• 運営スタッフ
  • HOME
  • 運営スタッフ

Archive for 運営スタッフ

企業に聞く

合同会社MidWives 代表 / 看護師・助産師・保健師 / 国際ラクテーシ...

助産師は近くて遠い。でも一生に寄り添い続けられる 合同会社MidWives 代表 / 看護師・助産師・保健師 / 国際ラクテーションコンサルタント 高杉 絵理(たかすぎ えり) ■プロフィール総合周産期母子医療センターやクリニックで産科やNICUの経験を経て、世田谷区の保健センターやママ向けアプリ「ベビーカレンダー」で相談業務に携わる。また、メディアでの妊娠・出産・育児に関する記事や動画の監修も行う。安心して笑顔で子育てできるようなサービスを提供する場所として、品川区に育児支援HOUSE 助産師サロンを運営中。2児の母としても育児に奮闘中で、助産師としての知識や経験を子どもたちから日々アップデート中。https://josanshisalon.my.canva.site/ 助産師、保健師、看護師の資格を持ち、現在は妊婦さんやママに寄り添う助産師サロンを運営する高杉絵理さん。出生前診断や出産を巡る様々な選択肢を描いた映画『渇愛の果て、』(2024/5/18公開)の取材協力をしている。作品を通して伝えたい思いや助産師として大切にしているマインドは何か、お話を伺った。 当時は大学で看護師・保健師・助産師の資格を同時に取れたので、実習や試験勉強でとても忙しかったです。もともと、5人兄弟の長女として大家族の生活をしていた私は、家族看護や家族が形成される過程に興味がありました。NICU(新生児集中治療室)の看護師を目指していたのですが、NICUで働くなら助産師としての知識も必要だと感じ、助産師の資格も取ることにしたんです。将来の幅を広げるために、学生のうちから自分の選択肢を増やしておこうと思っていました。助産師になると医療職以外の仕事の経験はしないだろうと思っていたので、今のうちに他の社会経験をしようとスターバックスでアルバイトもしていました。しかし、4年生の実習の忙しさは桁違いでした。まず、実習ではお産を10例経験しなければならなかったのですが、お産に立ち会えるかどうかはご縁です。どうしても最後の1例が取り上げられず、1か月ほど病院に泊まり込みをしたこともありました。しかし、この時の忙しさや充実感は私の糧で、今も励みになっています 。 ■名キャッチャーのその先へ  大学卒業後は、若いうちは病院で経験を積みたいと、総合周産期母子医療センターのNICUに看護師として就職しました。出産において最後の砦と言われるこの部署には、ハイリスクな妊婦さんや赤ちゃんが来ます。大変な分、やりがいを感じる仕事でしたが、次第に助産師の研修経験が自分の中で強く残っていることに気づき、産科に挑戦しました。お産は、どれ一つ取っても同じ家族、ママ、赤ちゃんはいません。そのため、常にスキルアップや臨機応変な判断が求められ、チームで体育会競技をしているかのような一体感があります。無事に赤ちゃんが生まれた時の安心感や高揚感は、助産師という仕事ならではの面白さだと実感しました。「名キャッチャーですね」とママに言われた時はとても嬉しかったです。その後、30代半ばで結婚を機に上京することに。子育てと仕事の両立で、夜勤も多い大病院で働き続けることは難しいと感じていたし、看護師や助産師として十分に経験を積んだので、「なんでもできる!」という気持ちもありました。そこで、このタイミングでフリーの助産師として新しい働き方に挑戦しました。2023年には同期の助産師と2人で、産後ママの育児支援などを行う助産師サロンを開業しました。 ■生まれてから死ぬまで、一生に寄り添う  助産師サロンでは、「病院と自宅を繋ぐスロープになりたい」という想いで、出産・育児相談や日帰り産後ケアなどを行っています。病院はお産をお手伝いしますが、産後約5日間で退院しなければならず、産後の体調管理や育児のアドバイスなどは不十分です。赤ちゃんが0歳ならばママやパパも0歳だし、妊婦さんはマイナス0歳ですよね。私たちは、退院してすぐのママにも寄り添い、産後うつになりがちな時期やゆっくりとママやパパになる過程を支えていきたいと考えています。インターネットで簡単に情報を得られる今、常に寄り添って正しい情報を伝えること、信頼できる繋がりを生むことを大切にしています。 また、資格があっても育児に追われて働けないという助産師さんたちが、新たな働き方を見つける場になることも目指しています。助産師の仕事は、数年間のブランクがあると復帰しづらいと言われています。お産の手伝いという印象が強いですが、その他にも助産師サロンで行っているような出産や育児のサポート、子どもへの性教育や命の教育、更年期の相談など、人生のあちこちに活躍の機会があるんです。時代が移り変わるにつれて、ママも助産師の在り方も変わっているので、フリーの助産師としての働き方の一つとしても広がっていくといいなと思います。 ■知ること、考えること、向き合うこと 映画『渇愛の果て、』が、出生前診断や命の重さについて少しでも考えるきっかけになればいいなと思います。この物語は他人事ではなく、自分にも起こり得ること。もし自分だったらどう選択するか、身近な人と話してみてほしいですね。作中でも描かれる出生前診断は、障がいのある子どもを産まないためのものではなく、生まれてくる赤ちゃんを迎える心構えや準備のためのもの。気軽に検査が受けられるという情報がよく流れますが、検査結果を解釈・サポートするための受け皿が整っている機関で受診する重要性も知ってほしいと思います。 脚本執筆前に監督とお話した時は、とにかく助産師魂を熱く語りました。例えば、私が助産師として「一番近い他人」という距離感を保とうとしていること。家族には心配をかけたくなくて言えないことも、一番近くにいながらも俯瞰して寄り添う私たちには話せることがあると思うんです。そのためには、一つの情報から可能性やリスクを先回りして考える想像力が必要です。出産や育児に正解はないので、ベターな選択ができるように、困った時に頼れる存在として在りたいと思っています。 ■大学生へのメッセージ やはり子どもは人生を彩ってくれる希望だと思うので、出産・育児の魅力も改めて伝えたいです。出産育児はとても大変ですが、それを上回るほどの喜びや面白さがあります。 学生の間は、今しかできない経験をしてほしいです。学生のうちにいろんな人に会っていろんな話を聞いておくと、将来いろいろな場面でその人脈や経験が活きてくると思うからです。学生で 時間があるからこそできることを大切にして、挑戦してほしいですね。 学生新聞オンライン2024年4月25日取材 上智大学3年 吉川みなみ 映画『渇愛の果て、』 出演:有田あん 山岡竜弘輝有子 辻凪子 スタッフ監督・脚本・プロデュース:有田あん監修医:洞下由記 取材協力:高杉絵理(助産師サロン)撮影:鈴木雅也 編集:日暮謙音楽:多田羅幸宏(ブリキオーケストラ)配給協力:神原健太朗 配給:野生児童2023/日本/97分/カラー/アメリカン・ビスタ/ステレオ©野生児童 新宿K’s cinemaにて5月18日(土)〜5月24日(金)12:15〜、大阪・シアターセブンにて6月1日(土)〜6月7日(金)ほか全国順次公開 公式サイト:https://www.yaseijidou.net/katsuainohateX: https://twitter.com/katsuainohateFacebook: https://www.facebook.com/katsuainohate/Instagram: https://www.instagram.com/katsuainohate/?hl=ja

イベント・企業紹介

第79期本因坊戦第1局 前夜祭

一力遼本因坊に本因坊戦初登場の余正麒八段が挑戦する、囲碁の第79期本因坊戦挑戦手合5番勝負第1局が5月14日、東京・上野「東京国立博物館」で開幕する。1873年(明6)に開設されて152年を迎える同館で、初めて囲碁の対局となる。対局前日13日の前夜祭にお伺いさせていただいた。 初防衛を目指す一力は2年前に井山裕太本因坊(当時)に挑戦した本因坊戦で、福岡県太宰府市「九州国立博物館」での対局はある。「歴史ある本因坊戦を歴史ある国立博物館でできるのは嬉しい。博物館と同じ台東区の中学、高校に通っていたのでゆかりがあります。余八段とのタイトル戦は初めてですが、ベストを尽くして頑張りたい」と決意を表明した。対する余は16年王座戦、17年十段戦、22年十段戦、王座戦、23年王座戦とタイトル戦に挑戦しているが、本因坊戦は初めてだ。今期の挑戦者決定トーナメントでは結城聡九段、小池芳弘七段、井山王座、芝野虎丸名人を下して勝ち上がってきた。「博物館での対局を楽しみにしてきました。厳しい戦いになると思いますが、自分らしく精いっぱい頑張りたいと思います」と述べていた。両者の熱い決意表明で14日の対局に期待が高まる。 また前夜祭に出席していた主催者、関係者に囲碁の魅力や学生へのメッセージをいただいた。 ■毎日新聞社 代表取締役社長 松木健東京国立博物館という伝統ある施設で、囲碁の対局ができることをとても嬉しく思っています。囲碁も東京国立博物館も歴史ある伝統的なものなので、若い人たちに是非触れていただき少しでも多くの人に囲碁の魅力を知っていただきたいと思います。 ■日本棋院 理事長 小林覚囲碁は何もない碁盤を2人でキャンパスに絵を描くようにしていくもので、自分で構想を練ることで新しい世界が広がっていきます。形が見えない碁を作り上げることが囲碁の魅力です。碁を通じて様々な想像図や知恵が広がりますので、将来何かする時に役に立つと思います。 ■関西棋院 理事長 池坊雅史19×19の361マスで、こんなに人の哲学や宇宙観が反映されるゲームは世界にないと思います。囲碁はとても深い世界ですので、若い人たちに是非興味を持っていただきたいです。勉学も重要ですが、こういった日本の伝統文化も重要です。ぜひ大学時代に、囲碁や将棋、華道、茶道、香道などの日本文化と接してください。 ■東京国立博物館長 藤原誠囲碁は日本の文化ですが、姿は見えるが形としては残らない無形文化です。博物館では絵画や書、彫刻など有形文化の保存と展示をしています。有形か無形かの違いはありますが、日本文化を大事にしていかなくてはいけません。日本文化の柱とも言える囲碁のタイトル戦第1局を初めて東京国立博物館で行えることを誇りに思いますし、ぜひ学生の皆さんにも囲碁に興味をもっていただき、日本の文化を育てるという気持ちでチャレンジしていただきたいです。 学生新聞オンライン2024年5月13日取材 京都芸術大学1年 猪本玲菜

