学校法人青山学院 理事長 堀田宣彌

世界に挑戦し、サーバント・リーダー育成に邁進

学校法人青山学院 理事長 堀田宣彌(ほったのぶみつ)

■プロフィール

1943年生まれ。青山学院大学法学部卒業。株式会社守谷商会入社。2009年6月同社代表取締役社長に就任。2015年11月学校法人青山学院理事長就任、現在に至る。出身地、三重県の「みえの国観光エグゼクティブ・アドバイザー」も務める。

明治7(1874)年、一人の米国人女性宣教師が始めた女子小学校など3つの学校が源流となり、幾多の変遷を経て総合学園へと成長。創立以来、キリスト教精神を教育の根幹に据えて学校を運営。創立150周年を迎えた今年も駅伝優勝など話題に事欠かない。堀田理事長に教育や経営についてお話を伺った。

■どんな学生でしたか

大学生のときに世界の課題に挑戦するローバースカウトを始めました。大学2年生のときにはエジプトに赴き、1ヵ月弱の間、砂漠開発事業に取り組みました。貧乏学生でしたが、いろいろなところに行くのが好きで、社会人になったら貿易業務に携わりたいと考えていました。縁あって守谷商会というエネルギープラント、産業機械等を扱う機械専門商社に入社しました。

■理事長になって取り組んでこられた画期的な試みとは

青山学院の理事長になったのは当時の安藤孝四郎理事長に声をかけられたことがきっかけです。官庁のような学校組織を民間の活力で変えることを期待されてのことでした。理事長に就任した私は早速新しい試みを実行します。それが「大学版ふるさと納税」の導入です。日本は返済義務のない給付型奨学金の数が少ないのが現状です。そのために大学が寄付を集め、返済不要の奨学金として給付する仕組みを新たに作ったのです。寄付してくださった方には税制上の優遇と共に、寄付の返礼として110品目の商品が用意された「青学ギフト」が送られます。この大学版ふるさと納税は、文部科学省が視察に来られるなど、画期的な取り組みとして現在も注目されています。

■青山学院の教育方針とは

青山学院は、キリスト教精神に基づく教育を行っており、スクール・モットーである「地の塩、世の光」も、聖書のマタイ福音書に記されたイエスの言葉です。今年、青山学院は創立150周年を迎えます。その目指すところはサーバント・リーダーの育成です。すなわち奉仕の精神によって他者を支え、導き、周りを照らす光となるような人材の輩出です。テーマは「Be the difference(世界は一人ひとりの力で変えられる」です。

■大学生へのメッセージを

自分の夢を信じ、個性を活かして歩んでほしいです。特に、これからはデータサイエンスの時代です。Society5.0などの新しい社会像が提唱される中で、青山学院では2028年までにデータサイエンスに関わる学部を新設予定です。AIリテラシーを身に付けるために、皆さんも是非データサイエンスを学んでください。

学生新聞2024年4月1日発刊号 中央大学2年 亀井義和喜

武蔵野大学4年 西山流生/学習院女子大学3年 小川莉実/上智大学短期大学部2年 大野詩織/中央大学2年 亀井義和喜

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