えなこ 好きなことを仕事に!アニメ好きが安心して目指せる職業にしたい

コスプレイヤー えなこ

■プロフィール
内閣府クールジャパン広報大使も務める世界的に活躍するコスプレイヤー。テレビ・イベント・ゲーム・CMなどさまざまな分野へ活躍の幅を広げ、特にグラビアでは2021年、2022年と2年連続カバーガール大賞を獲得する大躍進。2023年6月、『ドラゴンボール』『NARUTO』『ONE PIECE』などとコラボしたコスプレ写真集を発売。

■今の仕事を始めるきっかけは何ですか

中学生の頃、友人に誘われコスプレに目覚めたことがきっかけでした。初めは衣装を着るだけのような簡単なコスプレだったのですが、高校、大学と進学するにつれ、本格化していきました。苦手だったメイクの練習をしたり、ボディメイクの努力をしたり。
休日はコミケのコスプレイベントに積極的に参加していて、それがきっかけで今の事務所の社長に出会いました。

■コスプレイヤーとして留意していることは

コスプレイヤーは、視聴者の方に「このキャラクターはこんなんじゃない」というようなお声をいただくことがあるのですが、実は私自身も同じことを思っていたりするんですよね。趣味のコスプレでは衣装の素材、写真の構成に至るまで全て自分で決めることができるのですが、お仕事の場合はそれらが既に決められた状態がほとんどです。「このキャラクターの衣装はワンピースだ」と思っていても、ズボンで依頼されたらズボンを穿かなくてはいけません。
その一方で、最近では私の意見が反映されることも多くなりました。先日発売された『cosplayer2』に収録されている「推しの子」星野アイちゃんのコスプレ衣装では素材について私の意見が反映され、とても嬉しかったです。自分の意見を取り入れてもらうためにも、最近では「コスプレイヤーの地位向上」を目標に掲げて精進しています。
コスプレイヤーが職業として認められるようになってからまだ日が浅いです。だからこそTVやSNSで不適切な発言をしないように意識したり、他のコスプレイヤーの方がまだ取り組んだことのない新しい仕事に挑戦したりすることを心がけています。私と同じように、アニメが好きでコスプレイヤーになりたいと思っている人が安心して目指せる職業にしたいと考えています。

■学生へのメッセージを

大学時代は自分が将来何をしたいのか分からず、迷いや不安を抱えていました。でも好きなことがお仕事につながった今だからこそ思えるのが、「どんな失敗をしても命までは取られないんだから失敗を恐れるな」ということです。失敗したらすぐに路線変更すればいいと思います。先のことを考えすぎずに、“今”を楽しんでください!

学生新聞2023年10月1日発刊号 中央大学2年 前田蓮峰

日本大学1年 大森雨音/中央大学2年 前田蓮峰/武蔵野大学4年 西山流生/立教大学4年 須藤覚斗

撮影協力:カメラマン 広田成太

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