コラム

テリー伊藤 コラムVol.23 生成AIラブレターは成功するのか

教育関係者と、生成AI(人工知能)と、生徒や学生はどう付き合えば良いか、理解すれば良いのか。日本中で議論、騒動が巻き起こっている。読売新聞によると、都内の私立中高一貫校の英語科教員が中学1年生の生徒に「英語で日記を書く」宿題を昨年の冬休みに出したところ「ミスのない素晴らしい英文」の日記が何人もの生徒から提出されたそうだ。生成AIを使われたことは疑いもないと。宿題は英語を使う習慣を身につけ文法を学んで欲しいから出していて、間違いは指摘されて学ぶものであり、生成AIが示す「正解の丸写し」から得るものではないと。生成AIに頼り過ぎると思考力や想像力の育成が阻害され、学力格差が広がる恐れがあると警鐘を鳴らす。 学生に聞くと「興味のない必修科目のリポートは基本生成AIに丸投げ。」「不必要な時間を取られたり、不完全なリポート出して単位を落としたくない。」と悪びれる様子もなく答える。由々しき問題ではあるが、一般社会を見てもこれって日常にある出来事ではないか。冠婚葬祭の案内状、お世話になった恩師や上司へのお手紙。取引先へ新商品発表のお知らせ。挙げたらきりがない。パソコン使用者の4割は利用したとも言われている。 一番厄介なのは失敗が許されない片思いの人へのラブレター。人生の勝負どころ、ここで生成AIに頼り過ぎると危険だ。最悪は、憧れの女性に他の男性から同時期に2通の同文の生成AIラブレターが届いた時だ。彼女の反応を想像するだけで怖い。更に恋敵がこちらの存在を知って偽情報のAIレターを彼女に送ることもあるかも知れない。 私の大学の恩師でもある慶応大学認知心理学者の今井むつみ教授の「子供の頃からやり過ぎると、自分で考えなくても生成AIを使えば答えを効率的に探してくれると思いかねない。生成AIはどんな質問にも回答するが間違いも少なくない。人間と違い経験を通して単語の意味を理解している訳では無い。大事なのは経験から判断力を身に付ける事です。」と述べている。これって大人も一緒ですね。インターネットの情報ばかりを信じて根拠もなく社会を憎んだり、罪を犯したり。そんなニュース見るとガッカリします。 先ずは、ラブレターは自分の実力で書くことから始めましょう。下手でもいいんです。長い文章もいりません。好きなポイントを箇条書きでもOKです。やってみては。そう言えば、私の知り合いのミュージシャンが作詞制作に行き詰まったのでAIにお願いしようかなって言っていた。反体制ソングのはずなのに。世の中どうなっているのか!生成AIに聞いてみようっと! テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

学生新聞インターン

株式会社NATTYSWANKYホールディングス 代表取締役社長 井石裕二 

「こんな居酒屋があったらいいな」の想いを実現し、大ヒット! 株式会社NATTYSWANKYホールディングス 代表取締役社長 井石裕二 (いせきゆうじ) ■プロフィール 1974年生まれ、東京都出身。1995年からIT関連業務に従事。独立のため退職し、2001年11月 有限会社ナッティースワンキー(現 株式会社NATTY SWANKYホールディングス)を設立。2011年「肉汁餃子のダンダダン」を開業し、現在に至る。2019年 東証マザーズ上場。 2011年、NATTY SWANKYが創業した餃子居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」。長く地元に愛される居酒屋をモットーに、現在136店舗にまで拡大。そんな人気店舗は、果たしてどのようにして創業に至ったのか。店舗の人気はもちろん、人材育成にも力を入れるNATTY SWANKYの魅力に迫る。 ■起業の相棒との出会い 大学時代は、経営学部に通っていましたが、たった3ヶ月でやめてしまいました。というのも、学費の半分を自分で賄っていた私にとって、度重なる休講に気落ちしたからです。駅からかなりの坂を登って着いた矢先、掲示板に貼られているのは「休講のお知らせ」。1コマ5000円くらいする講義が、教授の都合でなくなるなんて馬鹿馬鹿しいと思ったんです。学費を無駄にしたくないのはもちろん、休講と知って喜んでいる周囲にも納得がいきませんでした。大学中退後は、フリーターとして2年ほど働きました。親に甘えないように家を出て、ひたすらバイト漬けの日々でしたね。魚の加工場や漬物屋、国立競技場の売店など、とにかくたくさん経験しました。働くのが好きだったんですよね。振り返れば、仕事がつまらないと思ったことは一度もありません。のちに一緒に会社を創業した田中と出会ったのもこの頃でした。週5回も通ってしまうほどお気に入りのラーメン屋があって、そこで働いていたのが彼だったんです。若いのに一際輝いていて、30人分ものオーダーを口頭で全て覚えているのには驚きました。別の場所でばったり会う機会があってから、一緒に飲みに行って、将来について語るようになりました。私はこの頃、学校のネットワークシステムを作る会社にいたのですが、お互い起業を考えていたこともあって、その点でも話が合ったんだと思います。そして、一緒に起業した後、田中はラーメン店、私はダイニングバーを経営することになったのです。 ■餃子メインの居酒屋を作りたい 「肉汁餃子のダンダダン」を作った1番の理由は、餃子が大好きだったからです。当時ダイニングバーのオーナー兼店長として毎日お店に出ていたのですが、日頃からお客さんに「餃子は好きですか?」とよく聞いていたんですよ。そしたら、誰一人「餃子が嫌い」と言う人がいなかったんです。それにもかかわらず、餃子を食べる機会といえば、ラーメン店や家が大半で、餃子がメインのお店がないことに気が付きました。自分が欲しかったお店だったし、お客さんの需要の面からも世の中に受け入れられるのではないかと思ったんです。もともと、いろんな飲食店に行くたびに、味や盛り付け、内装などが目に留まって、「どうしてもっとこうしないんだろう」と改善点を考えるタイプでした。他を見ながら、自分だったらこうするだろうなと考えていたことが、飲食店の理想像に繋がったのかもしれません。しかし、ラーメン屋とダイニングバーの営業は、俗人的な業態だったこともあって、なかなか上手くいきませんでした。でも、会社が成長しないと給料も上げられないし、社員も守れない。そこで、創業10年目にして、全てを懸ける思いで3店舗目となる「肉汁餃子のダンダダン」の開業に至りました。 ■お店に来てくれるお客さんを大切に 「肉汁餃子のダンダダン」は、現在は136店舗を構えるまでに成長しましたが、その理由は、なんと言っても餃子の美味さでしょう。本当に何度食べても飽きないんですよ。もともと田中がラーメン屋をやっていたので、餃子づくりのノウハウはありました。餃子一筋で勝負するためにも、試行錯誤の末に生まれたのが現在の餃子です。もちろん、開業当時は苦労もありました。2011年1月19日に1号店を出したのですが、直後に東日本大震災が襲い、東京も物資不足や計画停電が続きました。スーパーやコンビニも閉まっている中、わざわざうちを選んで食べに来てくれるお客さんの期待を裏切らないために、何があっても店を開け続けました。ろうそくやヘッドライトを用意して灯を補ったり、計画停電が行われる直前にお米が炊き上がるようにして、発泡スチロールにアルミを引いて保温替わりにしたりするなど、とにかく工夫を凝らしました。スーパーに物がない時期だったので、お客さんにとても感謝されました。また、コロナウイルスが流行した2020年3月、自粛の影響で売上は前年の3分の1にまで下落しましたが、大手デリバリーでの勤務経験がある社員がいたことが幸いし、デリバリーを進めることで対応を図ってきました。お客さんに喜んでもらえることが何より嬉しいので、いつでも自然とお客さんのことが頭にあるのもヒットの理由かもしれません。 ■飲食店の決定打は「人」 飲食店では、人材が将来を左右します。味が美味しいのは当然のことで、雰囲気や立地、値段設定も含めて評価になります。そして最後は人。Googleなどで低い評価をつけているのは、味の良し悪しではなく、大半が接客に対する不満です。ファストフードと違って、居酒屋はお客さんとの接点が多いので、接客がさらに大事です。基本的に、飲食業界は立ち上げとともにエスカレーターを下っていくようなもので、10年続く店は1割にも及びません。接客が悪いと、料理は美味しくても全てを台無しにしてしまう。もう一度来たいとは思いませんよね。だからこそ、お客さんとのコミュニケーションは特に大切にしています。例えば、お客さんとの時間を作るために、発注業務などのお客さんに見えない部分の効率化に注力しました。裏での作業を短縮する分、表で関わる時間を増やすということですね。そして今でも、餃子を焼く時間わずか数秒にこだわるなど、改良を重ねています。常にお客さんを喜ばせたいという気持ちがあるからこそ、最適解に辿り着くまで工夫できるのです。 ■大学生へのメッセージ 会社には色々な人がいて良いと思っています。ただ、他人に期待しすぎる人は、どこへ行っても仕事の楽しさや面白さを感じることができません。他人に期待しなければ、自分で主体的に考えられるようになります。何もかもが自分の思い通りに行くはずはないと考える方が、より何事も自分事として捉えられるようになり、吸収や成長が早いと感じています。みなさんも、ぜひ「自分で主体的に考えられる人」をめざしてください。 学生新聞オンライン2024年3月6日取材 上智大学2年 白坂日葵 武蔵野大学4年 西山流生 / 上智大学2年 白坂日葵

企業に聞く

合同会社DMM.com セールスソリューション本部レース事業部 部長 山...

