「KIMONOIST (キモノイスト)2024」開催
今年で4回目を迎える「KIMONOIST2024」(キモノイスト)。コロナ禍の2021年に発足した「KIMONOIST」は、本アワードを通じて、時代と共に変わりゆく美意識や価値観の中で、日本の民族衣装である 「キモノ」が、大人の嗜みとして愛されるファッション文化として、サスティナブルかつグローバルに定着することを目指しています。
4回目を迎えた今年は、かたせ梨乃さん・森口瑤子さん・町田啓太さん・篠田麻里子さん・堀田茜さん・高橋大輔さんの6名が「KIMONOIST (キモノイスト)2024」を受賞。
それぞれのパーソナリティをイメージさせるような華やかな着物にぜひ注目したい。
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■町田啓太さん
グレーを基調とした中に、ブルーのボーダー柄が散りばめられていて、とても都会的な着物だというのが第一印象です。これは羽織紐がないので、ジャケットを着ているような感覚でとても着やすいですね。まさに、現代を代表するファッショナブルなデザインだと思います。普段はなかなか着物を着る機会はないのですが、現在は時代劇の出演でよく着ているので、とても身近に感じています。
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■高橋大輔さん
ランウェイを歩くのは初めてで、とても緊張しました。(笑)フィギュアスケートでも和物の衣装を着ることがありますが、改めて日本伝統の素晴らしさを感じています。エレガントでシンプルすぎない、少し遊び心を取り入れたような着物で、私服の感じと似ていてとてもしっくりきています。アスリートかつ表現者として、フィギュアの「洋」と着物の「和」を融合させた新しいスタイルにも挑戦したいです。
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■堀田茜さん
私は番組のロケで海外に行くことが多いので、その度に日本文化の素晴らしさを肌で体感しています。着物を着ていると必ず褒めていただけますし、受賞を機に着物の魅力を伝えていきたいと思っています。今回の着物は「灰桜」といってグレーとピンクを用いたシックな衣装です。これまでは赤や青など、はっきりとした色を合わせることが多かったので、とても新鮮ですね。年齢を重ねるごとに、似合う着物が変化していくのも1つの楽しみだと思います。
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■篠田麻里子さん
着物を着てのランウェイは初めてでした。黒を基調とした深い色合いの中に、じっと咲いているような薔薇が描かれている着物です。黄色の帯締めが圧倒的なトレンド感を出していて、しなやかな女性を演出していただきました。普段着物を着る機会は少ないかもしれませんが、洋服と同じように合わせ方を楽しむことができるのが魅力だと思います。私も子供の入学式や卒業式など、門出の際にぜひ着たいです。
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■森口瑤子さん
ドラマの撮影で着物を着ることが多く、ちょうど着物に虜になっていたので、受賞者として発信できることにとても嬉しく思っております。甘辛なイメージを取り入れたクールさ引き立つ着物にしていただき、品は崩さずにファッショナブルな着物にも挑戦していきたいと思っています。私が出演しているバラエティ番組「プレバト」で、俳句の永世名人になれた暁には、今回の着物をぜひ着たいです。
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■かたせ梨乃さん
デビューしてからというもの、時代劇にはじまり、現在は三味線など、着物を着る機会は多いですね。まるでブラジルの蝶を想起させる、空に羽ばたいていけるような着物で、このまま雨の西麻布に消えてゆきたいような気持ちです。(笑)着物を着て船旅に出て、夕食やディスコを楽しんだ、そんなこともありました。友人からは、お食事の際に「着物で来て」と言われることもあるので、今後も可愛らしい着こなしを楽しみたいと思っています。
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■取材の感想
6名の受賞者それぞれの個性や雰囲気をデザインに落とし込んだ着物は、どれも優美で嫋やかでした。
受賞者の雰囲気や人柄をイメージされていたスタイリングは、その人の魅力をさらに引き立たせており、ランウェイで着物を披露されている時は、息を呑むほど圧倒されました。
着物は小物の組み合わせによってもバリエーション豊かになり、老若男女問わず纏えるファッションだと思います。
日本文化としての継承はもちろん、ファッションとしての魅力をたっぷり味わえる空間でした。
慶應義塾大学3年 松坂侑咲
学生新聞オンライン2024年10月8日取材:上智大学3年 白坂日葵
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上智大学3年 白坂日葵/慶應義塾大学3年 松坂侑咲/京都芸術大学1年 猪本玲菜/津田塾大学2年 石松果林/東洋大学2年 越山凛乃
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