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Archive for 運営スタッフ

大川知

レゴ認定プロビルダー 三井淳平

世界で21人しかいない、日本で唯一のレゴ認定プロビルダー レゴ認定プロビルダー 三井淳平(みついじゅんぺい) ■プロフィール 1987年生まれ。東京大学在学中、「東大レゴ部」を創部。2011年、レゴ認定プロビルダーに最年少で選出される。2015年、レゴ作品制作を事業とする三井ブリックスタジオを創業。2023年にはボストン美術館で現代アートとして作品が展示される。 レゴ社に正式に認定される「レゴ認定プロビルダー」。世界に21人しかいないプロビルダーのうち、日本人は三井淳平さんただ一人だ。幼少期からレゴブロックに触れ、会社員を経て現在はレゴブロックを使った作品制作一本で生活している三井さん。好きなことを継続し、仕事にするための心構えを伺った。 ■レゴビルダーを目指した経緯は レゴブロックとの出会いは1歳のときです。3歳上の兄と一緒にレゴブロックで遊んでいました。他の組み立てるおもちゃも好きでしたが、レゴブロックは選択肢が広く、難しいものを作ることができるということでその魅力にはまっていきました。しかし、大きい作品を作るとパーツが多くなりその分お金もかかります。そこで少しでも安く上げようと中学生のときから個人輸入でパーツを取り寄せたりして作り、自分の作品をホームページにアップし始めました。なかでも等身大のドラえもんを作り、その過程をアップした際の反響は大きく、やりがいがありました。そのときにホームページを見てくださったテレビ番組の関係者から連絡をもらい、高校生のときに初めて「TVチャンピオン」レゴブロック王選手権に出演。限られた時間で作品を作ったのは初めてで、レゴブロックを使った仕事を意識する機会になりました。大学生になるとレゴブロック作品の制作依頼を受けて作品を作り、販売し始めました。東大レゴ部を立ち上げてチームとしては安田講堂を作りました。レゴ部やTVチャンピオンの影響で注目され、製作依頼が増えて実績を積んでいくうちに、レゴ社との接点ができました。大学院卒業のときはレゴビルダーの資格を持っていましたが、鉄鋼メーカーへの就職を選びました。スケールの大きな鉄鋼メーカーの仕事が魅力に感じ、やってみたいと思ったのです。しかし、就職後も作品制作の依頼が徐々に増えてきて独立を決断しました。 ■作品を作り続けるモチベーションとは これまで作品制作を続けてこられたのは、趣味ではなく仕事として取り組んでいるからです。仕事では依頼を通じて常に新しい課題を与えられたり、自分でも提案をしたりする必要があります。だからこそ一つの作品に満足することなく走り続けてくることができました。依頼されたものは自分にとって新しく、面白いことが多いです。依頼を受け入れ、自分の中のリミットを外していくことはチャレンジであり、自分にとってプラスになります。また、新しいことをやろうという気持ちを大事にすることで、飽きることなくモチベーションを継続できていると感じます。 ■将来の展望を教えてください 今後は、自分の作品づくりにシフトしていきたいです。昨年、アメリカのボストン美術館に作品が展示され、アートとしての作品の価値を認めてもらえる機会がありました。依頼を受けて作るのと自分の表現したいものを作るのとでは方向性が違いますが、オリジナル作品の割合を少しずつ増やしていけたらと思っています。レゴブロックは何といっても自分で作れるところが魅力です。そして、世界中の人が知っているというコミュニケーションツールとしての良さもあります。子どものころにレゴブロックで遊んだという共通の原体験があり、それを共有し作品を見てもらえるのが良いところだと思っています。 学生新聞2024年4月1日発刊号 津田塾大学4年 大川知