好きなことを仕事にする。DMM競輪の新たな挑戦 合同会社DMM.com セールスソリューション本部レース事業部 部長 山本純也 (やまもとじゅんや) ■プロフィールパチンコ系出版社で雑誌の編集業務・パチンコ番組の制作。競馬雑誌では競馬場や厩舎、牧場での取材から編集業務全般を行い、それらを経てDMMに転職してから9年。仕事を通して競輪にハマり、いまでは自転車(ロードバイク)で毎朝体を動かしている。 DMM競輪の事業部長を務める山本純也さん。若い頃から競馬が好きだったものの、DMMへの転職を通じて、競輪が好きになっていったとか。「好きなことを仕事にする」という誰もが憧れる働き方を体現している山本さんに、これからも進化し続けるDMM競輪の事業や仕事への向き合い方についてお話を伺った。 ■入社した当初は、2~3年で転職しようと思っていた 私はもともとパチンコ雑誌や競馬雑誌の編集の仕事に携わっていたのですが、取引先の方がDMMに転職し、「パチンコメディアの立ち上げに協力してほしい」と依頼されたことがきっかけでDMMへと転職しました。本当は違う仕事をしようと思っていたのですが、「DMMで働いたら箔がつくから、一度就職して、2~3年したらまた転職しようかな」と、軽い気持ちで働き始めました。はじめは「DMMぱちタウン」というポータルサイト運営の編集長を務めていました。DMMのなんでも挑戦できる社風が好きで長く居着いてしまい、いつしか競輪の事業専属になりました。パチンコや競馬の仕事をしてきたので、上司が親和性のある競輪を任せたのかなと思います。最初は知らないことだらけだったので、まずは競輪を好きにならないとサービスの良いところ、悪いところがわからないし、それを他人にオススメすることもできないと思い、仕事を通じて好きになっていきました。 ■唯一無二のDMM競輪事業の特徴 2008年に競輪の民間の投票委託が始まり、楽天やソフトバンクなどの企業が続々と参入していって、我々のDMM競輪も2012年頃にサービススタートしました。競輪は家で購入できるので、コロナ禍の巣ごもり需要で人気が増加した業界のひとつです。2021年に大幅なリニューアルを行い、自信を持ってオススメできるサイトになりました。チャージ方法はPayPayをはじめとしたキャッシュレス決済やクレジット決済にも対応し、投票のしやすさを含めて、使いやすさでいえば業界トップクラスだと思っています。DMM競輪の特徴のひとつは、約2300名の選手の特徴をレースごとに記録できる“選手メモ機能”です。この独自の機能は、他社にはない強みです。競輪選手には似た名前の選手や同姓同名の選手もいるので、出走表と一緒に確認できるのが便利です。競輪は、各社のキャンペーンによってお客様が複数のサービスを行き来するので、定着率を増やせるように、競輪ユーザーに寄り添ったキャンペーンや告知を考えています。決済手法によって手数料が変わり、利益に大きな影響を及ぼすため、手数料が比較的安めな銀行決済のチャージバック率を上げる試みなども行っています。 ■人間ドラマが見られるのも競輪の魅力 競輪は365日やっています。大きなレースではなかったとしても、出走する7~9人の選手の特徴や現在の調子、それぞれの関係性を調べて予想することで十分に楽しめます。人間関係が結果に色濃く出るからです。麻雀をテーマとした小説で有名な阿佐田哲也さんも「ギャンブル好きが最後にたどり着くギャンブルの王様は競輪だ」とおっしゃっていて、実際私もたどり着きましたね(笑)。 出走選手が7名で、競走得点順に並んでいるミッドナイトレースはわかりやすいので、初心者の方でも楽しめると思います。去年はYouTuberさんとコラボしたり、居酒屋さんを借りて競輪観戦イベントを行ったりもしていますが、最近は、自分を含め周りにも競輪ファンが増えてきたので、さらに競輪ファンが唸るような企画をやっていきたいと思っています。DMM競輪を通じて、競輪自体を好きになってくれるファンの方が増えてほしいですね。 ■大学生へのメッセージ 私自身転職を3回していますが、今はより、「一つの会社でずっと働く」という時代ではありません。自分が出来ること、したいことにチャレンジして、次のステップにつなげていくのがスタンダードになりました。いつか自分に合う会社が見つかると信じて、あまり気負わずに好きなことをどんどんやっていってくださいね。 学生新聞オンライン2024年3月11日取材 上智大学1年 小椋ソフィヤ  武蔵野大学4年 西山流生/慶應義塾大学大学院2年 賀彦嘉/上智大学1年 小椋ソフィヤ/慶應義塾大学4年 伊東美優

塚紗里依

日本生命保険相互会社 代表取締役社長 社長執行役員 清水博

お客様の人生に寄り添う「安心の多面体」の提供 日本生命保険相互会社 代表取締役社長 社長執行役員 清水 博(しみず ひろし)  ■プロフィール徳島県生まれ。83年京都大学理学部卒業、同年日本生命保険入社。商品開発部長、総合企画部長などを経て、18年4月から現職。 1889年に有限責任日本生命保険会社として発足し、日本の保険業界で有数の歴史を持つ日本生命保険相互会社。長年にわたる歴史の中で、常に時代や顧客のニーズに合わせた多様な保険商品を提供し、信頼性と安定性を築いてきました。今回は、同社社長の清水博さんに同社の魅力や、ご自身の経歴について伺いました。 ■得意な数学を活かせる場が日本生命だった  高校卒業後は、地元の四国・徳島を出て、京都大学の理学部に進学しました。当時は、毎日好きな勉強をして、暇な時間は読書や芸術鑑賞をしていました。特別な何かには熱中せずいろんなものに触れた4年間で、今思えば、もっと違う過ごし方ができたかなと思いますが、後悔はしていません。通っていた大学では、1、2年生で幅広い知識に触れた後、大学3年目に専門を決めるのですが、私は数学を選びました。世界の成り立ちをシンプルに説明する数学に、美しさを感じたからです。言葉では説明できないアートも好きでしたが、自分自身はアートではなくロジックの世界の方が向いていると気づき、ロジックから成る数学の世界を選びました。 保険業界を選んだのは、自分の数学の知識が活かせると考えたからです。保険業界は、20-30年後の将来を予測し、死亡率、病気の発生率などを鑑みて、商品を作る仕事があります。その仕事に興味を持ち、日本の保険業界でトップである「日本生命」を選びました。数学を含めた理系では大きな問題を小さな問題に分解して問題にアプローチしていく思考法が求められるのですが、会社の直面する問題を紐解くことは数学に似ています。学生時代に身に着けたこの思考が、いまだに日々の仕事に役立っていると思います。 入社後は、商品開発部や主計部などに在籍し、会社全体の決算も担当しました。数字で会社全体のことを把握できるような仕事につけて幸運だったと思います。その後、資産運用に携わる中で、海外に目を向けるようになりました。 40代で念願の留学の機会に恵まれ、イギリスにも行きました。もともと、MBAに行くチャンスがありましたが、異動の関係で諦めた過去があったので、「いつかは海外に行ってやろう」と、ずっと思っていました。夢が叶って嬉しかったです。 その後、総合企画部長になった際に社長との接点が増え、近しい立場で議論をする機会を得るようになりました。身近に社長の考えを感じ、経営に対して、いろんな考えを持つようになったのです。 ■信念は、お客様に寄り添うこと  現在、日本生命では、約5万名の営業職員が約100の支社、約1600の拠点で営業を進めています。「営業職員が営業にいく」このビジネスモデルは古いと思われるかもしれません。しかし、生命保険は将来の不安に対して、20年、30年のロングスパンで引き受けるものです。信頼関係を作って加入してもらい、担当の職員が、契約の追加や変更など、お客様のその時の状態に寄り添って、対応します。近年では、ここにデジタルを組み合わせ、”人とデジタルの最高のかけあい”を目指しています。人中心の営業職員チャネルを大切にしつつもデジタルをかけ合わせて、お客様に安心をお届けしたいです。 この仕事で大切なことは、商品を売るのではなくお客様の将来を支えること。営業は「商品を売ればいいだけ」という発想に陥ってはいけません。生命保険は人の人生を預かる商品です。「お客様にとって意義がある商品を扱っている」という意識を持ち、お客様のニーズに相応しい商品を薦め、加入後もお客様と寄り添い続けてほしいのです。ですから、自分の仕事が社会の役に立っていることに喜びを感じる人と一緒に仕事したいですし、商品の重要性を心から理解して営業できる人を、一人でも多く育てていきたいと思います。 今後、私たちが目指すのは、「安心の多面体」をお客様に提供することです。2023年にニチイホールディングスを買収したので、介護という新たな安心をお客様に提供することができます。他にもアセットマネジメント、ヘルスケア、介護、保育などの要素も追加することで、お客様の人生全部に寄り添える「安心の多面体」を提供できる企業を目指しています。 日本は人口が減少しているので、生命保険の契約数自体は減っています。ですが、長生きしたいというニーズは変わりません。今後は、長生きに伴う経済的不安に備えるために、資産形成のニーズに応える商品にも力をいれていきます。 また、日本生命はサステナビリティ経営を事業運営の根幹と位置付けています。人・地域社会・地球環境の3つの領域で社会課題解決への貢献に取り組み、「誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会」を目指します。日本生命が120年以上業界トップを維持できる原動力は2つあると考えています。 1つ目は、商品開発力がすぐれていること。2つ目は、多くの女性が活躍していることです。戦後まもなく、戦争で夫を亡くした女性に職と安定した生活を提供しようと発案したことが、現在でも多くの女性が当社で活躍する要因となりました。彼らがこれまで一生懸命お客様のもとへ足を運び続けてきたことが、業界トップを維持する強力な原動力になっています。 そして、トップを維持し続けるためには、後ろ指をさされない誠実な仕事をすることが大切です。業界ナンバー1だからこそレベルの高い仕事をすることを常に意識しています。また、首位の座を維持するために新しいことへのチャレンジも続けていきたいです。 ■大学生へのメッセージ 大学生は、すごく忙しいと思います。授業やバイト、サークル、プライベートなど、いくら時間があっても足りないかもしれません。ですが、会社に入ると、もっと忙しくなります。時間のコントロールやマネジメントが自由にできるこの大学4年間に、学生時代の今しかできないことに、大いに時間を使ってほしいです。 学生新聞オンライン2024年4月8日取材 慶應義塾大学3年 塚紗里依

