽谷勝太
オーディションの際、監督に「完全にハルだね」と言っていただき、今回の出演が決まりました。主要キャストとしての出演は初めてだったので、非常に嬉しかったです。ハルは家庭環境でつらい経験をしています。だからこそいつもみんなを笑わせるようなムードメーカー的な存在です。友人が重病を患い、暗い雰囲気の中なんとか仲間たちを励ますハル。細部の絶妙なリアクションまで拘りました。
本作は恋愛、家族愛、友情愛、この「3つの愛」がテーマです。大切なものは一番近くにあると思い出させてくれるこの作品を通して、見てくれた人を笑顔にすることができたら嬉しいです。
学生のみなさんには今自分がしていることを最大限に楽しんで欲しいです。楽しんでいるからこそ見えてくるものがあり、道が切り開けると僕は思います。楽しくなければ時には一歩引いてもいい。一歩下がる勇気と楽しめる勇気があれば、社会に出たときに生きてくると思います。
■レイ役 島津見
レイはお調子者ではあるのですが、優しい目でみんなを見守り、周りの人を輝かせるための努力ができる人です。僕は普段はしゃぐような人間じゃないからこそギャップがあったのですが、稽古を重ねていく中でメンバーの中のレイの立ち位置が学んでいきました。
正直王道のストーリーですが、なんとなく忘れてしまいそうな実はみんなが持っている熱い感情を思い出させてくれる作品になっています。
映画の中でレイが歌うシーンがあるのですが、歌が好きだということもあり、レイ役のお話をいただきました。好きなことは捨てたものではないなと感じましたね。歌で仕事をいただけたので、趣味の延長線上でも音楽を続けていきたいです。またいつかヤクザ役など自分のロジックとは全く違う人間性を演じて、追体験をしてみたいです。
大学卒業後、就職するという一般的な流れにとらわれてしまいがちですが、学生の時間は自分で自分の幸せの尺度を見つける時間だと思います。自分が何をしている時が一番幸せなのかを見つけて、人生を歩んでほしいです。
■ダン役 西村成忠
今回の作品は友人との絆がテーマです。友情が大事と誰でも思っていますが、なぜかけてはいけないのかを言葉にしようとすると難しいです。再発見なのか再確認なのか発見なのか人それぞれですが、心の中でどれだけ友情がしめているのかがわかる作品となっています。ダンはグループの中ではっちゃけているわけではないですが、仲間思いで、相手とコミュニケーションをしっかりとり、関係性を大事にできるキャラクターです。
今まで感情を大きく表現する役の経験が少なかったので、みんなにアイデアをもらったりしながら引き出しを探していく作業はとても楽しく、役作りを通して知らない自分を発見することができました。
役者は新しいことにチャレンジできることが魅力です。知らない人になることができます。自分の体を通して表現したことで、見てくれた人の心が動いてくれると嬉しいです。
どんなチャレンジでも冒険でも取り返しがつかないということはありません。チャレンジは素敵なことなので、みんなには一歩を踏み出してほしいです。
■ミカ役 田中美里
脚本を見せていただいた際、他の作品にはない不思議な世界観が素晴らしいと思い、出演したいと思ったところ、出演が決まりとても嬉しかったです。最近では珍しいリハーサルがしっかりとあったので、いつも以上にみんなの意見を共有し合うことができました。どの作品でもそうですが、私はいつも自分と作中のキャラは全くの別物と考えています。
今回私が演じたミカは重要なこともすべて速いテンポで話します。監督に「さらさらと早く言って欲しい」とオーダーをいただいたのですが、かなり重要な台詞も速いテンポで話すので、難しかったですね。また見てくれる人に印象づけることを意識しました。
この映画は多種多様な個性を持つ演者たちが集まった作品となっているので、今までの映画にはない魅力がたくさん詰まっています。
若者7人が各々葛藤を抱え、それ乗り越えていく物語です。学生のみなさんは特にいろんな葛藤があると思います。7人の誰かと自分を重ね合わせてみると解決のきっかけが見つかるかもしれません。
■監督 中島央
今回、この映画を作ったきっかけは全世界の人が純粋に面白い!と思えるエンターテイメントに溢れた映画を作りたいと思ったからです。日本のお客様はもちろんですが、海外のお客様に向けても、日本の映画がもっと評価されるような、徹底的に娯楽性を追求したエンタメ作品を作りたいという強い意志を持って、制作に至りました。
ですので、私の中に生まれたキーワードは、“王道“、“直接的“、“万人が共感できる“の3つでした。よって、比喩的な歪曲表現を避け、全世界の人に等しく刺さる人間の根源的な感情を映画内で表すことを意識しました。
それが、今作品のテーマである恋愛、親子愛、友情の「3つの愛」です。これらは、国を問わず、誰しもが感じる本能的な欲求・感情だと私は考えています。この3つのテーマを現実ではあり得ないけど、ギリギリ信じられるような「ハイパーリアル」な描写で追求した映画になっているので是非、劇場で見て頂きたいです。
私はいつも、大人になったら何かにならなければいけないと思っていました。しかし、実際は何になる必要などなく、今作品のテーマである、<一番大切なものは実は一番近くにある>、一番大事なものは今のあなたがすでに持っているものなのです。ぜひ、皆さんには自分の個性を今一度見つめ直してこれから、大きく伸ばしていって欲しいです。
映画「TOKYO,I LOVE YOU」
11月10日(金)ロードショー
舞台挨拶(東京)
※チケットはローソンチケットにて発売
https://l-tike.com/cinema/mevent/?mid=703984
【第一回】
●場所:新宿ピカデリー
●日時:11 月 11 日(土) 18:40 の回 上映後舞台挨拶
●登壇者:山下幸輝(リモート出演)、島津見、下前祐貴、西村成忠、坂井翔、中島央監督
※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます
【第二回】
●場所: 池袋 HUMAX シネマズ
●日時:11 月 19 日(日) 16:00 の回 上映後舞台挨拶
●登壇者:山下幸輝、小山璃奈、草野航大
※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます
【第三回】
●場所:新宿ピカデリー
●日時:11 月 19 日(日) 17:50 の回 上映後舞台挨拶
●登壇者:山下幸輝、小山璃奈、草野航大
※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます
舞台挨拶(群馬)
※チケットは11/4(土)0:00~劇場HPにて発売
https://www.smt-cinema.com/site/isesaki/index.html
●場所:MOVIX伊勢崎
●日時:11 月 12 日(日) 13:00の回 上映後舞台挨拶
●登壇者:加藤ナナ
※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます
・映画「TOKYO,I LOVE YOU」公式ホームページ
https://tokyo-iloveyou.com/
・映画「TOKYO,I LOVE YOU」公式X(旧Twitter)
https://mobile.twitter.com/TOKYO_ILOVEYOU
・映画「TOKYO,I LOVE YOU」公式Instagram
https://instagram.com/tokyo__iloveyou
・映画「TOKYO,I LOVE YOU」公式TikTok
https://www.tiktok.com/@tokyo__iloveyou?_t=8h0wABFRPMH&_r=1
取材者:國學院大學3年 島田大輝 / 中央大学1年 前田蓮峰
この記事へのコメントはありません。