パルテノンモード

その時、面白いことを何でもやる!

宮治慎吾(みやじしんご)(左)  小野龍一(おのりゅういち)(右)

■プロフィール

プロダクション人力舎所属。
宮治慎吾(左)/愛知県出身。1990年生まれ。
小野龍一(右)/栃木県出身。1995年生まれ。
スクールJCA27期。2018年6月結成。
事務所ライブ「バカ爆走!」「どっきん!」出演中。
CX「ネタパレ」に出演等、ライブ・テレビ等で活躍中!
公式プロフィール:http://www.p-jinriki.com/sp/talent/parthenonmode/

2018年6月に結成したお笑いコンビ・パルテノンモード。バラエティ番組『ネタパレ』CX)に出演した際、恋愛シミュレーションゲームに出てくる脇役のモノマネが「リアルすぎる」と一躍話題になった。そんな彼らに、お笑いを目指したきっかけ、コンビ結成に至った経緯、今後の目標について、話を伺った。

■どんな学生時代を過ごしていましたか?

宮治:僕はひたすらイケてないグループに属していました。当時、クラスの中心で目立っている人を見ては、「あいつらは、ただひょうきんなだけで面白くないな」と思っていました。いま思えば、とがっていただけなんですけど(笑)。あとは、クラスの女子が会話しているところに、頭の中で参加する「エア女子会」に参加したりもしていましたね。友達があまりいなかったので、楽しかった思い出はほとんどないです(笑)。
ただ、アニメやゲームが好きだったので、誰よりも早く帰って、アニメを見て、ゲームをやって、宿題をやって22時には寝るという健康的な生活を送っていました。

小野:僕は逆に勉強は全くしていなくて、ほとんど遊んでいましたね(笑)。高校時代は授業中ですら1分間も勉強していなかったです。いつも学年の成績は下から4番目で、おバカ四天王と呼ばれていたくらいですし。でも、大学は運よく東京の大学に受かりましたね。ゲームを通じて知識があった『三国志』の問題しか、手ごたえなかったのですが(笑)。

■お笑い芸人に興味を持ったきっかけを教えて下さい。

小野:僕は小学生の時に野球をやっていたのですが、県大会の出場を決める大事な試合で負けてしまい、落ち込んでいた時があったんですよ。その時に、テレビで『イロモネア』という番組でお笑い芸人のゴー☆ジャスさんの宇宙海賊ネタを観たんです。めちゃくちゃ滑っていたんですけど、それが面白くて。さっきまで落ち込んでいたのに、一瞬で笑うことができるようになったんですね。その時、「お笑いってすごいな」と思って、お笑いに興味をもち始めました。

宮治:僕は、「 M-1グランプリ」を小学生の時に見て、そこでネタをやっている人がすごく格好いいと思ったんです。そこから、芸人に憧れて、小学校の時に親友だったやまちゃんいう子とコンビを組んだのがきっかけでした。小学校の卒業文集にも「お笑い芸人になりたい」と書くくらい、当時からお笑い芸人になりたかったんですよ。夏休みの自由研究では、当時の相方であるやまちゃんと、品川庄司さんを研究して、その研究結果を生かして漫才やったりもしましたね。でも、その結果は地球中がひっくり返るほどにすべって、たいして仲良くないクラスの女の子に「もっと調べてちゃんとやったらいいと思います」と注意されるほどで……。実はその体験が、その後も15年間くらいずっとトラウマでしたね(笑)。

■コンビを組まれたきっかけを教えて下さい

宮治:所属している事務所の養成所で、相方を探すイベントがあったのですが、そこで出会ったのがきっかけでした。これは、相方がいない同士で婚活パーティーみたいなもの。いろんな人と1分間ずつ話して、気が合う人を見つけるという。

小野:たしか60人くらいいましたかね。そこで、僕らはアルコアンドピースさんのラジオが大好きなんですが、初対面ながらその話で盛り上がったんですよ。

宮治:僕は最初、第一志望の女芸人に告白したんですけど断られて、第二志望で現在の相方である小野さんに告白しました。でも、始めは小野さんも、僕とは別に組みたい人がいたので断られて……。ですけど、次の日には小野さんから「やろう」と言われたんですよ! 「昨日俺のこと振ったのにふざけんなよ」と思ってはじめは断りましたね(笑)。でも、僕はその後、別の人と組んだのですがうまくいかず、1か月後くらいに「やっぱり一緒にやりましょう」と小野さんと組むことになりました。

■コンビを組まれた当初は、どんな形だったのですか?