伊東美優

レバレジーズ株式会社 代表取締役 岩槻知秀

一度しかない人生だから、世の中にプラスのインパクトを。 レバレジーズ株式会社 代表取締役 岩槻知秀(いわつき ともひで) ■プロフィール1980年生まれ。大阪府和泉市出身。早稲田大学社会科学部入学後、1年時からエンジニアとしてIT企業にてビジネス経験を積む。大学卒業と同時に、2005年にレバレジーズ株式会社を設立し、現在に至る。グループ会社の取締役も兼務。 創業当初から「顧客の創造を通じて、関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」という企業理念を掲げ、これまで40以上の事業を展開してきたレバレジーズ。 創業19年で年商1000億円規模に導いた岩槻代表は、学生時代の原体験をもとに、強い意志を持って事業づくりに取り組んできたという。会社が急成長する秘訣とは一体何か、自身のキャリアや事業・組織にある成功の裏側について、詳しくお話を伺った。 ■「お金」と「仕事」で苦労した大学生活  私は大阪府出身で、大学入学と同時に上京しました。もともと起業したいという想いはあったものの、明確な目的やプランは持っていませんでした。ただ大学在学中に、父親の事業が失敗し、一気に生活に困窮するという事態を経験したんです。両親からの仕送りも減っていき、当時は借金を抱えながら日雇いバイトに明け暮れる日々でした。そんななか、「もっと稼ぐにはどうすればよいか」と考えたときに、自分自身でスキルを磨き仕事として将来に繋がることをすべきだと考えました。それからプログラミングを独学で学び始め、大学在学中に複数の企業でインターンを経験しました。また当時はインターネットバブルの時代で、IT関連企業の景気が良くなると同時にさまざまな経営者がフォーカスされる時期でもあり、私も大学在学中多くの起業家の本を読みました。そのなかで「鉄鋼王」と称されるアンドリュー・カーネギーという起業家の生き方に大変刺激を受け、私自身も一度しかない人生ならとんでもなく大きい事業をつくり「社会にプラスのインパクトを与えたい」と強く思いました。そして大学卒業後にレバレジーズを創業し、今に至ります。 ■ビジョンを実現できた瞬間  当社は元々、システム開発の会社でした。大学最後の年に始めた個人事業があり、そのときに稼いだ1500万円の資金の一部で立ち上げた会社です。現在主軸となっている人材事業を始めたのは、その後のことでした。私自身、大学時代は「お金」と「仕事」でとにかく苦労してきたので、お金と仕事に関する問題解決をミッションとして何かできないかと、ずっと考えていたんです。その中で、人材事業ならばtoBだけでなく、toCも含めて関わる人全員が幸せになれる仕組みづくりができるのではないかと思い立ち、スタートしたのが当社の「レバテック」という事業の前身となるIT領域における人材サービスでした。私自身の強みであるITスキルと、インターンなどで培った営業スキルを活かせる点でも、この事業を成功させる自信があったんです。結果、現在に至るまで増収増益が続いており、関わったたくさんのお客様から感謝される事業となりました。やはりお客さまから喜ばれると嬉しいですし、改めて「関係者全員の幸福」という理想が現実化できているなと実感できます。 ■大きな仕事を任せていくことが若手が成長する近道   当社は、基本的にメディアを中心として色んな事業を展開している会社です。人材事業の売上が最も大きくはあるのですが、最近はSaaSやHRテック、オンライン診療などにも参入し、事業は多角化しています。メディア運営を中心とする理由は、経営の安定性を高めることと、利益率を高める為です。創業当時から事業成長は見込めていたんですが、左記の目的達成の為に、フェーズや規模の異なる多数のメディアを運営し、日々改善を続けています。組織としては、企業成長に合わせて採用人数を大幅に増やしています。事業数が急激に増えているので、採用を強化しないとポジションに穴が空いてしまうんです。もちろん採用後の育成にも力を入れていますが、基準に合わない人を採用しても社内育成で変えることは難しいので、採用にはより力を入れています。育成においては、7割が実務経験(どれだけの仕事を任せられるか)、2割が上司や先輩からの指導、最後の1割が座学で決まると言われています。だからこそ、優秀な人を採用して早期から思い切って裁量権を与えていくことが、本人だけでなく会社の成長にも繋がると言えます。過去には入社前のインターン生に、数十億円の予算を渡すなどの事例があります。とにかく裁量権を与えることが、その人が成長していく過程で1番重要なことだと感じているので、年次関係なくどんどん裁量は与えています。 ■会社が急成長する最大の秘訣  これまで当社は、オペレーション改善とマーケティングの2つで急成長してきました。営業のオペレーションを細分化して改善していくことで、次はマーケティングに予算が割けるようになる。このサイクルを回し続けることで売上を伸ばしていきました。例えば、ウェブ登録から面談までの率が5%上がると利益がその分増えます。増えた分を広告などのマーケティング予算に割くことによってより多くのお客さまに知ってもらい、利用してもらうことができるようになるということを繰り返していくというイメージです。話はそれますが、営業の仕事は比較的簡単な仕事と勘違いされていますが、弊社においては細かいプロセスで成り立っている複雑性の高いものです。だからこそ、各プロセスの係数の把握などは創業の頃から細かくやってきました。 ■大学生へのメッセージ  とにかく勉強や仕事に対して、時間の投下をしましょう。学生のうちは時間にも余裕があると思うので、たくさん勉強するといいと思います。よく長時間働くと「ブラックだ」なんて言われるんですが、成功している起業家や社会人は世界共通で例外なく全員揃って当たり前のようにハードワークしているんですよね。少しでも社会で活躍したい、社会に対して大きな影響を与えたいなどと考えている人は、まず多くの時間を費やすことを大切にしてほしいと思います。 学生新聞オンライン2024年2月1日取材 慶應義塾大学4年 伊東美優 法政大学3年 鈴木悠介 / 津田塾大学1年 石松果林 / 慶應義塾大学4年 伊東美優 / 武蔵野大学4年 西山流生

イベント・企業紹介

第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER ~藤田ニ...

2024年3月2日(土)国立代々木競技場第一体育館にて『第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER』が開催されました。今回のテーマは「百花繚乱」。百花が一同に満開となるその瞬間は、儚さをも秘めた夢の瞬間。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデルの藤田ニコルさんにお話を伺いました。 ■TGCを終えて TGCは、その時のファッションの最新のトレンドを押さえているので、見に来るだけでもマインドがおしゃれになれるイベント。ファッション好きにはたまらないと思います。これまで何度も経験していますが、今回は自分のブランド「CALNAMUR(カルナムール)」のショーを行ったので、いつもとはまた違ったTGCになったかなと思います。いつも出演時は洋服をきれいに見せることを心がけているんですけど、今回は自分のブランドに出演してくれるモデルさんの洋服やヘアメイクが可愛く出来ているかが気になってしまい、自分どころではありませんでした。裏方に回りすぎていたので、「そうだ、私も出るんだった!」と途中で思い出して、ドキドキしちゃいましたね(笑)。でも、大変だった分やりがいもあり、結果的にとても可愛いショーができたので嬉しかったです。 ■お仕事について 私が毎日お仕事を頑張れているのは、ファンの方のおかげです。このお仕事は、ファンの方がいないと成り立たないと思っているので、もし居なかったらと思うと怖くなっちゃいますね。自分の価値を再認識出来るのも、ファンが応援してくれるからだと思います。昔から応援してくれる方も多く、ファンの方々は私にとって一緒に成長していける心強い仲間だと思っています。昔から大切にしているのは、ファンの方、ひとり一人にちゃんと交流することです。自分が有名になっても、このスタンスは変えていません。今でも半年に一回は直接会える機会を設けるようにしています。あと、いつも驚きを与えたいと思っていて、ファンに一年で何回サプライズできるかをずっと考えています。同じことばかりだとマンネリしてしまうので、みんながワクワクしてくれるように、イベントを企画したり、新しい仕事に挑戦したりしています。距離感も大事にしています。憧れの存在ではありたいけど、友達に近くて、すぐそばにいるような存在になりたいとですね。 ■今後の展望 今年はもう新しいチャレンジはしません(笑)! というのも、これまでアパレルとかコスメなどいろんなジャンルに挑戦してきたんですね。ただ、もうやりすぎちゃいました。やってきたことがおろそかになると、せっかく始めたものも中途半端で終わっちゃうので、これからは今取り組んでいるものに改めて丁寧に向き合っていきたいです。 ■メッセージ 学生の皆さんは、これから卒業したり、新生活が始まったりと環境がめまぐるしく変わる世代だと思います。しかし、あまり周りの人と比べず、自分がやりたいことをやってください。自分と向き合って新たな一歩を踏み出して欲しいです。 取材者:立教大学3年 緒方成菜 イベント名称:第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2024 S/S)開催日時:2024年3月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:15会場:国立代々木競技場第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24ss/

イベント・企業紹介

第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER ~王林~

2024年3月2日(土)国立代々木競技場第一体育館にて『第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER』が開催されました。今回のテーマは「百花繚乱」。百花が一同に満開となるその瞬間は、儚さをも秘めた夢の瞬間。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデル・タレントの王林さんにお話を伺いました。 ■TGCについて お客さんがたくさん入っている会場に入って、「この応援や盛り上がりが自分たちにとってもパワーになっているんだな」と改めて気づかされました。ファンの方の応援やうちわがステージ上からも意外と遠くでも見えるので、それを楽しみながらランウェイを歩くことができましたね。 ■お仕事について モデルのお仕事では、バラエティで見せるのとは違う魅力を伝えたいと思っています。たとえば、身長。テレビでは座っていることが多いので、あまり知られていないんですけど、実は身長が170センチあるんです。だから、モデルのお仕事をする際は、私と同じように高身長の方が、自分の身長に自信を持って、なおかつコーデも参考になるような見せ方を意識しています。私がお仕事を頑張れる原動力のひとつは、地元の青森をPRして、もっと知ってもらいたいという強い気持ちがあるからです。お仕事を通じて私の存在を知り、そこから青森に興味を持ってもらえたら嬉しいなと思って頑張っています。辛いときはジェットコースターのように急激に落ち込むけれども、勢いよく回復することを意識しています。落ちるところまで最速で落ちてから、「自分は何をしているんだ、こんなんじゃだめだろ!」と奮い立たせますね。あとは、青森にいるとストレスがなくなるので、忙しいときでもなるべく帰るようにしています。地元にいると、ナチュラルな気持ちになれるし、周りからの愛を感じることができます。そうするとまた力が湧いてきて、頑張れるんですよね。 また「この仕事は何のためにやっているのか」を常に意識するようにしています。私は、自分のためよりも何かの為に動いた方が、パワーが湧いてくるタイプなので、「地元・青森のため」という目標を常に心に置いています。そうするといろんなアイデアが湧いて、やりたいことがどんどん生まれていくんです。今後も、「田舎だからダサイ」という昔のイメージではなく、おしゃれでかっこよくて可愛い、自分がみてきた青森の姿を伝えていきたいです。また、最近は音楽活動を始めたので、そこにも力を入れていきたいです。ゆくゆくは音楽フェスを青森で開催することが夢ですね! ■メッセージ これだけものや情報が沢山あふれている中で、何かをしたいと思えている人は本当に凄いです。また、そうでない人も、これからいろんなものに触れて、可能性を広げてほしいです。今は誰もがなんでもできてしまう時代だと思います。自分を信じて、楽しい新たな未来に向かって走り出してほしいです。 取材者:立教大学3年 緒方成菜 イベント名称:第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2024 S/S)開催日時:2024年3月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:15会場:国立代々木競技場第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24ss/

イベント・企業紹介

第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER ~平 祐奈~

2024年3月2日(土)国立代々木競技場第一体育館にて『第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER』が開催されました。今回のテーマは「百花繚乱」。百花が一同に満開となるその瞬間は、儚さをも秘めた夢の瞬間。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 S/Sの多彩な豪華出演者の中から女優・タレントの平祐奈さんにお話を伺いました。 ■TGC5年ぶりの出演! 女の子の憧れがたくさんつまったTGC。私自身、今年は5年ぶりのTGCで、脱炭素社会を発信する愛知県豊田市のステージに出演させていただきました。洋服の資源循環をテーマに、もう使われなくなった車のシートやシートベルトなどを使ったスタイリッシュな衣装で登場しました。モードなファッションですが、ポケットがたくさんあって便利なんですよ!若い世代へ向けて、脱炭素への取り組みを知ってもらえるようなステージになったと思います。普段からよく笑っているタイプなので、ステージに立つのが楽しくて笑みが溢れそうでしたが、モードな衣装と合わせて、クールに決められるよう意識しました。 ■一期一会を大切に 芸能界デビューを果たしたのは、13年前。きっかけは、知らないうちに母が映画のオーディションに応募してくれていたことでした。幼い頃からシャイで緊張するタイプでしたが、ステージに立つと達成感を得られるのが楽しくて、ここまで続けられたのだと思います。今でも、自分に注目が集まると恥ずかしいですが、ファンのみんなが待ってくれていると思うとお仕事を頑張れますね。芸能界でのお仕事は、常に人とのコミュニケーションだと感じています。1回の現場だけでも数えきれないほどの人との出会いがあるんですよね。数年後、十数年後でも、現場での久々の再会はとても嬉しいものです。いろんな分野の方々と出会うと自分も良い刺激をもらえるので、一期一会をとても大切にしています。私は自分の好きなことを仕事にさせていただいているので、これからも楽しみながら挑戦していきたいと思っています。例えば、お芝居の役を通して歌ったことがまだないので、ぜひやってみたいですね。人生はチャレンジ続きだと思うので、これからのお仕事もとても楽しみです。 ■大学生へのメッセージ 私も3年前まで学生でした。お仕事との両立でかなり忙しい日々でしたが、大学に行って本当に良かったと思っています。講義で学んだことはもちろん、色々な価値観を知ることができて、お芝居にも役に立っています。学生時代は自分で履修する講義を決めて、残された時間の中でアルバイトをしたり、将来のためのスキルアップに使ったりと自由に時間を使える時期です。社会に出るとなかなか自分と向き合う時間を取ることが難しいので、今目の前にある時間を大切に過ごしてほしいです。 取材者:上智大学2年 白坂日葵 イベント名称:第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2024 S/S)開催日時:2024年3月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:15会場:国立代々木競技場第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24ss/

