見上愛 自分のやりたいことを貫く。後悔はしたくない!
■プロフィール
東京都出身、2000年10月26日生まれ。
2019年女優活動を開始。ドラマ・映画・MVと幅広く活躍中。
「きれいのくに」(NHKよるドラ・毎週月曜夜10時45分~放送)や「ガールガンレディ」
(MBS/TBSドラマイズム枠・毎週火曜深夜放送)に出演するほか6月11日公開の映画「キャラクター」(永井聡監督)、W主演映画「衝動」(土井笑生監督)、「プリテンダーズ」(熊坂出監督)の公開を控えている。
デビューして以来、TBS『恋はつづくよどこまでも』レギュラーやGENERATIONS from EXILE TRIBEのMVなどに出演を果たし、各所から引く手あまたの活躍を見せる見上愛さん。中学生の時に観た舞台をきっかけに、裏方である照明の仕事や演出家を目指すも、女優として表舞台に立つ選択を選んだ彼女の真意とは?
■自分が後悔しないために、飛び込んだ演劇部
女優の仕事は、大学に入ってから始めました。中学2年の頃に観劇好きの両親に連れられて、舞台を観に行き、それをきっかけに少しずつ観劇に興味を持つようになったんです。その後、中学1年から高校1年の途中まで3年間ハンドボールをやっていたのですが、途中で「なんで自分がハンドボールをやっているのか」がわからなくなってしまって。今、本当に自分のやりたいことをしないと後悔するんじゃないかと感じ、転部して演劇部に入りました。演劇部で部員は役者や演出、照明などそれぞれの役割に振り分けられ、最初は照明がやりたかったのですが、部員の人数不足などにより演出と脚本を行う事になりました。
高校2年のとき「高校生劇評グランプリ」という劇評の大会に参加して、賞もいただきました。演劇は自分が得意な分野を頑張れるし、お芝居の先に届ける相手がいることが、すごく楽しかったです。演劇部での経験から「将来は演出の仕事をしたい」と思い演出の勉強をするための大学に進学し、そこでは実際に自分で演出してみたり、小道具表を作成したりと演出の勉強に打ち込みました。
■演出を理解するために演技の世界へ
「演出家になる為には、やっぱり演技も学んでおいた方がいい」「演技する人の視点を知っておいた方がいい」という演劇関係の先輩たちの意見を聞いて、演技を学ぶことを決めました。ただ、高校が芸能活動や劇団に所属したりすることを禁止していたので、習い事として演技を学べるところを探し、ワタナベエンターテイメントスクールで演技を学びました。そこで、今のマネージャーさんから声をかけて頂いたのが、デビューするきっかけです。
■正直表に立つことに興味はなかった
私には6つ上に兄がいます。兄は、自分が何をしたいのかをしっかり見つけてから自分のやりたいことに挑んでいくような人で、私も強く影響を受けています。そのため、幼少期から「自分は何がしたいんだろう」ということを、よく考えていました。なので「自分がやりたいことを見つけないと次に進めない」という気持ちが自分の中には常にあります。だからこそ、「演出家になる為に演劇の大学に入って学んでいきたい」と思っていたのかもしれません。
表に立ったから何かが変わったかというと、実はそんなこともないです。ただ、いろんな作品に出て、多くの方に見ていただくことで、「私って、こんな風に見えてるんだ」と客観的な意見を知ることができるのは面白いなと感じます。
■なんでもやってみないと分からない!
演技は奥が深すぎて正解もないので、何か自分なりの答えを1つずつ出していかないといけません。多くの役者さんたちが、この作業を何度も繰り返しているのかと思うと、本当に奥が深いなと思います。
■自分本位でもいいから、より多くの挑戦を
大学生のみなさんには、ぜひ今の自分を大切にしてほしいなと思います。この時代は情報がたくさん溢れていて、それによって不安になったり、何を信じればいいか分からなくなることも多いはず。だからこそ、自分の芯を持って生きていくのは大事だと私も痛感します。自分がどうしたいのかを考えて、時には自分本位でもいいから、ぜひより多くの挑戦をしてみてほしいと思います。
学生新聞オンライン2021年3月16日取材 立教大学 2年 須藤覚斗
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