俳優 青木 瞭

役者として一本の柱を大切にし、常に新しい事に挑戦する

俳優 青木 瞭(あおき りょう)

■プロフィール
エイベックス・AY・ファクトリー所属。2018年に上演されたミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンでかつて城田優ら人気俳優が演じてきた主要キャラクター・手塚役に抜擢。
2020-2021年の『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系)では富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ/仮面ライダーカリバー役を好演した。
現在、『ZIP!』(日本テレビ系)のキテルネ!リポーターとしても活躍中。
Twitter:@Aoki_Ryo
Instagram:@aoki_ryo

友人の紹介でオーディションを受けたことがきっかけで芸能界へ。
3/24パーソナルブック『初めまして、青木瞭です。』発売や、土曜ドラマ『Dr.チョコレート』への出演など、彼の活躍は留まるところを知らない。
そんな彼の魅力の根源や著書の見所、ドラマ撮影秘話などについてお話を伺った。

■友人の誘いがなければ、営業マンとして働いていたかもしれない

俳優になったきっかけは友人の紹介でオーディションを受けたことでした。そこで受賞することができ、この世界に入りました。
もともと僕はサラリーマンで営業職として働いていたのですが、この紹介がなければ今もどこかでサラリーマンをしていたと思います。
当時は単純にお金を稼ぐことや商材を販売することにやりがいを感じていたのですが、俳優業に就いてからは「もっと色んな役柄を演じてみたい」という明確なやりがいを見つけ、この世界に惹かれていきました。
前職と今の仕事は一見互換性がないように思われますが、実はその頃の経験が非常に役に立っています。現場等の様々な場所でのコミュニケーション能力や画面を通して人の心に訴える演技力が求められますが、これらの能力はサラリーマン時代に培われました。
人とのご縁で今があり、この仕事は後がないとも感じるので、だからこそ毎日全力で仕事に向き合うことができていると思います。

■俳優業のやりがいとは?

まずは「自分自身を知ってもらうことが大事」だと思っています。SNSという可視化できるものが増えているので、感想をいただけることも嬉しいです。また相手のお芝居に感化されることもやりがいに繋がっています。
お芝居は正解がないので、苦労とは思わないけれど、難しいですね。日々学ぶべきことがたくさんあります。お芝居ではまず台本をしっかりと読み込み、ストーリーを把握し、そのとき自分はどういう感情なのかを意識します。
喜怒哀楽の表現は難しいので、普段から自分のしぐさや行動・感情を些細なことでもその都度メモを取り、文字に書き起こすようにしています。例えば、困った時に唇を触ったとか、キョロキョロしたなど、自分自身の感情と行動を知ることで、自然に伝えられるようになるかなと思います。
なにしろ正解がないので「あの時こうすれば良かったな」「もうちょっと改善できる点があったな」などと振り返ることも多いですね。

■土曜ドラマ『Dr.チョコレート』について

僕の役どころは新米刑事役で、ちょっと抜けたところがあるけれど一生懸命な人物です。ひとつの目的を持って突き進むという点では自分と似たような部分もあるのかなとも思いますが、基本的に職業も頑張り方も自分とは違うタイプの役なので、いつも以上に役作りに心血を注ぎました。
撮影現場ではアルコ&ピースの平子さんとのシーンが多いのですが平子さんのおかげで現場がやわらかくなるのでとても楽しく撮影させて頂いています。
主演の坂口健太郎さんは太陽のように明るい方なのですが、本番が始まると、完璧に役になりきる方なので思わず引き込まれてしまいます。刑事課として事件を解決していく中でメインキャストの方と僕がどうか絡むのかなども見所なので、是非楽しみにしてください!

■初のパーソナルブック『初めまして、青木瞭です。』について

このパーソナルブックにはテレビ情報誌『TV LIFE』での連載全26回が再録されています。
連載では様々な企画にチャレンジしましたが、一番印象に残っているのは抜刀術ですね。所作や人間性を見てもらうのですが、先生が非常に厳しかったのを覚えています。
楽しかったのはワンちゃんの散歩企画です。自分が飼っていた犬が亡くなってから初めて犬とふれあう企画だったので、とても感慨深かったです。その他様々な企画が詰まっていますが、全部の経験が無駄なことはなくお芝居などに影響を与えていると思います。
巻末のインタビュー部分に書いているのですが、過去に何度か引退について考えたこともありました。引退といっても自分の中ではネガティブなものではなくプラスマインドなものだったのですが、それを乗り越えて俳優業を続けていこうと思えたのは「テニスの王子様」という作品との出会いが大きかったです。多くの人に自分を知ってもらうきっかけになったこと、人物ではなくキャラクターになりきるという自分の中では新しいジャンルのお芝居にチャレンジできたことが、人生の転機になったと思います。「テニスの王子様」をはじめ、「仮面ライダー」「真犯人フラグ」など、一つ一つの仕事が転機、経験、芸の肥やしに繋がっています。
ふれあい企画はじめいろんなことに初挑戦したり、ここでしか見られない青木瞭が沢山詰まっているので、是非手に取ってみてください。

■今後の目標や夢は?

バラエティ番組に出てみたいですね。お芝居では伝わらない「青木瞭」をもっと知ってもらいたいです。芸人さんにいじってもらったりして新しい僕を引き出してほしいな、なんて思っていたりします。(笑)
取材の際に「目標にしている俳優さんはいらっしゃいますか?」と聞かれることがよくあるのですが、いないんですよね。誰かを意識してしまうとその人の真似事になってしまいそうで。「自分らしく」を念頭にお仕事をしています。
これまで引退という考えが頭を横切ったことがあったり、時には早く売れたいななど漠然とした気持ちを持っていたこともありました。しかし、俳優として経験を重ねるうちに、今では一生かけてこの仕事をやり抜こうと考えるようになりました。

■大学生へのメッセージ

僕は「人前に出ても恥じない人生にしよう」という一つの芯を持っています。例えば、自分がされて嫌なことは人にしないなど、考えることが大事です。
大学1-2年生は新しい友人が出来て、たくさん遊ぶ機会が増えると思います。でも、そこで気を抜くと楽な方向に流されちゃうんですよね。芯を持って楽しむ、節度をもった大人になりましょう。楽しんだら次へ進めるように、やりたいことや夢を見つける時間にしてほしいですね。
腐らずにやりたいことにチャレンジして限られた時間を有意義に過ごしてください。

学生新聞オンライン2023年4月18日取材 中央大学2年 前田蓮峰

「初めまして、青木瞭です。」

仮面ライダー俳優・青木瞭の初のパーソナルブック。
本書は2021年9月からTV LIFEで一年にわたり掲載された、青木が自身初挑戦 “初めまして”の事柄にトライした連載の再録のほか、撮りおろし、ゆかりの人物と対談、ロングインタビューなどファン必携の一冊!

[主な内容]
〇TV LIFE連載「初めまして、青木瞭です。」全26回再録
〇再挑戦企画 ドッグカフェ編/ラテアート編
〇SPグラビア 青木瞭と過ごす一日
〇SP対談 青木瞭×内藤秀一郎
〇内藤秀一郎が明かす青木瞭のトリセツ&LINE術
〇青木瞭ヒストリー&ロングインタビュー ほか

中央大学2年 前田蓮峰 / 埼玉大学3年 岩田彩奈 / 日本大学4年 和田真帆

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。