大野詩織

プラントハンター 西畠清順

植物をとおして衝撃的な体験を届けたい 株式会社 offi ce N Seijun/そら植物園株式会社 代表取締役 西畠清順(にしはたせいじゅん) ■プロフィール 日本各地や世界中を旅してさまざまな植物を収集。国内外の政府機関、企業、王族などからの依頼に応じて植物を届ける現代のプラントハンター。年間200トン以上もの植物の国際取引を行い、数々のプロジェクトを成功に導き、業界に旋風を巻き起こしている。 プラントハンターとして世界中を駆け巡 る西畠清順さん。今では植物の虜であり、この仕事は天職であると語るが、意外にも 21歳まではさほど植物に興味がなかったという。そんな西畠さんがこの仕事を始め るきっかけとなった体験や仕事の根底を なす考え方、植物に対する思いを伺った。 ■どのようなお仕事なのでしょうか 実家は植物を業者に卸す仕事が家業だったので、いつかは自分もこの仕事をするのだろうなと漠然とは思っていたものの、正直、全く植物に興味はなかったのです。しかし、昔から好奇心・冒険心が強く、秘境のボルネオ島で4000メートルの山を登った21歳のときに、世界最大の食虫植物を見て衝撃を受けました。この体験で180度価値観が変わり、植物に興味がわいてきたのです。 今はありとあらゆる人に植物を届ける仕事をしています。それは植物をただ届けるのではなく、植物を理解したうえで届けたいと思っています。そこには植物をとおして価値観が変わるような衝撃的な体験をしてほしいという思いが根底にあります。 仕事の8~9割はリピーターからの依頼や紹介が多く、新規の仕事を受ける際に、担当者の熱意を大事にしたいと思っています。それは私と仕事をしたいという方に、全力で応えたいからです。 1年のうち、8割くらいはホテル暮らしです。毎日転々としながら仕事をしていますが、植物を探し出し、仕入れて売るなど複数の仕事を同時進行で進めています。旅をしてその土地を物語る山に登ったり神社仏閣を訪れたりなど、自分の感性を磨くために自然のエネルギーを吸収したりして、楽しみながら仕事ができています。 ■西畠さんにとって植物とは 植物は人生の全てです。地球上にとって一番大切なものは植物で、これ以上の魅力あるものはないと思っています。戦友や恋人のような要素もあり、自分の中にある可能性や野心を叶えてくれるすごく便利なツールであったりもします。また、植物という魔法のツールを活用することで、影響力のある人を巻き込めることに最近気づきました。どんなにすごい人でも植物に関しては話を聞いてくれるのです。それが雲の上のような人でさえ「君のやっていることはスペシャルだよ」と言ってくれます。 ■個人が世の中で輝くために 人は誰かの真似をすることに何の疑いも抱かないものです。そのような中で何年、何十年に一人、その業界を変えるゲームチェンジャーが現れます。私は生まれてきたかぎりは、自分独自の道を歩みたいと思いました。 自分の個性を磨くためには好きなことを見つけること。また、人との出会いも大切です。仕事を夢中でしていたらテレビプロデューサーの紹介でメンターとも呼べる人との出会いがありました。その人との出会いによって自分の考え方も変わり、自分独自のフィールドができてきました。また、逆もしかりで人との別れによって人生が変わることもあります。 人は迷いがないほど強いものはなく、迷いがあるほど弱くなってしまいます。私の場合は植物に全身全霊を注ぐと決めていて、人生を後悔しない自信があるので迷いはありません。迷いがない人間は大きな壁にぶつかっても嫌なことがあってもへこたれないものです。結果としていろいろな人たちが応援してくれます。 しかし、学生のうちは迷うことも大事で価値があることだと思います。ただし、アンテナだけは高く張っていてください。 学生新聞2024年4月1日発刊号 上智大学短期大学部2年 大野詩織

中高生新聞

文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクト 「トビタテ!留学JAPAN」 ...

