城本クリニック 総院長 森上 和樹

誠実に良いものを提供し信頼されるクリニックに

城本クリニック 総院長 森上 和樹(もりがみ かずき)

■プロフィール

1958年、大阪市生まれ。1984年、富山大学医学部医学科卒業。1990年、大阪市立大学大学院医学部医学科外科系外科学修了。医学博士。日本美容外科学会理事。日本美容外科学会専門医。医療法人健真会理事長。大学病院時代より美容外科に興味を持ち、臨床経験を重ねる。その後、田辺中央病院を経て、1991年、城本クリニック開業。大阪、名古屋に始まり、現在は全国に25院を展開中。

「0120♪107♪……」。特徴的なメロディーと共に電話番号が流れ、ふと画面に目を向けるときれいな女性が絨毯の上を転がっている。あの不思議なコマーシャルを、一度は見たことがあるだろう。美容外科が身近になってきた今だからこそ、歴史があって信頼できるというのは病院選びの大事な要素である、と語る森上院長に美容医療の在り方についてお話を伺った。

小さい頃は少しやんちゃで、いたずらしたり、勉強をしなくて怒られたりしていた記憶があります。ただ、夏休みの宿題はきちんとやるタイプで、最初の2日で終わらせて、夏の間中、遊び回っていた記憶もあります。2歳上の兄が医学部に入ったことや、親の希望でもあったことから自分も医学部に入ったという感じです。学生時代は、実習や教科がびっしり詰まっていたので、授業をたくさん受けて勉強もしていましたが、自分の中では十分に遊んだ結構楽しい学生時代を送ったと思っています。

国家試験に受かって晴れて医者となったときに、外科の道を選びました。医者というのは大きく分けると外科と内科に分かれます。内科というのは勉強した者勝ちで知識勝負のところがありますが、勉強しなくても医者ではいられてしまうものです。そうすると自分に甘くなってやり過ごしてしまうかもしれないと思ったので、手術ができないと始まらない外科を選び、さぼりようがない道に進むことにしました。

外科の中にもいろいろありますが、大阪市立大学の第二外科を専攻しました。その後、研修の中で城本さんと同期になり、彼が医局を離れて美容外科の道に進んで開業したときに、初めはアルバイトの麻酔科医として働き始め、そのうちそこで手術をするようにもなりました。大学院に進み、教授になるといった医局の世界では、サラリーマン社会と変わらない面があって、自分より上の教授の言うことは絶対であったり、教授の命令で異動があったりします。そのような医局でこのまま仕事を続けるのもどうだろうかと考えていたところだったので、美容外科の共同開業を誘われて、いずれ開業をするのであれば共同で開業するのもいいなと思い、名古屋で美容外科を共同開業しました。

◾️外見の美しさも大切な要素

美容外科といっても、手術をするという点では外科と何ら変わりがありません。癌などの手術をする方が人の命がかかっていて重みがあると言えばそうかもしれませんが、美容はすぐ目に見えて結果が分かるところが楽しいですし、患者さんに喜んでもらえるところが嬉しいです。

本当の意味での美しさ、と言ってしまうと究極は人の心の中にあると思います。しかし、たとえそうだとしても、外見もきれいな方がいいと思いませんか?生物学的に美しいものには惹かれるものだと思います。長く接しているうちに、性格など内面に惹かれていくと思いますが、外見がきれいだということも大事な要素ではないでしょうか。自分の信念を曲げてまでうそをつく必要はないですし、無理して若返ることもないですが、美しいものは美しいということでいいのではないかと思います。

美容医療は昔より日が当たるようになり、需要が広がってきていて、ドクターで美容業界を志す人も増えています。人は美しくなりたいという思いがあることで、美しくなれるのではないでしょうか。

◾️誠実に良い医療を提供する

美容医療というのは非常に商業主義的なところがあります。自由診療なので、本当は10万円で済む手術であっても40万円かかると言えばそれで済んでしまうところがあります。ある意味暴利をむさぼっても患者さんはわからない。それが故に、インチキが横行している業界ではあると思います。

当クリニックは、値段が全てではないですが、適切な医療を適切な価格で提供し、決して患者さんをだますようなことをしないのが一番誇れる点です。法外な値段を取るようなクリニッは、一見稼げるように思えますが、それでは本当にいい医者は集まりません。私たちはいいものを目指そうとしている集団で、そうでありたいと考えて医療を提供しています。

また、何かに特化した強みがあるというよりも、美容医療における幅広い範囲を網羅した医療を提供しています。もともと名古屋と大阪で開業
した当クリニックですが、事業を進めていくにつれてドクターが増えたり、人との縁で長崎のホテルにクリニックを出したり、個人で開業している人が一緒にやりたいと言ってグループに入ってきたりすることでクリニックの数がだんだん増えてきました。

美容医療業界は、注目される業界になってきており、美容外科への抵抗が薄れ、需要が広がってきました。それに伴い、美容医療業界を志望するドクターも増えてきたように思います。今後のクリニックは若い世代が受け継いでいくと思うので、そのような中で自分がやってきた仕事が存続してくれるといいなと思います。

◾️message

大学生時代はたくさんの経験をしてほしいと思います。若い頃の話は今でも印象に残っていて、人に語ったり、その当時の友達とは交流も続いていたりします。良いも悪いもいろいろな経験をするといいと思います。社会のことは社会に出てみないとわからないこともたくさんありますが、人としての経験値を増やして、人間の幅を広げることが大事だと思います。

学生新聞別冊2022年7月1日発刊号 東洋大学3年 濱穂乃香

関東鍼灸専門学校3年 竹原孔龍 / 東洋大学3年 濱穂乃香

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