酒井彩名 仕事は、生半可な気持ちでやってはいけないと思っています

<プロフィール>
酒井彩名 (さかいあやな)
1985年生まれ。女優。雑誌「Ray」(主婦の友社)レギュラーモデル。現在放送中の連続ドラマテレビ朝日系「女帝」(毎週金曜21時)北條奈役として出演。芸能活動の他に、ウエディングドレスAyanatureデザイン も手掛けている。 酒井彩名さんプログ『酒井彩名のAYANAVI」http://ayanavi.jp/blog/

意地悪そうな人を密かに観察している。

7月13日から放映中のテレビ朝日系ドラマ『女帝』(毎週金曜2時)に、北僚梨奈役でレギュラー出演する酒井さん。「女帝」は、人気作家·倉科遼さんと、他の追従を許さない画力が定評の劇画家· 和気一作さんによる出世作。熊本で生まれた主人公の立花彩香が、大阪:ミナミや東京·銀座の高級クラブで女帝にのし上がるまでの波乱万丈の半生を描く。ヒロイン・彩香の相手役は若手ナンバーワン俳優の呼び声高い松田翔太。そして酒井さん演じるのは、北條梨奈。その役所は、絵にかいたような性悪女であるという。寛容で優しい取材とはかけ離れている。どうやって役作りをされたかを尋ると、「実際に意地悪そうな人を秘かに観察しています」とか。「そこまでするの!!」というぐらい意地悪さを強調しているけど、『負けじと這い上がっていく』という姿も見てほしい」。 キュートな顔で、ご自分とは正反対の役を演じる酒井さん。 話を聞くと、仕事に対してのプロ意識は極めて高い。

完壁主義者なのかも。

「仕事は、生半可な気持ちでやってはいけないと思っています」。

私たちと一歳しか違わないのに、仕事のお話をする眼差しは、真剣そのもの。大きな遅刻など今まで一回もしたことがなく、一つのことを始めたら、最後までとことん突き詰める。「きっと完壁主義なのかな。ちゃんとしなきゃ!といつも自分に言い聞かせているんですよ」。

その性格は、仕事以外の場面でも現れている。洗濯が好きで、洗濯後はきちっとたたまなければ気が済まない。 料理もそもそも好きであるそうだが、体調管理のことも考え、忙しい合間を縫って自炊を積極的に行っているという。そんな彼女も、やっぱり疲れてしまうことがあるそう。そんなときは時間をしっかりとって、最大限その時間を自分のために費やす。散歩に行ったり、お風呂にゆっくり入ったり、本を読んだり。「特に活字に触れる事が大好きなので、本はたくさん読んでいます。今はセラピーの本を多く読んでいますけど、『ハンバーガーのこわい話』(草思社)とかお勧めかな(笑)。」自分のお休みタイムでも、気の張らない徹底振りが見られる。

モデルを続けたい。エッセイも出してみたい。

「私の夢は、モデルをずっと続けること」。その理由を、彼女はこう語る。「モデルのお仕事は、たくさんの人に出会えて、自分も人も変わっていくことを毎日意識することができる。これほど魅力的な仕事はない」。その一方で、 彼女にはもう一つの夢があるという。「実は昔から日記を書きためているんです。日記を振り返ると、なかなか面白いエピソードがあったりするので、それを題材にして、エッセイにしてみたいな」。

一つのことをやると決めたらあきらめない酒井さん。モデルを続けることはもちろん、エッセイの出版も、着実に実現に結び付けていくことだろう。彼女のように自分らしさを大事にして、心に余裕を持った素敵な女性を、私達女子大生も目指したいものだ。

学生新聞2007年7月号より

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