日本の未来のために、「飛び立つ」留学生を官民で支援! 文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」プロジェクトディレクター 荒畦 悟(あらうね さとる) ■プロフィール上智大学外国語学部卒業後、人材事業会社、専門商社、外資系IT企業の3社で約13年間採用に携わり、2014年より官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」創業メンバーとして参画。現在はプロジェクトディレクターを務める。 学生時代から自分や組織が成長する楽しさを知り、社会人では人材育成の経験を積んだ荒畦さん。越境体験の重要性を考え、「トビタテ!留学JAPAN(以下、「トビタテ!」)」に携わる。「トビタテ!」のフラッグシップ事業である「日本代表プログラム」を通じて、座学だけでなくスポーツや芸術など多様な人材を世界に送り出している。そんな荒畦さんにお話を伺った。 学生時代に学生団体の活動をしていて、自分自身が成長できる楽しみを知ることができました。社会に出ても成長できる会社が良いと思い、リクルートに入社しました。在籍期間は3年ほどでしたが、企業の人事採用などさまざまな仕事をしました。その後、Googleで働いたことが人生の転機となり、「トビタテ!」につながっていきました。Googleでは新卒エンジニアを採用する仕事をしていたのですが、そこで気付いたことがありました。エントリーするのは日本人よりも圧倒的に中国人やインド人が多かったのです。それを見たときに、エンジニアという特定の領域ではありますが、数でも勝てないしマインド的にもアグレッシブさも違うと感じ、グローバルという観点で日本の人材に危機感を感じました。そのようなときに「トビタテ!」を知りました。自分がこれまでやってきた新卒採用等の経験を生かすことができ、国の人材教育に携われるというところにやりがいを感じ、2014年4月に「トビタテ!」に転職しました。 ■教育の仕組みをゼロから作る 「トビタテ!留学JAPAN」は、留学計画を学生自身が作ることができます。また、国内でもインターシップが重要視されているなかで、海外留学においても座学だけでなくインターン、フィールドワーク、ボランティアなどの実践活動を重視し、支援しています。選考基準は語学力や成績よりも好奇心、情熱、独自性です。その理由はできるだけ多様な意欲ある人材を海外に送り出したいからです。このように、今の日本に足りない新たな人材育成の仕組みを作ることは、本当にさまざまな苦労や葛藤がありました。民間から寄付を頂き、文科省と独立行政法人日本学生支援機構の中で事業を運営するという官民協働のプロジェクトです。支援対象者である大学生や高校生らとも直接接点を持ち、同窓組織(コミュニティ)も作っていくという他に類のない画期的なプロジェクトです。それをゼロから立ち上げるところに難しさがありました。結果としてトビタテ第1ステージでは約120億円という莫大な寄附金を集めることができましたが、年間約1500人を採用して海外に送り出すという規模感にも苦労しました。 ■留学は自分を成長させる 私は高校生の頃に1週間のホームステイをしました。しかし、大学では留学するチャンスはあったのに、学生団体の国内での活動に夢中になり留学はしませんでした。そのことを今でも後悔しています。居心地がいいコンフォートゾーンから抜け出す越境学習は、新しい可能性が見出され、鍛えられるので成長することができます。その最たるものが留学です。語学ができる、できないにかかわらず、できるだけ早く留学することをお勧めします。若いころは、さまざまな選択をしなくてはいけないことがあります。日本の常識が世界の常識ではないことに、できるだけ早く気付いた方が可能性が広がります。生まれた場所や所属している組織で息苦しさを感じたときに、世界に出てみるといろいろな生き方や考え方、働き方があると知ることができるのです。そうすることで生きる選択肢が広がるので、できるだけ早くそれに気付いてほしいです。留学の価値は、違う価値観や選択肢を知るところにあります。大学で長期留学するためには、高校生の段階で留学した方がいいと思っています。しかし、高校生は大人の賛同や価値観の違いで乗り越える壁が大学生以上に高いのも事実です。そういう背景もあり、「トビタテ!」は高校生への留学支援を強化していきます。 ■中高生へのメッセージ 中高生には「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(2023年度からは新・日本代表プログラム)」に関わらず、選抜があるものに是非挑戦することをお勧めします。プログラム等の合否は、もちろん気になることですが、それ以上の効果があると思います。自分の夢や目標を考え、応募用紙に書きますが、その経験自体が尊いのです。問われなければ何も考えず、時間が過ぎていってしまいます。自分の人生や将来のことを考えたりする良い機会になるのでぜひ挑戦してほしいです。また、応募することをできるだけ多くの人に発信、共有することも重要です。発信し、自分の夢を聞いてもらうことで応援してくれる人が現れるかもしれません。一人でも応援してくれる人が見つかったら、それは人生の応援団を見つけたに等しいのです。こういうプロセスを通じて自分の夢を語ってフィードバックを貰うことはとても貴重な機会です。応援してくれる人から、自分の次の考えにつながるご縁を紹介してもらうことも実際にあるので、合否を気にせず是非チャレンジしてみてください。 「トビタテ!留学JAPAN」って何!? 「社会にイノベーションを起こす グローバル探究リーダー」を目指す! そんな高校生のための海外留学支援制度です。トビタテ! 留学JAPAN の「新・日本代表プログラム」では、返済不要の奨学金や研修等を通じて、高校生の自由な海外探究活動を産・学・官協働で支援します。4月に新高校1年生、新大学1年生を募集中! 中高生新聞2024年4月1日発刊号 日本大学2年 米満光里

