SBCメディカルグループ(湘南美容外科)代表 相川 佳之
説得力を持たせるには常に結果を出すことが大切
SBCメディカルグループ(湘南美容外科) 代表 相川 佳之 (あいかわ よしゆき)
◼️プロフィール
1970年、神奈川県生まれ。日本大学医学部卒業。日本美容外科学会学会長(2015年)。日本美容外科学会理事。先進医療医師会参与。日本再生医療学会理事長補佐。パッションリーダーズ理事。大学を卒業後、大手美容外科に勤務。2000年に独立し、神奈川県藤沢市で湘南美容外科クリニックを開業。現在は国内外に118院を構え、美容医療や再生医療など 以上の診療科目を展開している。
全国に118院を展開し、従業員数は5500人にも上るSBCメディカル グループ。日本だけでなく海外にも医療を通じたサービスを提供してい る。なぜこのようにトップを走り続けることができるのか。院長が考える サービスとは、リーダーシップとは何か。人々の生活に輝きを与え続ける 相川代表にお話を伺った。
学生時代はテニスに没頭する毎日でした。中高生のときは軟式テニスをしており、県でも3番目くらいの成績だったため、大学に行っても楽勝だろうとたかをくくっていたのです。しかし、大学で硬式テニスを始めてからは、勝ち続けることは容易ではなくなりました。そのため、個人戦で優勝しようという目標を立て、毎日必死に練習し、努力するようになりました。その結果、大学4年生のときに優勝することができたのです。優勝したことで自信が付き、努力は必ず報われる。努力すれば目標は達成できるという確信に変わったのです。テニスを通して頑張る基準が上がり、やればできるという概念が生まれるようになりました。このことがなければ今も頑張れていないと思います。
◼️伝説のメディカルグループへ
療は直接その人の人生に関わったり、悩みを解決することができます。こんなにもお客様から感謝される仕事はないと思います。伝説のクリニックと呼ばれる「メイヨー・クリニック」という病院があります。美容医療でナンバーワンを目指そうと思っていたころに読んだ本の中に、伝説のサービスという本があるのですが、そこいう本があるのですが、そこで紹介されていた病院です。この病院は世界中からお客様が押し寄せるというのです。美容医療でナンバーワンになるという目標からこのようなクリニックを作りたいという具体的な目標に変わった瞬間です。
この頃の日本は病院を選ぶという感覚だったのですが、アメリカでは先生を選ぶのが当たり前になっていました。やがて日本もこうなるだろうなと感じ、ドクター一人ひとりにブログを書いてもらうようにしました。患者さんのビフォー・アフターなどについて、それぞれのドクターにブログを書いてもらうことで先生を選ぶという感覚に近づけていきました。また、美容医療を始めた頃は価格が高く、裕福な人しか利用できないようなところがありました。しかし、美容医療はしっかり結果が出るのでいろいろな人に利用してほしいと思っていて、特に主婦の方には月に1回通って美を維持していただきたいなと思っていました。そこでホームページに価格を載せたり、CMで白衣を着た医者が出てきて治療費の話をしたりして価格を明確化したのです。広告は季節に合わせて出しますが、このような価格を前面に出した広告は、業界初だったと思います。SBCはお客様の満足度を第一にしており、そのために治療ごとに満足度調査をしています。満足度が低い場合、その原因を数値化することによりメニューの見直しを行います。数値化を愚直に行うことで改善点がはっきり見えてくるのです。
◼️結果を出し続けることにこだわる
ドクターありきの仕事のため、いかにして優秀なドクターを集め、そのドクターたちが成長できる場所と教育制度を作るかという仕組みづくりが大切です。美容医療が初めてというドクターもいますので、そのようなドクターでもしっかり教育できる制度を作っています。今後は美容医療においては日本だけでなくアジア全体に進出して行きたと考えており、また、美容だけでなく不妊治療を含め、男性患者も意識した展開を図っていきたいと思っております。リーダーとして意識していることは、当たり前ではありますが、嘘をつかないことや自分が間違っていると思ったら素直に謝ることを大切にしています。あとは結果を出していくしかないと思います。何を言うかよりも誰が言っているかの方が大事であり、言う人によって説得力はまるっきり違ってきます。たとえ正しいことを言っていたとして、結果を出していない人が いくら言っても耳に入ってき ませんが、結果を出している 人の言葉は人を動かす力を持っていると思います。だからこそ結果を出すことにこだわっています。
◼️message
明るくて前向きな人、誠実な人がいいですね。明るくて前向きな性格は何にも代え難い才能だと思います。素直さに欠ける人は得てして 後ろ向きでネガティブだった りします。外見は変えられる けれども中身はなかなか変えられないものです。 また、リーダーシップも大切だと思います。自分の人生の責任を取れない人は、人の人生の責任は取れません。自分が勉強してきたことと努力 の結果が今の年収と地位を決めています。どういう生活・運動をしてきたかで今の体型と容姿があります。 10年後の自分もこれからの10年間でどういう運動をして何を食べたかで外見が決まり、どういう勉強をして誰と知り合い、何をしたかで収入や地位が決ま ると思います。性格は顔に出て、生活は体に出ます。習慣を管理すれば未来を管理できます。中身の美しさというものは外見に出てきます。
学生新聞 別冊 2022年7月1日発刊号 國學院大學3年 島田大輝
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