井桁弘恵 前向きな気持ちをもって、どんなことも楽しんでいこう。

女優 井桁弘恵(いげた ひろえ)

■プロフィール

女優 1997年2月3日生まれ。福岡県出身。
ファッションモデルとして雑誌「MORE」や「JELLY」等多数出演。2020年「仮面ライダーゼロワン」や、テレビバラエティ、映画など多方面で活躍中。初写真集「井桁弘恵1st写真集 my girl」、2021年「井桁弘恵カレンダーブック」発売中。

早稲田大学への進学を気に、芸能活動を始め、一気にブレイクを果たしたのが、今大注目の女優・井桁弘恵さん。「実は人見知りだった」という性格も仕事を通じて克服し、様々な課題に対してもポジティブに取り組んでいく彼女に、仕事や日々の生活で心掛けていることや今後挑戦したいことを伺った。

■演技に活きているのが、100%楽しんだ高校時代

高校時代は、勉強や部活に励む一般的な女子高校生でした。当時所属していたテニス部の部長や体育祭のリーダーをしたり、放課後には海に行って友達と写真を撮ったりと、今振り返ると学園ドラマのような学生生活だったのかなと思います。

早稲田大学への進学を機に上京し、芸能活動も学業と並行して取り組むようになりました。大学入学した当初は、学校の単位をとることに必死で事務所の演技レッスンと学業の両立がうまくできなかったのですが、進級するにつれて、芸能活動でもお仕事が少しずつ増えていきました。
そうしていたら、3年生の終わりにゼクシィのCMガールオーディションに合格しました。そのころは同学年の友達達が就職活動を始めた頃で、どうしようかなと思ったりもしましたが、このCMが決まった事で、芸能活動を本格的にしていくという覚悟を決めたのを覚えています。

芸能活動に主軸を置いた際は、「中学・高校のときからモデルの活動をしている子たちに後れを取ってしまうのではないか」という不安もありました。しかし、高校時代を100%楽しめたことは私にとってとても価値があり、その経験が活かせることもあるので、今では本当によかったなと思っています。

■一生懸命吸収しようという気持ちから、人見知りを克服

芸能界の仕事をはじめて、様々な現場に行きいろんな人と会えることはとても楽しいと感じます。いつも同じところで仕事をするわけではないので、毎回新鮮な気持ちでのぞめるというのはこの仕事の好きなところです。また、様々な経験を積むことが出来るのも、自分に合っている仕事だとも思っています。
仕事を始めた当初は不安もありました。なので、現場でも後ろにいることが多かったです。けれど、そんな私の背中を当時のマネージャーさんに押していただき、「言われたことはやってみよう」「一生懸命吸収しよう」と心掛けて仕事をするうちに、段々と人見知りは治り、人と話すことが楽しくなりました。お世話になったマネージャーさんには本当に感謝しています。
また、この仕事は、他の仕事と比べ広範囲の人を相手にしている仕事なので、実際に私に対してのコメントや反響といったフィードバックをいただけるので、やりがいのある仕事だと思います。例えば、最近出演させていただいた『仮面ライダー ゼロワン』であれば、視聴者の方々から「みました!」「明日の活力になります!」といった応援コメントをいただくので、それが本当にやりがいになります。

■コオロギを食べ、ゴミ山に埋められ。そんな経験も貴重な体験

女優として活動している中で、演じている最中は私自身が良し、と思っていたお芝居も放送通じて客観的に観ると、「あれ?なんでこんなことしていたのだろう」と思ったりして、現場の感覚と見え方が違うことがあります。そうしたところはまだまだだなと思っていますし、これからの課題と思っています。
また、芸能活動をしていて、今までコオロギやイモムシを食べたり、ごみ山に埋められたこともあります。けれど、仕事だと思うとストレスにならずに楽しめます。虫を食べることもゴミ山に埋まることもプライベートではできないですし、仕事だからこそできたことで、そう思うと楽しめます。どんな仕事であっても死ぬことや親に恥をかけなければいいと思っています。

■リアルで生っぽい映像作品に、出てみたい

元々ラジオを聞くのはとても好きだったので、今後はラジオもやってみたいと思っています。あと、少し話とは離れてしまいますが、最近毎日あったことをノートにつけています。ほかにもVoicyという音声メディアを毎日投稿していて、私の何でもない日常や日頃感じていることなどを配信しています。Voicyを配信していくなかで、ときに1人では寂しいと感じることもあるので、いつかは2人もしくは3人で掛け合いなどをしながらできたらと思っています。
モデルのお仕事でいえば、大人っぽいエッジの効いたモードな雑誌にもチャレンジしてみたいです。女優業の方では、映画『花束みたいな恋をした』を観てすごく感銘を受けたので、あんなリアルで生っぽい映像のものに出てみたいと思っています。ほかにも食べることが好きなので食べ歩きロケや旅番組にも出演してみたいですし、出身が福岡なので福岡を盛り上げたいと思っています。福岡県はラーメンはもちろん、苺のあまおうやうどんもおいしいんです。そうした福岡の魅力も伝えていけたらいいなと思っています。

■将来のことは、社会に出てみないとわからないことも多い

この仕事をしていていろんな境遇の方がいますし、いろんな道をたどって、この仕事にたどり着いている方がいます。大学の4年間って将来を決める上で、大切な4年間だと思います。けれど、いざ社会に出てみると思っていたよりもいろんな道があります。そのいろんな選択肢を得るためには、大学の卒業も必要かなと思っています。
将来のことが決まってないなら決まってないでいいと思うし、社会に出てみてからでないとわからないことも少なからずあります。根を詰めて心が辛くなってしまったら、何とかなる!という気持ちの余裕をもって、勉強やサークル活動を頑張って今を楽しんでほしいと思います。

学生新聞オンライン2021年3月31日取材 明治大学 3年 山本真人

共立女子大学  4年 北之原真奈 / 明治大学  3年 山本真人

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。