イベント・企業紹介

タイガーエア台湾アンバサダー就任発表会見 ~内田理央~

タイガーエア台湾(所在地:No.1, Hangzhan S. Rd., Dayuan Dist., Taoyuan City 337, Taiwan (R.O.C.) 代表者: 最高経営責任者 陳漢銘)が俳優として活躍している内田理央さんをアンバサダーとして起用することを決定!それを記念し、アンバサダー就任発表会見が3月25日(月)に東京都内にて開催されました。 同イベントにはアンバサダーに就任する内田理央さんのほか、パンサー(菅良太郎さん、向井慧さん、尾形貴弘さん)、台湾出身のよしあきさんが参加しました。 タイガーエア台湾は2014年9月26日に発足。2015年3月25日付で、国土交通省から外国人国際航空運送事業の経営許可を取得し、日本へ上陸した初の台湾LCCとして運行。日本への運行を開始して9年が経ったこの度、女優として活躍中の内田さんをアンバサダーに迎えることになりました。 MCの紹介でタイガーエア台湾会長のチェンハンミン氏が登壇し、操縦士の飛行ジャンパーを着用して「日本人乗客に対するサービスをより向上させ、皆さんの御搭乗をお待ちしております」と流暢な日本語で挨拶しました。 タイガーエア台湾の新CMで着用した襟と袖にタイガー柄を取り入れた衣装で登壇した内田さん。特大アンバサダー名刺を贈呈されると「台湾好きとして日本の皆さんにタイガーエア台湾と台湾の魅力を沢山伝えるために頑張ります!」と意気込みを明かしました。 また、内田さんは新CMについて「CMと言いつつも、ただただ台湾を楽しませていただきました。休日に台湾へ旅行したような、リラックスした雰囲気で撮影が行われたので、沢山食べすぎて体重が増えました」と照れ笑いを浮かべながら撮影を振り返りました。 イベントの最後、タイガーエア台湾から全員へ航空券がプレゼントされると、内田さんは「このメンバーで一緒に台湾に行きたい!」と提案していました。 台湾にまつわるゲストとして登場したパンサーの3名。尾形さんは「もう俺は今日からタイガー尾形でいい!」と宣言し、「台湾のグルメは全部美味いよ!一つに選べるわけがない!」と大興奮の様子でした。またタイガーエア台湾機内食のサンドイッチを試食して「ウマー!お茶もリンゴジュースも全部美味いよ!」と完食していました。 イベント終盤、気候の影響で台湾旅行が中止になったという向井さんのために航空券を懸けたクイズ大会が実施されるも、パンサーは最下位に。 代表して尾形さんが台湾版「サンキュー!」を全力で披露するも笑いを取り損ねた際、内田さんから「台湾の皆さんには届いた気がします!」と優しくフォローされたことで「…優しいなあ」と漏らしました。 台湾で生まれ、6歳のときに日本に移住したよしあきさん。イベントに登場した際、台湾語で自己紹介をして場を盛り上げました。また、よしあきさんは以前タイガーエア台湾を利用したことがあり「フーちゃんのぬいぐるみを購入して飼っている犬にプレゼントしました」と明かしました。さらに、台湾には気軽に帰るといい「夢に台湾料理が出てきたら台湾に帰りたくなります。僕は台湾料理が世界で一番好きです。特に魯肉飯(ルーローハン)は絶対に食べてほしいです。個人的に僕が死ぬ前に食べたいものは臭豆腐です。水キムチと一緒に食べると臭豆腐の独特な臭みが美味しさに変わるなと感じます。確かに匂いは強いけれど、クセになる美味しさなので味わってほしい」とお勧めしました。 【タイガーエア台湾】 タイガーエア台湾は、台湾で唯一であり、初の格安航空会社(LCC)です。 設立以来、「安全第一」の理念のもとに運航しています。 「情熱・温もり・真心」の企業精神で、お客様により便利で多様な旅を提案し、すべてのお客様が搭乗するたびに素晴らしい体験をしていただけるよう努めています。 2014年に初路線を運航して以来、日本市場への展開を積極的に行っています。 旭川(AKJ)、新千歲(CTS)、函館(HKD)、花巻(HNA) 、仙台(SDJ)、新潟(KIJ)、秋田(AXT)、福島(FKS)、小松(KMQ)、 名古屋(NGO) 、 大阪関西(KIX) 、岡山(OKJ)、 東京成田(NRT) 、東京羽田(HND) 、茨城(IBR) 、 福岡(FUK) 、佐賀(HSG) 、高知(KCZ)、 沖繩(OKA) など日本国内19空港、24路線を運航しています。タイガーエア台湾は、創業時から堅実に歩み、アジア太平洋地域でのネットワークを積極的に拡大し、市場で強い存在感を確立し、最も選ばれる格安航空会社(LCC)になるという企業理念を一貫して堅持し、将来を見据えてきました。 この10年間で築き上げた強固な基盤をもとに、「情熱・温もり・真心」の精神を貫き、「持続可能な開発に関する規制」に基づくタスクフォースを設置します。ESG (Environment, Social, and Governance) を積極的に実践し、アジア太平洋地域で最高の格安航空会社(LCC)を目指します。 学生新聞オンライン2024年3月25日取材 駒澤大学4年 本多杏衣

