株式会社ノバレーゼ 代表取締役社長 荻野 洋基

「人」を大切にすることで作りあげられる最高の結婚式

株式会社ノバレーゼ 代表取締役社長 荻野 洋基(おぎの ひろき)

■プロフィール
青山学院大学経営学部卒業後、2004年に(株)ノバレーゼに新卒2期生として入社。名古屋、宇都宮でのウエディングプランナー経験後、3年目でマネージャーに昇格。2008年よりゼネラルマネージャーとして浜松、名古屋、鎌倉、横浜の各店舗を担当。2016年3月、代表取締役社長に就任。現在に至る。

「Rock your life」という企業理念を掲げ、日本と海外合わせて65店舗にブライダル事業を展開している株式会社ノバレーゼ。代表取締役社長の荻野洋基氏は売り上げ実績よりもノバレーゼらしさを大切にしたいと話す。感動的な結婚式を提供するためにノバレーゼがあるべき姿について伺った。

■大学で初めて味わった野球とは違う世界

小学生から高校生まで野球三昧の生活を送り、それ以外の世界を見たことがなかった私にとって、大学生活の全てが新鮮だったのを覚えています。大学在学中はアルバイトや趣味に没頭し、刺激的な毎日を過ごしていました。様々な人々と出会い、その仲間たちと共にコミュニケーションを取る。そんな大学生活は充実していて非常に楽しかったのですが、私自身心の中でどこか満足感を得られていない感覚がしていました。野球をやっていた頃に感じられていた達成感や成長しているという実感は得られなかったのです。

■ノバレーゼの大人たちに惹かれて

大学で満足感を得られなかったことが私を奮い立たせ、もう一度何かに夢中になって目標を達成したいという感情が芽生えさせるようになりました。しかし、様々な会社の説明会に参加してみてみたものの、どうしても自分が将来働いている姿が想像できなかったのです。何よりリクルーターの方や目上の人とお話ししても、この人みたいになりたいと思うことができませんでした。
しかし、たまたま友人に誘われて行ったノバレーゼの説明会で、私がそれまで大人に対して抱いていたイメージや概念が一変しました。そこにいたのは、通学中いつも見かける疲れた大人たちではなく、輝いている社長と社員さん達。自分の未来が目の前にいる先輩方の姿だと想像したら胸が高鳴りました。それがノバレーゼに惹かれた大きな理由ですね。

■前社長から受け継ぐ精神

社長に就任する前は、結婚式場の責任者を長い間やっていましたが、そこでは常に自分がその施設の社長だと思い込むくらいの責任を持ちながら仕事をしていました。また前代表取締役社長の浅田さんに直接電話をして考えを伺うことも多かったです。特に、何か大きな決断をする前にはよく相談しましたね。そのため浅田さんには私の仕事に対する熱意や会社への愛をよく理解して頂いていました。しかしこれは社長と現場の距離が近かったからできたことだったのです。そのため私が社長に就任してからこれまで「スタッフとの近さ」を大事にする精神を引き継ぎながら、彼らが輝ける環境づくりに尽力しています。 

■ノバレーゼの「人」とは

「類は友を呼ぶ」という言葉のように、この会社には同じDNAを持った人たちがいる感覚があります。今まで何かに熱中した経験があったり人を喜ばせる場が好きであったりと、周りに支えられて生きてきて、何か恩返ししたいという想いが強い人たちが集まっているのでしょう。
私たちが必要としているのは協調性や自走できる力、考える力を持っている人、そして少しのことで感動できる心を持っている人ですね。またその人に結婚式を担当してもらいたいかをお客様目線で考えて採用するかを決めています。
「人」によって会社は良い方向にも悪い方向にも変わってしまいます。ノバレーゼのスタッフが提供した結婚式が最高だったと、ノバレーゼの「人」を褒めていただけるような会社を目指しています。

■ノバレーゼにしかできないこと

仕事は大変で辛いというイメージを持ちがちですが、実際は幸せでワクワクするものです。ノバレーゼはこの「ワクワク」を大事にしています。例えば「Rockの日」という心が揺さぶられる休暇を年2回設けたり、年間MVPとして最も活躍したスタッフを称えたりして、スタッフがどうやったら楽しく仕事ができるか、何をしたらワクワクするのかを常に考えています。結婚式というのは笑顔で溢れる時間なので、お客様に感動や幸せを届けるためには自分たちが幸せであることが第一なのです。
そして、現場のスタッフに常に伝えていることは「お客様の目線に立つ」ということです。私たちはお客様を長い時間拘束して接客するのではなく、会場のご案内から見積もりの説明まで全て2時間以内と決めています。長時間の接客が定着している業界内では非常に珍しいと思いますが、会場の都合で接客時間を決めるのではなく、お客様のご要望を最優先するよう、スタッフに伝えています。また、私たちの結婚式場の多くは1日2組、午前と午後の完全貸切制です。同じ会場で他のお客様と被ることがないので、自宅のように結婚式場を使っていただくことができます。さらにノバレーゼではドレスや引き出物、写真撮影など付帯サービスの大半を内製化しているため最新のサービスを提供することも可能です。弊社でしかできない質の良いサービスを結婚式当日に実際の目で見ていただき、新郎新婦様だけでなく参列者の方にも提供することで、ノバレーゼを多くの人から信頼される会社へと導いています。

■大学生へのメッセージ

これからの日本を引っ張っていく皆さんはダイヤの原石です。批判を恐れず何事にも前向きに頑張って欲しいと思います。何かやりたいことや夢があればそれに向かって全力で取り組んでください。もしまだ何も決まっていない子がいれば、就職活動について一つアドバイスをします。会社を決めるときには給料や福利厚生を重視するのではなく、目の前にいる先輩が自分の未来だと思うとワクワクするかが基準だと思ってください。こんな人になりたいと思える会社で仕事をすると自分の成長につながります。今は世の中が2、3年後どうなるか変わるか予測できない時代ですが、そんな時代だからこそ1番の安定は給料ではなく皆さんの成長です。挑戦、成長し続けることを忘れず、まだまだ沢山の可能性があるこの日本を明るくしていってください。

学生新聞2023年7月31日 国際基督教大学1年 若生真衣

國學院大學3年 島田大輝/国際基督教大学1年 若生真衣/立教大学4年 須藤覚斗/武蔵野大学4年 西山流生

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