「アンメット ある脳外科医の日記」制作発表記者会見

千葉 雄大/吉瀬 美智子/岡山 天音/生田 絵梨花/若葉 竜也/杉咲 花/井浦 新

来週4月15日(月)にスタートするカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」制作発表記者会見が7日に行われた。本作は講談社「モーニング」で連載中の漫画「アンメット-ある脳外科医の日記-」(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)を原作に、杉咲花演じる“記憶障害の脳外科医”の主人公、川内ミヤビが、目の前の患者を救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマである。

制作発表会見には主演の杉咲花さんをはじめ、若葉竜也さん、岡山天音さん、生田絵梨花さん、千葉雄大さん、吉瀬美智子さん、井浦新さんが登場。様々な想いを持つキャストのみなさんに今の心境や撮影現場でのエピソード、裏話について伺った。

■撮影はいかがでしたか?

杉咲さん:今日までアンメットに関わる方々と何百時間と作品に向き合ってきたと思うと、非常に感慨深いものがあります。昨年脚本家の篠﨑さんにお会いし、作品に対する想いを伺い、川内ミヤビを演じることを決めました。撮影現場は非常に和気藹々としていて、毎日撮影現場に行くのが楽しみでした。それでも、本番になるといい緊張感があって、とんでもなく素敵なシーンがたくさん収められた作品になっています。放送が近づいてきてなんだか息が速くなるような気持ちです。

若葉さん:米田プロデューサーの熱い想いに応えたいと思い、今回演じさせていただきました。それに杉咲さんからも「やるよね?」と直接電話をいただいたので、やろうと思いました。

杉咲さん:三瓶先生役は若葉さんしかいない!と思って、気付いたら電話していましたね(笑)。

井浦さん:作品や役に一人ひとりが真正面から向き合っていて、最年長ですが、自分も緊張していましたね。みんな様々なジャンルの第一線で活躍している方々で、千葉君以外はほぼ初共演の方だったこともあり、いい緊張感をもって作品に挑むことができました。

吉瀬さん:今回の作品は早めにオファーをいただいたので、髪を伸ばして原作に見た目を寄せようと意識しました。”安全の鬼”と言われる役を演じたのですが、自分自身も真面目で緊張してしまうタイプなので、演じる津幡玲子と通ずる部分がありましたね。

生田さん:私も緊張するタイプなんですけど、カメラが回っていないところでスタッフさん含め演者のみなさんとコミュニケーションをとる時間を作っていただいたので、周りに鼓舞されながら頑張ることができました。

岡山さん:最初の撮影が生田さんとの二人のシーンだったのですが、現場の隅っこの方に杉咲さんが来ているのを見つけて、一気に芝居が固くなりました(笑)。座長パンチを食らいましたね(笑)。座長として忙しいスケジュールの中、自分の出演シーンがないのに現場を見に来てくれて、自分も頑張ろうと思いました。

杉咲さん:共演者のみなさんのクランクインも見届けたいなって気持ちでしたから。とても素敵なシーンだったので、自分も気合いが入りましたね。

千葉さん:医療ドラマをがっつりやるのは初めてだったので、実際にお医者さんの方々にたくさん指導していただきました。個人的には、「熱いムードメーカー」という役柄を何度も唱えられるのが少し恥ずかしかったですね(笑)。撮影現場では、杉咲さんの屈託のない笑顔が空気を和ませてくれましたね。

■現場で流行っていたことは?

若葉さん:吻合(ふんごう)練習ですかね?

杉咲さん:流行ってたの?(笑)

若葉さん:血管の吻合シーンは入念に練習して撮影に臨んでいました。吻合練習はだいぶホットな話題ですね。本番は実際に杉咲さんが疑似血管を吻合したんですけど、医療指導のお医者さんが度肝を抜かれるくらいでしたよ。杉咲さんの一生懸命さがみんなのいい刺激になっていました。僕は吻合のシーンないんですけどね。

千葉さん:僕も以前から吻合の練習をしてるんですけど、若葉さんも空いてる時間に吻合してましたよね。

杉咲さん:そうなんですよ。困ったことに若葉さんはコツを掴むスピードが本当に早くて。私はすごく時間をかけて吻合の練習をしたのに「ちょっと貸して」って言われて貸すとすぐできちゃったんですよ。やめて欲しいですね(笑)。

■杉咲さんからのメッセージ

私は昨今生きていて、世の中不安なことだらけだなと感じますし、同じように感じている方も多いのではないかと思います。でも、自分が恐怖に感じることや苦手なことを、そばにいる人が理解してくれようとしたり、想像してくれるだけで、自分をもう少しだけ受け入れてみようと思えたり、明日のことを考えてみようと感じられると思うんです。「アンメット」は直訳すると「満たされない」という意味ですが、そんなふうに光で包み込めるようなドラマになったら嬉しいです。
アンメットに関わる全ての人は、血のにじむような日々を過ごし、いい作品のためなら険しい道を進んで選ぶような方々です。こんな気概のある現場で、一緒にものづくりができていることに幸せを感じています。様々なドラマがあると思いますが、その中でも指折りの傑作になってくれたらいいなと思います。みなさん、期待していてください。

学生新聞オンライン2024年4月7日取材 中央大学3年 前田蓮峰
記事構成:上智大学3年 吉川みなみ

『アンメット ある脳外科医の日記』
【放送枠】2024年4月15日スタート 初回15分拡大 毎週月曜よる10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
【出演】杉咲花 若葉竜也 岡山天音 生田絵梨花 山谷花純 尾崎匠海(INI) 中村里帆 ・ 安井順平 野呂佳代 
千葉雄大 ・ 小市慢太郎 酒向芳 吉瀬美智子 井浦新
【主題歌】あいみょん「会いに行くのに」
【原作】子鹿ゆずる(原作)・大槻閑人(漫画)
「アンメット-ある脳外科医の日記-」 (講談社「モーニング」連載)

上智大学2年 吉川みなみ / 中央大学2年 前田蓮峰

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