イベント・企業紹介

第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER ~香音~

2024年3月2日(土)国立代々木競技場第一体育館にて『第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER』が開催されました。今回のテーマは「百花繚乱」。百花が一同に満開となるその瞬間は、儚さをも秘めた夢の瞬間。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデル・女優の香音さんにお話を伺いました。 ■TGCのステージを終えて 今回、TGCが行われた代々木・原宿という場所は、私自身もよく行くスポットなので、親近感がありました。また、こんな大きな舞台でランウェイを歩けるのは嬉しかったです。大勢のお客さんがうちわやペンライトを振ってくれている様子がきれいで、みなさんとの一体感も強く感じられて、「やっぱりTGCはみんなで作りあげていくものだな」と思いましたね。 ■仕事を始めたきっかけ ランウェイを歩いているモデルさんのキラキラした姿を見た時に、「自分もこうなりたい」と思ったのが、このお仕事を始めたきっかけです。自分が好きなことをお仕事にできてよかったなと嬉しく思いましたね。ランウェイを歩いている時は、自分もキラキラした気持ちになれます。いつも支えてくださるファンの皆さんは、私にとって温かい家族みたいなもの。自分を支えてくれる大事な存在です。今後も自分がいいと思ったものをみなさんに上手く発信したりする人でありたいですし、みんなの期待に応えるためにも、いつでも「自分の好きな自分」でいたいと考えています。 ■仕事をする上で大切にしていること お仕事をする上では、「これをやりたい!」という自分の目標をしっかりと決めて取り組むようにしています。ときにはモチベーションが続かないときもありますが、そんなときは、好きな音楽を聞いたり、「ここまでできたら、何か好きなものを食べよう」とご褒美を設定したりして、気持ちを保っています。今後は、女優として、かっこいい役をはじめ、今までに経験したことのない役に挑戦したいです。また、普段、自分のSNSでドラム演奏を発信しているのですが、いつか誰かとセッションができたらいいなと思います。 ■大学生へのメッセージ 私も現役大学生なのですが、勉強と勉強以外のことを両立するのは大変だなと日頃から思っています。でも、「どれも好きでどれも選べない」というほど好きなことであれば、その頑張りは無駄になりません。頑張った自分をすごく褒めてあげることこそが次のレベルアップに繋がると思うので、何事もポジティブにとらえ、自分へのご褒美もたくさん与えてあげつつ、勉強と好きなことを両立してほしいなと思います。 取材者:上智大学短期大学部2年 大野詩織 イベント名称:第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2024 S/S)開催日時:2024年3月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:15会場:国立代々木競技場第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24ss/