宮治:養成所時代に実は一度解散しているんですよ。一番の理由は、当時、僕は相方のことを面白いとは思ってはいなかったから。しかも、ネタも書かないし、遅刻はしてくるし、「なんもしないじゃん、こいつ! めちゃめちゃダメなやつだな」と思って(笑)。そんなときに、当時、ひそかに面白いなと思っていたやつに「自分と組まないか」と言われて。目先にいる素行の悪い奴と組むより面白い奴と組む方がいいなと思って、解散したんです。でも、その新しい相方とは、最初はうまくいっていたんですけど、だんだんうまくいかなくなって……。

小野:僕が、そのとき宮治がその新しい相方とうまくいかずに落ち込んでいるのを見たので、時々お茶を渡すなどして気を使ってたんですよ。

宮治:これまで冷たかった人から急に優しくされると、キュンとするじゃないですか(笑)。それと一緒で、僕も小野さんの優しさにキュンとしちゃって(笑)。それで「コンビって面白さじゃなくて、人間的に一緒にいたい人とやるべきだな」ってことに気づかされて……。それで、コンビを組み直しました。

小野:長くいるとなると、「人間的にここ嫌だな」と言う部分がでてきて、解散する人も割と多いですからね。

■仕事でのやりがいは何ですか?

宮治:ライブでお客さんが笑ってくれることがやはり嬉しいですね。それに勝るものはないです。普通に生活していて、大勢の人に笑ってもらうという経験はめったにできないので感動します。個人的には、SNSでよくエゴサするので、いいコメントをスクショして、落ち込んだ時に見返しています。だから、ケータイの写真のフォルダースクショだらけです(笑)。

小野:事務所から仕事を貰えたり、今まであまり応援に来てもらえていなかった友達がライブに来てくれたりすることです。自分は認めてもらい始めているんだなと感じますし、やりがいがあります。

■今後チャレンジしてみたいことは?

小野:賞レースでの優勝はしたいです。あとは、テレビ番組にも出演していきたいです。ドラマやラジオ、教育番組。あとは、『タモリ倶楽部』みたいに、趣味に特化した話を聞くのも面白いので、そういう番組もいいですね。

宮治:賞レースとしては、まずはM-1を頑張りたいです。お互いにラジオが好きなので、先輩方のラジオに出させてもらえないかなと思ってます……。テレビにも全然出ていないのでテレビ出演もしたいですね。個人的にアニメが好きなので声優さんともお仕事をしてみたいです。アニメ関係のお仕事が多い粗品さんが、うらやましいです!

■最後に学生に向けてメッセージをお願いします。

小野:大学生はいろいろと経験できる唯一の時間なので、なんでもやってほしいと思います。将来のことは誰にもわからないので、先のことは考えなくていいから今やりたいことをチャレンジすることが大切だと思います。最終的に何をするかを決断しなければいけない時に決めればいいので、興味のあることに気軽にチャレンジしてほしいですね。

宮治: 大学4年間は、今まで自分が好きだったことはなんだったのかを振り返るいい時間にしてほしいです。僕自身にとっても、大学時代は今までの自分を振り返るのに貴重な時間だと思うんですよ。自分の好きな場所に行ったり、好きなことを勉強してみたり。そうやって色々なことをする中で、自分が好きな物を覚えて、今後自分がなすべきことを悟ったらいいと思います。大学時代は、覚悟する4年間だと思うんです。だから、多くの大学生の方々に向けて、僕が恋愛シミレーションゲームの杉下先生の言葉から学んだ「覚悟」という言葉を送りたいと思います!

学生新聞オンライン2021年2月9日 東洋学園大学1年 田澤涼夏


プロダクション人力舎からの告知

◆若手お笑いライブ「バカ爆走!」

http://www.p-jinriki.com/news/2021/04/005394.php

※5月は緊急事態宣言中の為、中止

◆プロダクション人力舎主催「どっきん!」

http://www.p-jinriki.com/news/2021/04/005384.php

津田塾大学     3年    川浪亜紀 / 津田塾大学     1年    佐藤心咲 / 東洋学園大学    1年    田澤涼夏

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