イベント・企業紹介

ショートドラマのコンペティション「ショードラアワード2024」授賞式

ショードラ実行委員会は、2024年1月31日(水)まで募集をしていた、ショートドラマのコンペティション「ショードラアワード2024」の授賞式を、4月25日(木)に都内で開催しました。授賞式には、女優の福原遥さん、畑芽育さん、映画監督の上田慎一郎さん、日経BP総合研究所客員研究員の品田英雄さんが登壇し、フリーアナウンサーの森香澄さんが司会を務めました。最終結果の発表および賞の贈呈、“縦型ショートドラマ”をテーマとしたトークセッションが行われました。 オープニングでは、TikTok連ドラ「みつめてそらして」で主演を務めた福原遥さん、畑芽育さんが挨拶。福原さんは、「このような素晴らしい場に立たせていただいて嬉しく思っております。私自身、いつもTikTokは楽しく拝見させていただいているので、そのドラマに出られてすごく嬉しいなと思いながら撮影していました。」と挨拶。畑さんは、「今回初めてこのような授賞式のプレゼンターということで、ものすごく緊張しておりますが、こういう大切な場所で皆さんにとって記憶に残る授賞式にさせていただきたいと思っております。」と挨拶された。 ショートドラマについては知らなかったという福原さんだが、撮影が決まって見始めてみると、その新鮮な感覚についつい見入ってしまったという。実際の撮影は一人芝居。早口でセリフを言うことを意識し、一発本番に緊張感を持って撮影に臨んだと語られた。一方畑さんも、一人芝居ならではの工夫を凝らした。「画が飽きないように色々な場所を歩いてみたり、飴を使って遊んでみたり…」と撮影を振り返られた。 「クリエイター賞」に選ばれたのは、鈴木朝代さん。発表は、大ヒット映画「カメラを止めるな!」を手掛けた映画監督の上田慎一郎さんが行った。選定理由を尋ねられると、「全く先の読めない独自性と、鈴木さんにしか作れない唯一無二の世界観に虜になりましたね」とコメント。そして鈴木さんは、「自分のよくわからない動画が、こんなに大きな画面に映していただける日が来るとは思っていなかった」と心境を明かした。 「出演者賞」に選ばれたのは、大関れいかさん、倉本琉平さん、奏羽茜さん、そして辻香音さん。朝日放送テレビ総合編成局長の飯田新さんが、地上波テレビドラマ出演権と、記念のトロフィーを授与された。 続いて「風評被害クラウド賞」は、たかみち店長/みんなのたかみちさんが受賞。風評被害対策を行っている株式会社ブランドクラウド社様のご協賛により誕生した賞である。会長の井原正隆さんは、「弊社は風評被害という勘違いや誤解から生まれたケースを扱っているため、勘違いをテーマにしたみんなのたかみちさんの作品は素晴らしかった」と振り返った。たかみち店長は、「19年間お笑い芸人をやってきて初めていただいた賞。だけど僕1人ではここには立てなかった。これからもTikTok界を盛り上げていきたい。」と意気込んだ。 「バズり賞」は、2250万回再生の「毎日はにかむ僕たちは。」さんが受賞。賞金200万円と、ショードラアカウントで配信される次回作の制作費サポートと記念の盾が贈られた。ドラマに出演された豊田ルナさんは、「これからも映像業界を盛り上げていけるように一生懸命頑張っていきたい」と語られた。 そして、総合的に評価された「大賞」に選ばれたのは、「ウミガメごっこ」さん。朝日放送テレビ飯田さんは、「わかりやすさが求められるテレビとは異なり、ショートドラマは謎や伏線などユーザーの方と一緒にコンテンツを通して盛り上がれる。その意味で、ウミガメごっこさんの作品は非常に良かった」と選定理由について説明された。ドラマに出演された谷沢龍馬さんは、「コロナ禍で俳優の仕事が激減し、その時にクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を立ち上げました。今こうして日々楽しく撮っている作品に、こんな素敵な賞をいただけたことをとても光栄に思います。」と胸中を明かした。同じくドラマに出演された大内唯さんも、「私たちはクリエイターの会社なので、私もこんなに多くの人に伝わる作品を作ってみたいという気持ちが湧きました。これからもっとクオリティの高い作品を作っていきたいです」と意気込んだ。 その後行われたトークセッションでは、畑芽育さん、上田慎一郎さん、日経BP総合研究所客員研究員の品田英雄さん、フリーアナウンサーの森香澄さんが登壇され、テーマである「縦型動画の未来」について語り合った。 そもそもショートドラマがこんなにも急成長した理由について上田さんは、「スマホという今一番身近に感じているモノを使って、誰もが発信者になれる。SNSはすぐにユーザーから反応が返ってくるので、やる気がある人やセンスのある若者がどんどん表現して、それをユーザーが評価して、また若者が表現して…というサイクルが出来上がったのではないか。」と語った。また、忙しい人でも2、3分で見られるし、縦画面の方が登場人物を身近に感じられるのも関係しているのかもしれない、と話された。 そしてショートドラマの制作面について話が変わると、「初めは普段のドラマや映画よりテンポが早いので戸惑いましたね。」とコメント。それに対して畑さんも、「テンポ感の重要さが改めてわかったし、最初の何秒かで面白いと思わせるための惹きつける力も大事だと気がついた。」と話した。 「ズバリ、バズる動画とは?」と森アナウンサーに問われると、「いっぱいコメントがついている動画は、多く再生されている感じがする。」と上田さん。就活や婚活などの身近なテーマで、何か言いたくなる動画は再生回数が増えるのかな、と自らの見解を語った。品田さんも、『情報というのは他の人に伝えたくなるもので、自分の言いたいことを他人に送ることが「その情報の価値」になっている。起承転結の物語のカタチではなく、工夫の仕様がたくさんあると思いますね。』と回答した。 続けて、「ショートドラマの可能性は、実はプロも見えていないんです。若い人がどんどん作ってマーケットを大きくしてお金も稼げるようになる。これからどんどん新しい出会いがあって、それを繋げていくとビッグビジネスにもなりますしね。」と語った。上田さんも、ショートドラマの未来はここにいる皆さんが作っていくのではないかな、とコメントされた。畑さんは、「皆さんの素敵な作品をたくさん見させていただいて有り難く思いますし、今後ぜひお仕事をご一緒できる機会があればいいです」と話された。 ●ショードラとは誰もが動画づくりを楽しみ、発信できる時代。TikTokでは、まだ無名の才能たちが、プロのクリエイターでは思いつかないような斬新なアイデアで刺激的なコンテンツを生み出し、多くのユーザーを楽しませている。 俳優、監督、プロデューサー。まだ、そんな肩書きでは呼ばれていないかもしれない。テレビドラマや映画をつくるようなスキルはこれから身につけるのだろう。 私たちは、そんな原石たちが、原石のままで輝ける場所で次のスターたちと出会い、ともにエンタメの未来をつくっていきたい。 TikTokへの投稿にハッシュタグをつけるだけ。動画づくりを楽しむというあなたの日常が、トップクリエイターという夢をつかむための第一歩になる。 ●ショードラアワード2024https://www.showdrama24.com/ ●ショードラTikTokアカウントTikTokアカウント上で、「ショードラ」とご検索ください。 ●ショードラその他SNSアカウント◇Instagramアカウント https://www.instagram.com/showdrama_24/◇X(旧Twitter)アカウント https://twitter.com/showdrama_24◇YouTubeアカウント https://www.youtube.com/@SHOWDRAMA-dw4ty 学生新聞オンライン2024年4月25日取材 国際基督教大学2年 若生真衣

