テリー伊藤 コラムVol.11 100円ショップの化粧品が凄すぎる!
100円ショップがドンドン進化している。武蔵小山商店街にある、ご存知「ダイソー」に久しぶりに行ってきた。行く度に商品構成には驚きなのだが、ますますパワーアップしていた。まずは女性の化粧品の豊富さ。マスカラ、ファンデーション、マニキュア、つけまつげ、口紅全て100円!!
昔は夏になると大手化粧品メーカーの資生堂やカネボウなどが水着モデルを全面に打ち出し大キャンペーンを掲げ、高価な商品を販売していたものだ。その中から夏目雅子、藤原紀香、アグネスラム、山口智子、服部真子あの国会議員蓮舫さんなどを発掘、大スターになっていった。それだけではなく、化粧品のCMからは多くのヒット曲も生まれた。カネボウは布施明「君はばらより美しい」、YMO「君に胸キュン」、ザ・ビーナス「キッスは目にして」、資生堂は世良公則「燃えろいい女」など、チョット挙げただけで私たち世代はすぐに思い浮かべる事ができる。そうなんです、化粧品メーカーが時代や若者文化を完全にリードしていた。
時は流れ・・・・若者たちが無理して高額な化粧品を買わなくなってしまった。もちろん資生堂やカネボウ化粧品が売れていないわけではないが、以前のような勢いは感じられない。そこで登場するのが100円ショップなのだ!
想像してみて欲しい。初めてのデート、初めてのキッス、男の子の胸は前日からときめいているはずだ!キッスってどんな味がするの?ナンシー・シナトラ「レモンのキッス」の大ヒット曲にもあるようにレモン味なのか?妄想は尽きない。しかしなのだ!現実は100円ショップの味なのだ。彼女と物凄く接近した時にみる「つけまつげ」もダイソーなのだ。複雑な気持ちになりかけたが・・・思案・・・私、間違っていました!例え100円化粧品であっても、彼女を愛していれば関係ない!大切なのは愛でしょ!そうでした。大反省でした。皆さんも100円ショップ行ってみてください!色んな発見がありそう。
テリー伊藤(演出家)
1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry
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