テリー伊藤 コラムVol.3 モテル男の条件とは

大学生活、当然勉強する事が一番の目的だが恋愛経験も大切だ。しかし、長い間コロナ禍で満足に学友も作れず、納得できない学園生活を過ごした方が沢山いたと思う。コロナも終息に向かっている、ここからいよいよ恋愛シーズン突入となるのだ!青春を謳歌しなくては!とは言っても学校で「恋の手解き」を教えてくれるわけでもなく、いざ恋人を作ろうとしても、そう簡単なものではない。まして都会の垢抜けた女学生の心を射止めるのはハードルが高い。田舎では通用していた恋愛テクニックも東京では通用しない場合もある。ではどうすれば夢のような恋が出来るのか、一緒に学んでいきたい。

昔からモテル男の条件には一定の基準がある。先ずはイケメン。これはずるい。生まれた時からスタート地点が違う。小学生時代から揺るぎないモテ男条件とは、勉強が出来て、足が速く、野球、サッカーが上手い運動神経抜群な奴、どの学校にも1人2人は必ずいる。その連中は学校を卒業するまでずっとモテモテ。VIPルームに居続けるのだ。全ての条件を持ち合わせて居なかった私は小学生は冬の時代だった。但し中高は男子校だったのでその呪縛からは逃れる事が出来た。

現在もモテル男の条件は基本的には変わらないのでは。厄介なのは、面白い、笑いのセンスがあるという条件がプラスされたことだ。これは辛い。笑いのセンスって何?研究会や合コンで面白い事を言ったつもりが滑って誰も笑わない。挽回しようと再び笑わせようとして地獄に落ちてゆく・・無口・・。この様な惨劇は卒業までついてくる、いや、それどころか伝説となり生涯語り草に。笑いは怖いのだ。お笑いの演出家テリー伊藤からのアドバイスとしては「面白くないお笑いも、8回聞くと面白くなってくる」だ。是非めげずに喋り続けて欲しい。

結論を急ごう。好きな女性を射止めるには、女性が普段関心を持たないような話題をおもむろにゆっくりと話し出すのがコツだ。私の大学時代の友人に千葉在住のO君がいる。お金もなく、イケメンでもなく、話も全然面白くない。そうなんです、典型的なモテないタイプの男なのですが、とんでもない生き物を飼っている。孔雀を庭に7羽、中には珍しすぎる純白の孔雀もいる。話の盛り上がった所で水戸黄門の印籠のように「純白孔雀が羽を広げた写真」を見せる。合コンで全く目立たなかった男がいきなり主役に。勝負あり!モテモテ男に突如変身!

これで皆さんお分かりですね!恋愛勝利の方程式は「純白孔雀を飼うこと」なんです。購入の仕方はネットで調べて下さい。検討を祈る!

テリー伊藤(演出家)

1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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