伊東美優

株式会社焼肉坂井ホールディングス 代表取締役社長 髙橋仁志

職人がつくる本物の美味しさを、世界へ発信していく。 株式会社焼肉坂井ホールディングス 代表取締役社長 髙橋仁志 (たかはしひとし) ■プロフィール 1968年生まれ。三重県松阪市出身。日本料理屋を営む両親の下で「食」への関心を募らせながら育つ。大学卒業後は三重銀行(現三十三銀行)に3年間勤務。その後、飲食業界でのキャリアをスタート。全国チェーン・ベーカリーの代表取締役などを経て2023年6月に76ブランド、450店舗以上の飲食店を運営している焼肉坂井ホールディングス社長に就任。 主力事業である焼肉をはじめ、寿司や居酒屋、中華、イタリアン、フレンチなど多業態での飲食店舗経営を行う株式会社焼肉坂井ホールディングス。昨年6月に社長に就任した高橋氏は、「既存ブランドのリブランディングによって全国・海外展開を目標にしている」と熱く語ってくれた。そんな高橋氏のこれまでの経歴や焼肉坂井HDの強み、経営戦略について詳しく伺った。 大学時代は、とにかく「一生懸命遊ぶ」ということをモットーに過ごしていました。スキーサークルに参加し、仲間と雪山へ行くことが多かったです。また、私の実家は日本料理屋を営んでいて、経営・商売は幼少期から身近にありました。朝から晩まで職人として働き続ける父の仕事を見てきて、「なんだか大変そう」と当時は子どもながらに感じていましたね。経営・商売の大変さを知っていたからこそ、私自身は、平日にはかっこよくスーツを着て、サラリーマンとして働くことが夢でした。その後、就職活動を始めて、様々な会社を見ていく中で、人と接する営業の仕事に1番興味を持ち、最終的には地元の銀行へ就職することになりました。 ■独立を決意したきっかけは、父の存在と留学だった 銀行内で担当した業務は、企業への融資、営業などで、幅広く行員としての業務に携わっていました。しかし、3年で銀行を退職し、24歳で起業。当時、日本で流行りだした宅配ピザの事業を始めました。「少し前まで銀行員だった人がいきなり飲食業?」と思われるかもしれませんが、父が飲食業を営んでいることからも、社会人になってから、段々と独立への憧れを持つようになったんですね。もう一つ起業の大きなきっかけとなったのが、大学時代のロサンゼルス留学です。留学中にとある日本人の方と仲良くなり、その方の自宅へ伺ったところ、なんとビバリーヒルズにある大豪邸でした。「この人は一体何者なんだ?」と思ってしまいましたが、実はモスバーガー創業者の櫻田厚さんだったんですね。櫻田さんとの出会いもまた、いつか自分も日本の飲食業を盛り上げる担い手になりたい、という夢を持つきっかけになりました。 ■全国・海外展開に向けての経営戦略 その後は、ベーカリーチェーン(三重県発祥の「513ベーカリー(東京含む12店舗展開)」)を立ち上げたり、日本全国、そしてアメリカ・中国にも展開する高級食パン専門店「銀座に志かわ」を運営する会社を設立するなど、今に至るまで食に携わる仕事に全力でコミットしてきました。今回当社の社長に就任した経緯は、これまで成功してきたこの流れで更なる経営者としての成長、宅配ピザから始まり、数多くの業態・ジャンルの飲食ビジネスと関わってきた私にとって、「外食の総合商社」とも言える当社は挑戦し甲斐のあるものでした。当社は焼肉をはじめ、寿司、居酒屋、レストランなど多くのブランドを運営し、現在ではその数は76を抱えます。いわば「76種類の美味しさ」が当社にはございます。その多くが歴史やストーリーのあるブランドで、全国展開や海外展開を目指すには、この歴史のある業態、老舗ブランドを令和版に生まれ変わらせる必要がありました。こうした戦略一つひとつがイメージとして点で浮かび、それを線として繋げていくことで確実に成功できると考えたんです。当社の持つ強みは様々ありますが、やはり多ブランド展開は大きなポイントです。例えば主軸の焼肉では、オーダーバイキング形式とメニュー毎にご注文をしていただく2つの形式がございます。立地では郊外型と都心型、対象者も大衆向けのカジュアルレストランとハイクラスな方への高級レストランなど、客層を細かなセグメントに分けてそれぞれのニーズに合わせてアプローチできるようにしています。そのため目的ごとにお客様が自社を選んでくれるようになり、カニバリゼーションを避けられています。他にも、DX化によるオペレーションの効率化も進めていて、配膳ロボットやタブレットを使用したテーブルオーダー、モバイルオーダーなどの導入が完了していますね。今後、さらに注力していきたいのが、FC事業です。現在全店舗の約3分の1がフランチャイズとなっていますが、やはり効率的に店舗数、収益を増やしていくには、フランチャイズ拡大が欠かせません。学生さんにとってFC(フランチャイズ)は、聞き馴染みはあっても実態が掴みにくいと思いますが、成功すれば加盟店、そして本部となる我々にとっても短期間で店舗数拡大に広がる事業です。当社にとっては、店舗運営を行う上での人材管理・育成を加盟店に担っていただけることがメリットとして大きいです。また飲食店開業にあたって、やはり重要となるのが「店舗運営」力と「商品開発」力の2つです。特にメニュー開発はノウハウがないと難しく、この部分を本部に任せられることが加盟店にとっては最大のメリットだと感じますね。当社はこの2つの力を備えて、充実したサポートを届けることができるため、その先の全国展開・海外展開が見えてくるのです。 ■1人ひとりが「クラフトマン」であること 今後の展望としては、当社が抱える多くの外食ブランドの知名度を上げて全国的なブランドへと成長させていくことです。現在、西日本エリア、東日本エリアなど、特定の地域に集中しているブランドがございますが、これらのブランドも他のエリアに出店し、全国展開に繋げていきたいと思います。お客様が焼肉、居酒屋、寿司など外食を利用される時には当社のブランドが真っ先に頭に浮かぶようになっていければと思います。「そして外食といえば『焼肉坂井ホールディングス』」と、会社の認知度も高めていければと考えています。また、外食産業にとって、最も重要な経営資源は人であることに変わりません。会社として、社員1人ひとりがクラフトマンシップ(職人気質)を持ち続け、「食」を通してお客様に幸せを提供する。「食」を通してお客様を笑顔にする。スタッフ全員がこの想いを胸に美味しい料理、心からのサービス、そして、くつろぎの空間をワールドワイドに届けていくことが私たちの夢です。 ■大学生へのメッセージ 皆さんもこれまで、食事で幸せな気分を感じられたことは数知れないほど多いと思います。当社では、その幸せのために日々、仕事に励んでいます。調理を行うスタッフもいれば、接客をメインに行うスタッフ、また、新メニュー開発、ポスターなどのデザイン担当、宣伝を行う広報担当など、幸せを創り出す職種はそれぞれです。ただ、チームとしての目的は一つ、お客様の幸せのためにです。私はこんな外食業界で働いてることは天職だと思っています。大好きな仕事です。大学生である皆さまの武器は紛れもなく「無限の可能性」です。その可能性を、とことん追い続けてください。興味を持ったら、そのことにチャレンジしてみてください。様々な経験の中で「理想の自分」を見つけられると思います。そして、社会でご活躍されることを期待しています。 学生新聞オンライン2024年2月29日取材 慶應義塾大学4年 伊東美優 武蔵野大学4年   西山流生/慶應義塾大学4年   伊東美優/法政大学2年   坂井りりあ/立教大学4年 須藤覚斗

学生新聞インターン

女優 桜田ひより

現状に満足したら女優業はやめる気持ちで挑んでいる。だからこそ、後悔がやりがいになる。 女優 桜田ひより(さくらだ ひより) ■プロフィール2002年12月19日生まれ、千葉県出身。幼少期に芸能活動をスタート。オーディション『ミスセブンティーン 2018』のグランプリを獲得。 5歳から子役として芸能活動を始め、持ち前の美貌と演技力でモデル業から女優業まで幅広く活躍されている桜田ひよりさん。21歳という若さにも関わらず多くの作品に出演し、確実なキャリアを築いている。そんな桜田さんに、今回出演される映画『バジーノイズ』の見どころと女優業についてお話を伺った。 5歳の時、お昼の再放送ドラマをみて「私もこれに出たい!」とお母さんへ伝えたことが、芸能界に入ったきっかけです。学生時代は学業とお仕事を両立するために、休憩時間や休日の合間をぬって、レポートなどに取り組みながら両立していました。お仕事と学業を上手く切り替えていたのが、続ける上での秘訣だったと思います。そんな学生生活を終え、高校を卒業した時が、人生において一番の節目だったと思います。5歳からこの仕事をしていたので、常に身近にお仕事と学校がある状況でした。でも、高校卒業後は、学生という枠からはずれ、決意や覚悟をもって社会に出るという意識が芽生えました。その結果、今まで以上に、作品に集中できるようになったように思います。特に、風間監督とご一緒させていただいたドラマ「silent」では、自分の演技のスタイルが確立できた瞬間があったので、それが俳優としてのひとつのターニングポイントになったと思います。プライベートでは、子ども時代と同じく、スイッチの切り替えを大切にしています。オフのときはきっちり休んで体に負担をかけないことで、よりよい仕事への向き合い方ができていると思います。家では、キャンドルを灯したり、香水をつけたりして、リフレッシュしていますね。香水は私にとっては大切なルーティーンで、演じる役によって香水の銘柄を変えたりもしています。 ■女優業の魅力は「誰かの人生を生きられること」 自分じゃない誰かの人生を生きられるのが、女優業の一番の魅力だと思います。自分の人生では味わえないことを役として体験できる上、作品が変わる度に他の誰かになれる環境は自分に合っているなと思います。また、作品では学生でなくなった今でも制服を着られるので制服が着られるうちに、学生役をたくさんしたいですね。作品が完成したときは、すごくやりがいを感じます。「頑張ってよかった」と思うと同時に、「もう少しこうすればよかったな」という後悔が生まれることもあります。でも、現状に満足したら女優業は辞める気持ちで挑んでいるので、作品のたびに生まれる後悔もやりがいにつながっているんだろうなと感じます。 ■映画『バジーノイズ』について ~この役を演じたときの化学反応が、楽しみだった~ 今回『バジーノイズ』出演が決まってから、漫画原作を読ませていただきました。この作品は、PCで音楽を自作する男性・清澄とその音楽を密かに楽しみにしている女性・潮の物語。漫画からは音は聴こえるはずがないのに、読むと作品の中から想像する音が聴こえてくる、そんな不思議な体験をしました。私が演じる潮ちゃんには作品を通じて、すごく感情移入してしまい、私と潮ちゃんがどんな化学反応を起こすのか、川西拓実さんが演じる清澄がどんな清澄なのかを想像しながら、撮影を心待ちにしていました。撮影現場も、とても居心地が良く、自分の持っている熱量をそのまま表現できる環境だったなと思います。風間監督は、その人に合わせて物事を伝えてくれる、気遣いが細やかな方だったので、それが作品の空気感にも現れているなと感じます。今回の作品で私が大切にしている場面で一発OKがでたとき、「自分と監督が思い描く潮ちゃんが一緒だったんだ!」と感じられて嬉しかったです。今回の作品の見どころは、映画を観る時の自分の置かれている状況によって、捉え方や感情移入できる人物が変わる点だと思います。状況が変われば、作品への感想も変わる。何回でも繰り返し観ることができるくらい、見どころが色々なところに散りばめられています。 ■役作りのため、いつでも音楽を流し続けた 音楽が大きなキーワードとなる作品だったので、役作りのため、日常に音楽を取り入れることを意識しました。いただいた音源は、日常生活で流し続けました。また、撮影中も音楽を流してもらうことで、音楽に救われた場面もあります。私だけではなく、この曲が、聴いてくれた皆さんの支えになるといいなと思います。演じるうえで難しかったのは、神戸弁です。初挑戦だったので神戸弁を話されている方の音源を事前にもらい、演技と照らし合わせながら、発音を調整しました。慣れるまでは大変でしたが、いつしか日常会話に神戸弁が登場するほどになりました(笑)。共演した川西さんは、実際に会ってみると想像以上に人見知りする方だったので、風間監督とも話し合い、積極的に川西さんに話かけるようにしていました(笑)。これまで周囲は大人ばかりで、相手が自然と自分に対する距離感を詰めてくれていたことを知り、自分が甘えていたんだなと痛感しました。 ■学生へのメッセージ 社会人と学生の大きな違いは、自分から行動しないとチャンスが与えられなくなってくることだと思います。そのほか、時間や場所の自由が効かなかったり、自分がやりたくないことをしなければならなくなったりする時があるかもしれません。大変なことが多いからこそ、自分にとって、ちょっとした息抜きになるような好きなことを見つけて欲しいです。そのためにも、まずは目の前のキャンパスライフを楽しんでください。 学生新聞オンライン2024年2月7日取材 慶應義塾大学2年 山本彩央里 映画『バジーノイズ』 出演:川西拓実(JO1)、桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎原作:むつき潤 「バジーノイズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)監督:風間太樹 「silent」「チェリまほ」配給:ギャガ5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会 慶應義塾大学4年 伊東美優/慶應義塾大学 2年 松坂侑咲/慶應義塾大学 2年 山本彩央里 撮影:下田航輔