吉川みなみ

日本たばこ産業株式会社 サステナビリティマネジメント部長 向井芳昌

事業発展とサステナビリティの両立で、心豊かな社会へ 日本たばこ産業株式会社 サステナビリティマネジメント部長 向井芳昌(むかいよしまさ) ■プロフィール 京都府宇治市生まれ。1992年 日本たばこ産業株式会社へ入社。大津営業所、枚方営業所勤務の後、1996年より約10年間、本社で広報・開示関連業務に従事。2009年から約4年間、JT International Internal Audit(オランダ) に赴任。帰国後、飲料事業部企画部長、経営企画部部長などを経て2019年1月より現職。 JTグループの発展と共に、人々や地域との繋がりを大切にし、持続可能な社会の構築を目指すサステナビリティマネジメント部。2019年の設立後、初代部長として数々のサステナビリティに関する取り組みを展開させている向井芳昌さんに、持続可能な社会に向けた具体的な取り組みや今後の課題などについて伺った。 大学時代は、映画ばかり観ていました。ビデオショップに行けば棚の端から端まで全作品をレンタルしたり、映画館でアルバイトをしたり、当時は観たことがない映画がないほどでした。この情熱を何か形にできないかと考え、「映画を作りたい」という憧れを抱くようになりました。当時は、バブル景気を背景に文化芸術活動を支援している会社が多く、JTも音楽イベントや映画製作を行っていました。「たばこ会社」というJTの印象よりも、「映画を作れるかもしれない」という好奇心がきっかけで、この会社に興味を持ったんです。そして、面接まで進むと、喫煙者率の低下の風潮の中で、中心に据えていた国内たばこ事業の他にも新しいことを始めようとするムードを感じました。大企業ならではの安定したビジネス基盤があるからこそ、新しさを受容する柔軟性があると感じ、その面白さに惹かれて入社を決めました。 ■事業の発展と社会課題の解決は、繋がっている。  5年前の2019年、CSR(企業の社会的責任)推進部に変わってサステナビリティマネジメント部が設立され、私が初代部長に就任しました。就任前までにサステナビリティに関する取り組みに携わったことはほとんどなかったので、私にとって新しい挑戦でした。しかし、仕事に取り組む中で、次第に、以前に担当していたリスクマネジメントとの共通点を見つけたのです。会社が円滑に発展し続けられるよう、今後を予測して対策を打つリスクマネジメントと、自然や社会と企業が共に持続可能であるために環境や人権などの課題解決に取り組むサステナビリティマネジメントは似ていると思いませんか。おかげで、これまでの経験を活かして、新しい挑戦に繋げていくやりがいを新たに感じられました。 就任後に私が注力したことは、全ての社員にサステナビリティに関する取り組みを自分ごととして考えてもらうことです。過去にはCSRは社外からの評価のために「やらなければいけないもの」として捉えられている時代もありました。「事業は事業として行い、その中で得た利益をCSRに回す」というように、事業とCSRは別物だと考えられていたんです。しかし、現在のESGやSDGsといった考え方においてはそうではなく、社会課題を解決することと、事業を発展させていくことは繋がっている。サステナビリティを事業戦略の中にきちんと組み込むことが必要です。そうした考え方の変化につれて、世の中でサステナビリティに対する認識も高まる中で、社内でも「JTだからこそできるサステナビリティ活動を実践しよう」とする意識が生まれたことは、大きな進歩だと感じています。 ■人権問題に向き合い、心の豊かさを実現する課題に挑む  昨年、JTは、非連続に変化していく社会の中で、社会とJTグループが持続的な存在であり続けるための方向性を明確にするものとして、「心の豊かさを、もっと。」というパーパスを策定しました。我々は、このパーパスを実現するために、自然や社会が持続可能であってはじめて、人の暮らしや企業の活動も持続可能になるという考えのもと5つのマテリアリティ(重要課題)を設定しました。自然との共生、お客様の期待を超える価値創造、人財への投資と成長機会の提供、責任あるサプライチェーンマネジメント、良質なガバナンス、の5つです。これらのマテリアリティへの取り組みを、社員全員が自発的に意識し、実践してほしいと思っています。  また、これらのマテリアリティには、全て「人権尊重」という考え方が共通しています。JTが事業を展開する地域の中には人権リスクが高い国も多く含まれています。例えば葉たばこはアフリカなどで作られていますが、児童労働のリスクがあります。児童労働には、労働による児童の教育機会の喪失などの根本的な課題が潜んでいるほか、背景にはたばこ栽培農家が労働者に対して人件費を十分に支払えないことなどが挙げられます。これらの課題を解決するために、現地の学校づくりなどの教育支援や、たばこ栽培農家への経済的支援も行っています。リスクを回避するために人権問題を抱える取引先と関係性を切る、というような企業側の理屈だけでは、課題の解決につながりません。人権被害を受ける側の立場に立って、根本的な解決をすることが求められます。こういった人権問題への取り組みも、社会の持続可能性を追求していく上で重要だと考えています。 もちろん、JTだけでは補いきれない場合もあるので、他の企業やNPOとも協力しあって、共にサステナビリティを目指していきたいと考えています。 ■社会にアプローチする鍵は、サステナビリティ活動の「見える化」  今後は、JTが現在どのようなサステナビリティへの取り組みを行っているのかを、より大きく社外に発信し、その領域に貢献する企業として様々なステークホルダーの方からの信頼度を高めていきたいと思っています。JTはたばこ事業の他にも医薬事業や加工食品事業なども行っていますが、商品やサービスを通じてのみでは、多くの方たちにアプローチする機会が少なくなってしまうんです。この問題に対して、JTグループならではの価値を、サステナビリティという視点から情報発信することでより多くのステークホルダーの皆様に会社の魅力をお届けできるのではないかと考えています。近年の会社の評価軸は、利益率だけではなくESGへの取り組みを通じた社会課題解決への貢献も視野に入れられてきました。サステナビリティ活動の「見える化」は今後も発展させていきたいと思っています。 ■大学生へのメッセージ  世界にも目を向けてほしいですね。私も4年間ほどオランダに赴任したことがありましたが、海外から日本を見るという経験はとても勉強になりました。環境の変化を恐れず、チャンスがあればぜひ飛び込んでみてください。少しの好奇心と柔軟性を持って、好きなことに全力で取り組み、充実した大学生活を送ってください。 学生新聞オンライン2024年2月14日取材 上智大学2年 吉川みなみ

