雪印メグミルク株式会社 広報IR部 藤井良子

広報は、全従業員の良さを引き出すための潤滑油

雪印メグミルク株式会社 広報IR部 藤井良子(ふじいりょうこ)

■プロフィール
2000年入社、工場に配属され、牛乳・乳飲料製造を経験後、物流部門で飲料や、ヨーグルト、デザートなどの商品の需給調整を経験。その後、秘書室では役員の業務サポートを行い、2021年4月より、現在所属している広報IR部で、メディア対応業務を担当している。

「雪印コーヒー」等の乳製品を多く世に輩出している雪印メグミルク株式会社。コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」のもと、牛乳や乳製品及び食品の製造・販売等を行っている。広報IR部の藤井良子さんに、会社の良さを社内外にPRする広報の仕事内容や役割等についてお話を伺った。

私が就職活動を行っていた時期は、いわゆる「氷河期」で厳しい状況でした。そんな中、たまたま学校にきていた当社の求人を見つけました。私は元々牛乳やチーズが好きだったので興味を持ち、入社試験を受けたところ、幸運なことに採用に至りました。
入社後は、工場配属で生産現場を経験、その後物流部門や秘書室など様々な仕事内容を経験しました。そうした中で、会社の創業の歴史や取組みなどを幅広く知るうち、「会社のことを多くの人に知ってもらいたい!」と思うようになりました。

今の仕事の内容について

現在の仕事内容は、主に新聞、テレビなどのメディア対応です。その中で常に意識していることは、「会社のことを報道してもらうため、いかに伝えたい情報を相手のニーズに合わせて提供するか」ということ。当社のことを知ってもらうには、まずは私たちが当社のことを知っておくことが大切です。ですので、好奇心や社内における様々な経験が役に立ちます。実際、当社の広報IR部は様々な部署の仕事を経験した人が多いです。
やりがいを感じた経験は、テレビ番組「家事ヤロウ!!!」で初めてテレビ露出の案件を担当することになった時。企業公式レシピ 炊き込みご飯対決があり、当社商品の「6Pチーズ」を使用した企業オリジナルレシピを紹介しました。すると、かなり良い反響をいただき、多くの方に当社商品の魅力を知っていただいた上に、社員のモチベーション向上にも繋げることが出来ました。
メディア対応する際に意識していることは、小さなこともおろそかにしてはならないということです。例えば、メールで用件を伝える際にも、意図が誤解されず正確に伝わるように気をつけています。そういった小さなことの積み重ねが仕事の成功に繋がると感じています。

社内外に会社のファンを増やすのが広報の役割

広報活動は、社内での連携があってこそ成り立つものだと考えています。
だからこそ、重視するのが「インナー(社内)コミュニケーションの強化」です。例えば、広報の仕事の中には、様々な従業員の話や、新商品や当社の社会貢献活動等、社内にある情報をできるだけ拾い上げ、社外に発信することがあります。日頃からきちんと他部署の人たちとのコミュニケーションが取れていないと、貴重な情報を把握できず、「知らなかった!いつの間に…」ということが意外と起きます。常に他部署と連携するよう心がけ、ファンを増やすことを目的に、社内外の人に会社のことを知ってもらうよう努力しています。 
社内報は、インナーコミュニケーション強化の重要なツールです。コロナ以前は冊子版のみでしたが、2021年からWeb版を立ち上げ併用しています。個人のスマホからも閲覧できるようにして、頻繁に更新を行っています。
2025年に当社は創業100周年を迎えます。雪印メグミルク株式会社の前身の一つである雪印乳業株式会社は北海道の酪農家を助けるため設立された非常に長い歴史を持っている会社です。そういった創業の歴史も社内報を通じて多くの従業員に知ってもらいたいと考えています。

チャレンジするチームで会社をもっと元気に!

チャレンジする風土を醸成したい、会社をもっと元気にしたいという思いから、広報IR部の有志で「ミルク未来創造部」を立ち上げました。牛乳や乳製品の消費拡大を目的とした活動を中心に行っています。その活動では、大阪・道頓堀の当社看板と撮影した写真や、「6P チーズ」を持ってピースサインした写真をSNSに投稿してもらうキャンペーンの企画・実施や、現在は社内限定ですが、社員が出演する料理番組を制作・配信し、自社商品を使用した簡単レシピの紹介などしています。今までとは異なった、砕けた雰囲気で牛乳や乳製品を飲みたくなるような発信をしていきたいと思っています。まだ模索中ではありますが、SNSの活用にも力をいれていきたいと考えています。

大学生へのメッセージ

社会人になって、もっと勉強しておけばよかったと後悔する局面が多くありました。そのため、学生のうちに色々な勉強をしておいた方が良いと思いますし、沢山の人と関わって様々な経験をすることが大切だと思います。少しでも興味があるものに挑戦しておくと、後々自分の糧になると思うので、まずは経験をしてみてください!
そして、学生時代の友達はやはりかけがえのないものです。私は今も学生時代の友人と交流を続けていますが、こうした繋がりは自分の人生においてとても大切なものだと感じます。
たくさん経験を積んで、自分がやりたいことや得意なことをぜひ見定めて下さい。

学生新聞オンライン2023年3月14日取材 学習院女子大学2年 小川莉実

慶應義塾大学3年 伊藤美優/ 学習院女子大学2年 小川莉実 / 立教大学4年 須藤覚人

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