イベント・企業紹介

第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER ~福原 遥~

2024年3月2日(土)国立代々木競技場第一体育館にて『第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER』が開催されました。今回のテーマは「百花繚乱」。百花が一同に満開となるその瞬間は、儚さをも秘めた夢の瞬間。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 S/Sの多彩な豪華出演者の中から女優の福原遥さんにお話を伺いました。 ■ステージを終えて TGCのキラキラしたステージはとても華やかで楽しいです。ファンのみなさんのお顔や応援のうちわが近くでよく見れるので、嬉しかったですね。 ■仕事のやりがい 私の作品が誰かに届いて、喜んでもらったり感動してもらったり、いろんな反応をいただけることがやりがいに繋がっています。ファンのみなさんは背中を押してくれる存在です。私がやることを応援してくれたり、温かい言葉をいただいたりと感謝しています。また一緒に仕事をしてくれているスタッフさんの存在も大きいですね。目標に向かってみんなで頑張ることがモチベーションにも繋がっています。現場ではいろんな方とコミュニケーションをしっかりとることを意識しています。 落ち込んだ時は、誰かに相談をしたり、自分の中で解決していたら寝て忘れるなど、気持ちを切り替えることを意識しています。また、前向きでいるために心がけているのは体調管理です。早寝早起きや食事、規則正しい生活を送ることはもちろん、忙しい時も湯船に浸かって血行を良くしたり、食べ過ぎたなと思った時は次の日に調整したりと毎日意識していますね。継続して体調を整えることで、メンタルも変わると思います。 ■今後の目標 ファンのみなさんに様々な姿を届けたいという思いもあり、お芝居ではまだ演じたことがない役柄に挑戦したり、映画にもたくさん出演してみたいです。そのためにお芝居だけでなく、人としても磨いて成長していきたいと思っています。 ■大学生へのメッセージ 未来は可能性だらけだと思います。やりたいことや少しでも気になっていることがあれば、失敗を恐れずどんどん挑戦してみてほしいです。いろんなことに興味を持って、まだ見たことのない世界にいっぱい触れてみてください。失敗からも学べるので、前向きに一緒に楽しみながら頑張っていきましょう! 取材者:上智大学短期大学部2年 大野詩織 イベント名称:第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2024 S/S)開催日時:2024年3月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:15会場:国立代々木競技場第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24ss/

コラム

テリー伊藤 コラムVol.22 新入社員 黒いスーツが多すぎる

春になり草花も色づき、街も華やかになってきた。陽気につられて丸の内のオフィス街を歩いていると、前から4月に入社したばかりの新入社員と見られる真っ黒いスーツ姿の10数名の男女の集団を発見。会社のユニホームではなく、皆同じ様なスーツ。女子はスカートではなく多くがパンツスーツ。ネクタイを締めている人は一人もいない。皆さん初々しいのに黒の礼服のようなスーツがフレシュマンぽくない。何か変な感じがした。 世界中の新入社員で黒いスーツで会社に出社する国があるか調べると、集団で着用しているのはどうやら日本だけ。何故こうなってしまったのか不思議だ。何時から新入社員イコール黒スーツになったか。2000年頃から巷では「リクルートスーツ」という言葉が流行し浸透していったらしい。当時こんな服装マニュアルが。「新入社員は黒、紺、グレーの3色から選ぶのが基本です。この3色から選びましょう。黒色は堅実さや誠実さを感じさせる色であり、見る人に落ち着いた印象を与えます。紺色はフレシュな印象、グレーはややカジュアルな印象が強くなり、あか抜けた印象を与えます。」とアドバイスを与えている。そうなんです、誰が言い出したか分からないが、こんな勝手な個人の主観が学生の間に広まってしまったのです。学生からしてみれば希望の会社に入社したい、面接で印象を良くしたいと思えば堅実で誠実な組織に役立ちそうな「黒スーツ」を選びますよね。会社の人事も悪い。ファションセンスが無いため黒スーツにNGを出す勇気もない。自由なフォーマルスーツを推奨したら社員の服に対する考え方や感性、個性、日常生活の背景まで読み取る事が出来るはずなのに、実に勿体ない。勿論ファション業界などは実施しているが。 実は昨年卒業した大学院仲間に、いつもヒョウ柄のコートを着て目立っていた女性がいたのですが、その乗りで上級国家公務員の試験を受けて見事合格してしまった。いつも派手な服装なのに何故合格出来たのかを聞いたところ「面接官曰く、これからの日本には君みたいなユニークな感性を持つ人が必要と言われた」と本人もビックリ合格で、現在総務省でバリバリ働いている。総務省やるね。そうなんです、変革が大事なんです。黒色ばかり着ていると鮮やかな色彩の洋服に手を出す勇気が無くなってくるし、センスも衰えてしまう。家のインテリアも超無難になっていき、クローゼットも味気無くなる。勿体ない。 新入社員の皆さん、将来社長を目指すなら2着目のスーツは明るめのグレースーツがお勧めですよ。エ!社長なんかになりたくない!? 6時になったら私家に帰ります? 失礼しました。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

イベント・企業紹介

UP-T新CM発表会

丸井織物株式会社(所在地:石川県鹿島郡、代表取締役社長:宮本好雄)は、AKB48のメンバーと西村博之さんをイメージキャラクターに起用した新CMを4月11日から公開しました。同日都内でUP-T新CM発表会見が行われ、AKB48(大盛真歩さん、小栗有以さん、佐藤綺星さん、平田侑希さん、山内瑞葵さん)、振付師の槙田紗子さん、西村博之さんが参加しました。新CMは「ひろゆき×AKB48合いの手」篇、「なんすか?だめすか?」篇、「ビジネススキル」篇の3本です。 ■丸井織物株式会社 代表取締役社長 宮本好雄さんよりご挨拶UP-Tは、オリジナルTシャツなどのグッズをオンデマンドで作れる日本最大級のサービスです。作るだけではなくUP-T WEBサイト内で販売したり、NFTデザインにしたりすることができます。東京ガールズコレクションやアイドルとのコラボ・協賛なども実施しております。 ■トークセッション(CM振付と撮影について)振付担当 槙田さん:UPとTポーズが沢山散りばめられていて、AKB48の皆さんのように可愛さを大事に踊ってほしいです。大盛さん:UPとTで覚えやすいです。CMソングの歌詞にもピタリな振り付けになっています。小栗さん:簡単かつキャッチーな振り付けだったので、すぐに覚えられてわかりやすい振付で素晴らしいです。佐藤さん:実はダンスが苦手な人は、大盛さん。最後の決めポーズでヨロっとなっていました。CM撮影中も「わからない、わからない」と言っていました。大盛さん:ちょっと!?私5年先輩だよ!?。みんなの覚えが早過ぎるの!西村さん:セリフ覚えとかAKB48のダンスに混ざるとか、自分の人生にはないことなので、正直“めんどくせえな”と思いました。セリフを喋ることに面白味も感じられなかったし。それに僕のイラストTシャツなんて喜ぶ人いないでしょ?欲しい人なんかいないだろうし。僕は地味服が好きなので不自然な感じでしたね。もし自分が作るなら、無地だけれどよくよく見るとデザインのある性格の悪い地味Tシャツを作りたいですね。大盛さん:ひろゆきさんの動きがシュールで面白かったりするので、見ていて『ふふふ』と笑ってしまうくらい面白いCM。クセになって何度でも見たくなりました。佐藤さん:私はキャラクターものが好きなので、可愛さや生地の通気性にもこだわります。カラフルなデザインが好きなので、ひろゆきさんとは真逆ですね。UP-TではTシャツを自由に選べることはもちろん、スマホだけで完結できるのも特徴です。小栗さん:スマホ一つで簡単にできるのは凄い。ひろゆきさんのような面倒くさがり屋さんでも簡単にできるのが嬉しいですね。 ■プレゼン合戦イベントの中でAKB48メンバーが、論破王ひろゆきさんを前に「自身が作ったTシャツに絡めつつ、UP-Tを全国民に知ってもらうには?」をテーマにプレゼンしました。大盛さんは「全国さんぽ」、佐藤さんは「UP-T球団を作る」、小栗さんは「ひろゆきさん とっちゃうされて切り抜かれる」、平田さんは「Tシャツをコーディネート」、山内さんは「TikTok最大活用+ひろゆきさんアフレコ」とプレゼンを展開。その中から西村さんが気に入ったプレゼンは、現実味があるということから平田さん。最下位は、実際には出来なそうという理由から大盛さんとなりました。金沢豪華グルメ旅行券をプレゼントされた平田さんは「今回のプレゼンには自信があったので見事に取れました!」と大喜び。一方、大盛さんは論破と書かれたTシャツにひろゆきさんのお面をかぶって顔出しNGの罰が…。それでも「今日はひろゆきさんの双子の兄として頑張ります!」と前向きな大盛さんでした。 ■学生新聞インターン生の感想僕はオリジナルグッズの制作経験はありませんでしたが、「UP-T」を使えば簡単にできると聞いて、自分も挑戦してみたいと思いました。学生なら、文化祭のクラスタオルや、軽音部のバンドメンバーとお揃いのTシャツなど、様々なアイデアを試すことができるでしょう。絶対盛り上がるはずです!また、今回のCMの発表会見では、AKB48のメンバーがデザインしたTシャツをいただき、実際に着用してみましたが、その肌触りの良さに驚きました。思わずすりすりしたくなるほどの感触でした。CMの内容も非常に特徴的で面白かったです。ひろゆきさんとAKB48のメンバーとの温度差にユーモアを感じました。N高等学校 2年 石川輝 N高等学校 2年 石川輝/法政大学 4年 島田大輝

学生新聞映画大賞

第2回 学生新聞映画大賞

TOP CONNECT 株式会社(東京都中央区/代表取締役 内田雅章、以下 TOP CONNECT)は、若者の映画館離れやコロナ禍の映画館利用率の低下をうけ、映画興行の復興を目的に「第2回 学生新聞映画大賞」発表会を2024年4月22日(月)、セルリアンタワー東急ホテルB2ボールルーム(「学生新聞・中高生新聞発刊パーティ第2部内」にて開催いたしました。 <第2回 学生新聞映画大賞とは> 2023年6月1日~12月31日までに、東京地区において有料で初公開された60分以上の劇場用劇映画かつ、同一劇場で2週間以上連続して上映された邦画作品を対象に、大学生総勢200名が投票を実施。10作品の中から上位3作品の中で、男優賞(2枠)、女優賞(2枠)、若手俳優賞(25歳以下の男女各1名)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の計6つの賞を設け、表彰。賞品総額は300万円(各受賞作品毎100万円)。 <ノミネート作品> ■交換ウソ日記■キングダム 運命の炎■ミステリと言う勿れ■沈黙の艦隊■アナログ■ゆとりですがなにか インターナショナル■キリエのうた■正欲■翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~■あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 ※公開日順にて記載。 ©2023「交換ウソ日記」製作委員会 / ©原泰久/集英社 ©2023 映画「キングダム」製作委員会 / ©田村由美/小学館 ©2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社 / ©かわぐちかいじ/講談社 ©2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved. / ©2023「アナログ」製作委員会 ©2023 T.N GON Co., Ltd. / ©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会 / ©2023 Kyrie Film Band / ©2021 朝井リョウ/新潮社 ©2023「正欲」製作委員会 / ©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会 / ©2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 <ご協賛企業様> ※順不同 アース製薬 /ピップ...