コラム

テリー伊藤 コラムVol.20 地方の図書館 盛り上がってます

今、地方都市で面白い現象が起きていると「読売新聞」に掲載されていた。公立図書館を空洞化した市街地の再生拠点として活用する動きが広まっている。静かな環境の中、本を読める空間を確保し、会話を出来るスペースもありカフェなども設け人気を博していると。 宮崎県都城市図書館は、2011年に経営破綻した「都城大丸」のショッピングモールの建物を改築して出来上がった。再び百貨店にする計画もあったが、市立図書館を移転する事を決断。計画当時の来館者見込みは年間27万人だったが、今年は2月まで約6年間に3倍以上の約555万人が来館し、シャッター商店街だった市街地再生の拠点となったそうだ。嬉しいニュースじゃないか。最近地方都市の駅前百貨店の閉店報道が続く。原因は郊外に設けられる大型ショッピングモールに客の流れが変わったからとも言われている。確かに駐車場完備、フードコート、遊戯施設も併設され、ファミリーにとっては半日過ごす事が出来るまさに遊園地感覚が需要を伸ばす要因と思われるが、日常の過ごし方そんな人々ばかりとは限らない。もっとリラックスして、ゆっくり本やネットを見ながらコーヒーの香りを楽しみたいと思っている人には、ピアノの音色が流れる図書館は最高の隠れ家なのでは。 不思議なものだ。活字離れ、本離れと言われて久しい。読者好きも電子書籍で楽しむことが増えている現状なのに。図書館が地方都市を活性化してくれるのは嬉しい限り。他の地方都市も賑わっている。愛知県安城市駅前の総合病院跡地に開館した公立図書館は、今年度2月末までに55万人が来館。三重県亀山市駅前の4階建てビルに入居の公立図書館は電車通学の高校生らが訪れ賑わっている。この動きに出版界も連携。日本出版インフラセンターによると2004年度全国の約2万店舗あった書店は今年約1万1000店舗まで減少した。これはまずい「活字は日本の大切な文化」なのだ。出版界も応援したい。 考えてみると懐刀寂しいとショッピングモールに行っても楽しくない。時間もつぶせない。図書館ならお金が無くても平気。むしろ初めての書籍との出会いもあり有意義でオシャレな時を過ごせる。この流れこれからも地方都市で更に進むのでは。これからの人生テーマは「お金が無くても時を過ごせる」。最近都心にオープンした高級モールは敷居も値段も高すぎる。ラーメン2500円が普通に登場している。インバウンド狙いも良いが都内の人も気楽に過ごせる「ゆったりオシャレ図書館」があったらいいな。そんな場所なら恋も芽生えるのに! テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry