大東建託株式会社 代表取締役 社長執行役員 竹内 啓

人とのご縁を大切に自分を磨き続けること

大東建託株式会社 代表取締役 社長執行役員 竹内 啓(たけうち けい)

■プロフィール

1965年11月生まれ、富山県出身。朝日大学経営学部卒業後、1989年4月に大東建託に入社。土地オーナー様に土地の有効活用をご提案する営業職を長きにわたり経験。その後、支店長、首都圏営業部長を経て、2014年6月取締役、執行役員テナント営業統括部長に就任。2018年4月常務取締役、不動産事業本部長に就任。2023年4月より現職となり、建築事業本部長も兼務。

賃貸住宅の管理戸数(※1)と完成戸数(※2)で全国1位を誇る大東建託。入社35年目を迎えた竹内社長に、ご自身のキャリアや仕事に対する考え方、社員の育て方などとともに、お客様に長期にわたって安心・安全な住宅を提供するための工夫などについて伺った。

学生時代は、あまり勉強をした記憶がありません。大学受験にも失敗して浪人するかどうか悩んでいたら、予備校の先生に「今度、新しい大学ができるから行ってみたら?」と勧められて、朝日大学の経済学科へ入学しました。今になって思えば、この選択は大正解でした。人生の伴侶と大東建託という会社に出会うことができたからです。大東建託の存在を知ったのは、リクルートの求人雑誌がきっかけです。雑誌に書いてあった創業者の言葉に熱意を感じ、「この人と一緒に仕事をしたい」と思ったのです。大東建託は年齢や学歴で評価せず、営業等の数字で評価する完全な実力主義の会社です。だからこそ入社時から「30歳までに課長になる。最終的には取締役になる」という明確なビジョンを抱くことができました。仕事に邁進した結果、営業として成果を残し、26歳で課長になれました。土地活用を提案する営業職の後は、不動産部門の営業を担当しました。当時は、リーマン・ショックの直後で、物件が驚くほど空いている状態でしたので、入居者様を斡旋するのにかなり苦労しました。そんな折に、当時の社長から「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」という西郷隆盛の言葉をいただいたのです。この言葉は、「功績のある者でも人徳のない者には高い地位を与えてはならない」という意味です。人は実績だけを作ればよいというわけではない。苦しいときこそ自分を磨き、人として成長するべきなのだと自戒しました。

■仕事に取り組むうえで大切なこと

これまでのキャリアを振り返ると、私が大切にしてきたものがいくつかあります。その中の一つに「夢を持ち、自分を磨く意志を持つこと」というものがあります。高い成果を出す上で、夢を持つのはとても大切です。そのために日頃から社員に対しても「自分の達成したい夢や目標を書くように」と伝えています。また、何かの選択に迷ったときは、苦しい方を選ぶようにしています。営業は断られるのが前提なので、誰しも最初は苦しいものです。しかし、何度も繰り返し交渉した結果、その熱心さが実を結んで、ようやく仕事として成立する。苦しいことも多かったのですが、その経験から得たものはたくさんあります。そのほかに大切にしているのが人とのご縁です。何十年も仕事をしてきて、人は他者との縁の中で生きているものだと実感することが多いです。以前、支店長時代のお客様と再会し、「あのとき、竹内さんに託して良かった」と感謝されたこともありました。こうしたご縁がつながっていくと、やりがいを感じますね。

■会社を利用して自分のスキルアップを

大東建託グループは、オーナー様に賃貸住宅を建てていただくだけではなく、賃貸住宅にお住まいになる入居者様が安心して暮らせるよう、さまざまな事業を展開しています。長期安定という観点で事業展開をする会社は弊社以外にほとんどなく、これは大きな魅力だと思います。また、入居者様が長く住めば外壁やクロスは汚れていくものです。そこで、メンテナンスコストを引き下げるさまざまな技術を導入しています。たとえば、美観を維持する資材として、雨水で汚れが落ちる外壁サイディングを導入。また、入居者様が入れ替わるたびに発生する原状回復費を抑える資材として、汚れが簡単に落ちるクロスや1枚から張り替え可能なフローリングなども導入しています。そのほか、入居者様同士のトラブル等、起こりうるリスクを想定し、リスクカバーできるようにシステムを構築しています。たとえば、2024年1月に起きた能登半島地震でも、震災後3日で全ての入居者様の安否確認と物資供給に対応しました。やはり、命や生活を守ることが何よりも大切ですが、このようなサービスを行っているのは弊社だけだと思います。こうしたさまざまな対策の末、管理戸数は27年連続全国1位(※1)、賃貸仲介件数は14年連続1位(※3)という実績を生むことができたのだと思います。現在の私の目標は、3兆円の利益を上げることです。そのために必要なのが社員のエンゲージメントを高めることと会社の舵を取る30代、40代の社員を育てることです。ただ、彼らには「会社のために働くのではなく、自分ために働いてほしい」と常々伝えています。自分のスキルアップのために、大いに会社を利用してほしいと思っています。

大学生へのメッセージ

学生の皆さんには可能性を信じてチャレンジしてほしいです。私も社長になるまでたくさんの経験をしてきました。経験不足で苦労することもありましたが、その中でも自分を磨こうという視点を持って取り組んできたからこそ今があると思っています。学歴や型にこだわらず、今、あなたが何に取り組み何を考えているのかを大事にし てほしいと思います。

学生新聞2024年4月1日発刊号 上智大学2年 白坂日葵

※1 全国賃貸住宅新聞1567号(2023年8月7日発行)「2023管理戸数ランキング1093社」 ※2 全国賃貸住宅新聞1562号(2023年6月26日発行)「賃貸住宅に強い建設会社ランキング2022 大手ハウスメーカー部門」 ※3 全国賃貸住宅新聞1587号(2024年1月1日発行)「2024賃貸仲介件数ランキング409社」

国際基督教大学1年 若生真衣/上智大学2年 白坂日葵/上智大学2年 網江ひなた/立教大学3年 緒方成菜/武蔵野大学4年 西山流生/法政大学3年 河野将大

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