MIRARTHホールディングス株式会社 代表取締役/株式会社タカラレーベン 代表取締役 島田 和一
「自分の為」が「会社の為」となり、「会社の成長」となる
MIRARTHホールディングス株式会社 代表取締役 兼 グループ CEO 兼 グループ COO 兼 社長執行役員/ 株式会社タカラレーベン 代表取締役 兼 CEO 兼 社長執行役員 島田 和一(しまだ かずいち)
■プロフィール
1987年 当社入社。 1998年 取締役開発部長、2000年 常務取締役開発本部長 本社開発部長 兼 建築部長、06年 代表取締役副社長 兼 開発本部長、12年 代表取締役副社長 兼 COO 兼 CFO 兼 総合企画本部長を歴任、14年より代表取締役社長 および CEOに就任。2022年10月よりMIRARTHホールディングス 代表取締役 兼 グループ CEO 兼 グループ COO 兼 社長執行役員 および タカラレーベン 代表取締役 兼 CEO 兼 社長執行役員を兼任。
新築分譲マンション事業をコア事業とする不動産総合デベロッパーの株式会社タカラレーベン。昨年9月に創業50年を迎え、10月には持株会社体制へ移行、MIRARTHホールディングス株式会社へ商号を変更し、さらなる成長を続けている。
■夢のマイホームが今もキーとなっている
私は「大きなお金が動く」、「夢のマイホームを売ったり買ったりすることのサポートができる」、「儲かりやすいという気がした」という3つの理由から、不動産業に興味を持ちました。そのような大きな野望を持って入社しましたが、本当はいつ辞めようかと考えることもあったくらいで、最初はこの会社で長くやっていく自信がありませんでした。当時の不動産業は「売ってなんぼ」という荒っぽい世界で、ガツガツした威勢のいい営業マン集団に慣れることができなかったのです。でも、そんな折に、駅前にある不動産屋さんに何度も通って私の名前を覚えてもらって、運よく物件を仕入れられるという出来事があり、「もう少しやってみよう、あともう少しだけやってみよう」と続けていましたね。こうした小さな出来事の積み重ねで、徐々に昇進し、ありがたいことに今の立場に就きました。
■価値観の変化に気づく
不動産業界はは経済情勢に連動され、世の中の変化をダイレクトに受ける業態です。ですから、何度も苦しい局面に遭うことがありました。ここ数十年でいえば、1回目はバブル崩壊、2回目はリーマンショックです。1回目と2回目では、私自身の立場と責任が大きく変わっていたので、自分の役割は何かをきちんと判断して会社が潰れないように意識し、危機を乗り越えました。弱気になって「もうダメだな」「会社が潰れる準備をしなくてはいけない」と考えたこともありましたが、経営陣と一緒にやれることを諦めずに全てやってきたからこそ、現在も会社が続いていると感じています。
現在まで当社が成長を続けられているのは、「実際に住む方に向けての実需を提供する」ことをブレずに実直にやってきたからだと思います。我々は賃貸マンションやアパート、団地などの賃料と同額程度、もしくは少し高めの賃料水準で、住まいを買えるようにとの信念を念頭に、より多くの方々に住まいを供給していくことを大事にしてきました。また、自社販売にこだわり、お客様にも向き合い、コツコツと積み上げてきたことが、現在の認知度にも繋がっているものと考えています。
■不動産業界に求める人材
フレッシュな若い人材に、貪欲さを持って社会に出てきてほしいと思います。学生から社会人に切り替わることの決意を持って、奮起してほしいです。また、営業の場合はお客様と対面でお話しする機会が多いので、人と会う楽しみや気づき、発見が生まれ、自分の人格が形成されていくのが、この業界の魅力であると思います。謙虚で素直な気持ちを大切に、出会いに感謝を持てる人が理想的だなと感じます。
■大学生へのメッセージ
色んなことにチャレンジするのは大事だと思います。そういった環境は我々が作っていかなければいけないものですが、環境に任せるだけでなく、自分はこれを貫き通すのだという信念を持つことが大切だと感じています。私は入社した当初から、「理想の住まいを買いたい人に供給できるようにしたい」という信念は変わっていません。世の中の状況で時代は変化していますが、学生のうちに太い芯となるような自分の軸を見つけられると良いと思います。就職した先でそれが変わることもあろうかと思われますが、一度軸を決めて前に進んでみることも良いと思います。
学生新聞オンライン2022年12月1日取材 日本大学3年 和田真帆
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