イベント・企業紹介

第82期名人戦七番勝負第1局(藤井聡太名人VS豊島将之九段)

藤井聡太名人に豊島将之九段が挑戦する 第82期名人戦七番勝負第1局が、4月10・11日(水・木)に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開幕された。4月11日、熱戦となった名人戦第1局2日目を取材させていただいた。 藤井聡太名人 将棋界の歴史に刻まれる大逆転劇学生記者が見た、名人戦の重圧 名人戦七番勝負は、一つの対局につき、それぞれが9時間の持ち時間を持ち、2日間かけて行われる。先に4勝した方が名人位を獲得する。 藤井名人は、将棋の全8大タイトルを独占し、前人未到の8冠として将棋界の頂点に立つ。一方の豊島九段は、過去に将棋界で最も権威あるタイトルの竜王と名人を、同時に保持していたこともあるなど、将棋界を代表する棋士の1人だ。藤井名人に対し、ここまで公式戦で11勝しており、最も多く勝っている棋士である。この両者の七番勝負から、どのような棋譜が生み出されるのだろうか。 対局は、豊島九段の趣向を凝らした出だしとなる。定跡形から外れ、21手目にして、前例のない未知の局面に突入した。両者譲らず、互角の形勢で1日目が終了し、2日目に入った。 2日目も熱戦が続き、互角の形勢で夜になった。両者が一歩も引かず、熾烈な大激戦を繰り広げている。この対局の行方を検討している控室の棋士達からは、年間で最も優れている対局に送られる「名局賞」の単語が聞こえてくる。手が進み、豊島九段のカウンターが炸裂する。控室の棋士達の見解は、豊島九段優勢。勝負は大勢がついた。しかし、ドラマはここからだった。 122手目、豊島九段には、藤井名人の王様の逃げ場を塞いで、勝ちに近づく手があった。しかし、豊島九段は異なる手を選択してしまう。途端に、検討室の棋士達から悲鳴が起きる。この手が、敗着となる痛恨のミスだったのだ。一手のミスから勝負がひっくり返ってしまうのが、将棋の怖さだ。藤井名人は豊島九段のミスを逃さず、追い詰める。藤井名人の大逆転となり、豊島九段が投了した。 対局後の取材に対し、先勝した藤井名人は、「内容的には、押されている時間が長い将棋だったと思うので、しっかりと振り返って次局に繋げたい」と語った。敗れた豊島九段は、「少し時間もあったので、もっと考えなくてはいけなかった」と振り返り、敗因となった122手目をノータイムで指してしまったことを悔やんだ。23日、24日に行われる第二局について、「しっかりと準備して挑んでいけたらと思う」と決意を述べた。 8大タイトル全てを独占している藤井名人に対し、名人への復位を目指す豊島九段。藤井名人が名人戦を防衛し、八冠を更に磐石なものとするのか。はたまた、豊島九段が名人を奪取し、藤井八冠の一強時代に風穴を開けるのか。手に汗握る七番勝負から目が離せない。 ■取材の感想 今回の取材は、夢のような機会でした。普段から棋書を愛読し、将棋会館や将棋のイベントにも赴くような大の将棋好きな筆者にとって、タイトル戦の対局室での取材は、現実のものとは思えないほど感謝な時間でした。タイトル戦の張り詰めた雰囲気、名人戦の重圧を間近で感じました。一手のミスが勝敗を逆転させてしまうことが将棋の怖さであり、面白さです。藤井名人による、終盤での大逆転が印象的だった本局を通して、最後まで何が起こるか分からない将棋の魅力を、改めて体感しました。 検討室での棋士の先生方による対局の検討も非常に興味深かったです。張り詰めた対局室の雰囲気とは違い、棋士の先生方が、和気藹々と本局を検討されている風景がとても印象的でした。あらゆる角度から、様々な将棋の魅力を感じた取材でした。 取材:中央大学3年 亀井義和喜 写真提供:日本将棋連盟

イベント・企業紹介

たばこと塩の博物館

日本たばこ産業株式会社(JT)が、かつて専売品であった「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマに設立した、たばこと塩の博物館。博物館館長の菊池孝徳さんに博物館に対する思いを伺った後、実際に館内を見学させて頂いた。 たばこと塩の博物館「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマに、1978年11月に東京渋谷区にオープン。その後、老朽化や常設展示室・収蔵スペースの不足などにより、2015年4月、当時たばこの専売制度と関わりが深かった墨田区に移転した。リニューアル後は、展示スペースが従来の2倍に。たばこと塩の歴史や文化をより詳しく解説する常設展示や、それらに関連した特別展示に加え、図書閲覧室、多目的スペース、さらに約4万点の資料収蔵庫まで充実している。 ■たばこと塩の歴史を教えてください。 南アメリカのアンデス山中が起源のたばこは、大航海時代を経て世界中に広まりました。日本に伝わったのは、16世紀後半。南蛮人との交流の中で、鉄砲などの貿易物と共に伝わり、17世紀前半には喫煙文化が浸透しました。仕事の合間やおもてなしのためなど、生活のあらゆる場面で使われていたんです。1904年にたばこの専売制度が始まりましたが、市場開放や行財政改革の動きにより、1985年に専売制度は廃止。現在は、健康志向が高まる中、たばこ業界全体として、たばことの共存に向けた様々な取り組みが行われています。 嗜好品のたばこに対して、塩は生活必需品。しかし、雨が多い日本は塩づくりが苦手なんです。そのため、原始・古代時代から、濃い塩水である「かん水」を採取してそれを煮詰めて塩を得る、独自の製塩技術が発展しました。その後、干満の水位差を利用する「入浜式」と、人力で海水をくみ上げる「揚浜式」という塩浜の形態に発達し、1972年からは、イオン交換膜を利用した電気エネルギーによる方式に全面的に転換されました。身近な塩が、実は苦労して作られているという事実は少し驚きですよね。 ■展示のみどころは何ですか。 来館者の方に、実在する遺跡や資料を肌で感じて頂けるように意識した再現性の高さです。例えば、たばこの常設展示の入口には、現存する最古のたばこ資料として、メキシコ・パレンケ遺跡「十字の神殿」のレプリカ(写真)があります。神殿の右側の柱には、「たばこを吸う神」のレリーフが描かれており、大スケールの展示は必見です。その他、江戸時代のたばこ屋に加え、昭和のたばこ屋の店頭も再現しており、当時の風景を思い出すなつかしさも感じて頂けると思います。 また、塩に関する常設展示でも実物が目白押し。世界遺産のポーランド・ヴィエリチカ岩塩坑で信仰されている「聖キンガ像」のレプリカ(写真)は、現地の職人によって、全て現地の岩塩を使用して作られました。彫刻はもちろん、後ろの壁やシャンデリアの飾りまで、全て塩でできているんですよ。また、塩づくりの展示に加え、塩が入ったシャーレを画面にかざすと産地や結晶が見える体験型コーナーもあり、お子さんも楽しめます。これらは、リニューアル後の広い面積だからこそできる、圧巻でユニークな展示だと思います。 ■今後の展望を教えてください。  「たばこ」と「塩」に関わる歴史と文化を取り扱う、世界的にみてもユニークな博物館として多くのお客様にご来館頂き、心から感謝しています。今後とも常にお客様の視点に立って、様々な企画や展示がお客様の関心に寄り添えているか、新たな気づきを引き出せているかを点検しながらよりよいものに改善していきたいと思っています。この繰り返しと地域の皆さまとの良好な関係を維持していくことが、博物館が存在し続ける大切な要素であると考えています。 健康志向が高まる今、たばこに対する社会の見方が変容していることは理解しています。しかし、たばこや塩が私たちと深く関わってきた歴史も、また事実です。お客様目線になって、この事実をしっかり伝えることで、たばこに対する批判的な見方や塩に関しても、これまでにない視点や気づきを与えられるのではと考えています。多様な考え方や価値観がある中、事実を学んだ上で自分はどのような見方をするのか、判断するきっかけになれば嬉しいです。この思いを博物館テーマの主軸に据えて、その上で、展示内容の質やサービスの向上、行っている取り組みの情報発信などにも力を入れていきたいですね。 ■大学生へのメッセージ 一方通行ではなく、お互いに意思疎通ができているコミュニケーションを大事にしてほしいです。相手に関心を持ち、向き合い、相手の反応を見ながら対話をしていくことがスタートライン。これができれば、相手との間で共感が生まれ、本音をぶつけ合えると思います。それを目指して、今自分は何ができていて何ができていないのか、改めて見つめ直してみてください。デジタルも大切ですが、アナログもまだまだ捨てたのものではないかもしれないですね。  実際に見学してみました! 2F 塩の世界 ポイント① 見て、動かして、学べる!塩の性質や結晶のつくりなどについて学べるサイエンスコーナー。中でも印象的なのが、電子パネル上に塩の入ったシャーレを置いて、産地や結晶を学ぶ展示。シャーレを回すと画面上のコマンドも連動し、詳しく調べたり、結晶の写真を見たりするボタンを選ぶこともできます。大学生の私たちも夢中になって盛り上がりました。 3F たばこの歴史と文化 ポイント② 世界各国の喫煙具が大集結各国の文化や風土に合った喫煙具がずらり。細かな装飾やデザインまで注目してしまいます。 ポイント③ たばこ寡占化の始まりに着目定型品であるたばこ(シガレット)は、機械化がしやすい。効率的に早く生産できるアメリカの機械が日本にも導入されたことで、1分間に150~200本の製造が可能に。しかし、機械化の資本がない小さなたばこ工場は大ダメージを受けます。寡占化が始まるきっかけになったアメリカ産の機械を実物で見ることができ、その事実を実感しました。  見学した学生の感想 「昔のたばこ屋を再現した展示が印象的でした。大まかな再現だけでなく、働いている人や家の中の細部まで再現されており、当時の雰囲気を自然に感じることができました。見学者の皆さんがより良い体験をするために行われた努力に感銘を受けました。」慶應義塾大学大学院2年 賀彦嘉 「たばこと塩の歴史を展示するだけでなく、国の歴史や文化なども学べる場所でした。たばこと塩に関する事前知識がなくても面白かったので、皆さんもぜひ訪れてみてください!」武蔵野大学4年 西山流生  次回の特別展は… 「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」をテーマに、2024年4月27日~6月30日まで開催される。詳しくは、こちらをチェック! 学生新聞オンライン2024年3月13日取材 上智大学2年 吉川みなみ(執筆・構成)