吉野家ホールディングス新規事業発表会

株式会社吉野家ホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河村泰貴)は、美容と健康の領域で優れた機能を発揮する高付加価値素材オーストリッチ(ダチョウ)に関する新規事業の発表を2024年8月28日(水)、スパイラルホール(東京都港区南青山5-6-23)にて行いました。

株式会社吉野家ホールディングス執行役員・農学博士 辻智子/株式会社吉野家ホールディングス代表取締役社長 河村泰貴/フリーアナウンサー・俳優 宇垣美里/獣医師・獣医学博士・京都府立大学学長 塚本康浩

フリーアナウンサー/俳優 宇垣美里

株式会社吉野家ホールディングス 代表取締役社長 河村泰貴

吉野家ホールディングスは、“オーストリッチ”に関する事業を始めることになりました。私たちがオーストリッチに着目した理由は二つあります。一つ目は、社会的な課題に対し、明るい兆しが見えたからです。社会は、人口増加や食糧問題などの様々な課題を抱えています。そのような中で、オーストリッチは、食料の集中化を防ぐという点から食材としての価値を感じました。2つ目は、事業の持続化への取り組みとしてです。吉野家は、“牛丼”を基幹事業として126年の歴史を紡いできましたが、事業一つに偏っているとリスクが伴ってきます。そのため、牛丼と並走して、他の事業を発展させる必要がありました。そのような時に出会ったのが、“オーストリッチ”です。食べた時に、牛肉の赤身に似た味で、素直に「うまい」と感じ、“オーストリッチ”の事業に、可能性を感じ始めました。

実際に、“オーストリッチ”について研究している中で、ある特徴が明らかになりました。それは、食用だけではなく、美容価値をもたらすものとしての可能性が高いということでした。オーストリッチオイルは、融点が人間の体温に近いことが特徴です。そのため肌馴染みが良く、美肌成分に対して浸透を促す効果も持っているのです。

吉野家ホールディングスは、この浸透効果を活かして、“SPEEDIA”という化粧品ブランドを立ち上げます。主力商品は、お手持ちの化粧品や美容液の成分をより高い効果へともたらすグラバースブースターボールです。性別や年齢問わず、どなたでもご利用できる商品となっています。

株式会社吉野家ホールディングス代表取締役社長 河村泰貴

日本におけるダチョウ研究の第一人者である獣医師・獣医学博士の京都府立大学学長 塚本康浩氏と、吉野家ホールディングスの執行役員であり、ダチョウ素材の機能性研究を続けてきた農学博士 辻智子氏による、ダチョウに関する最新の動向及び、オーストリッチオイルを使用したスキンケア商品について発表しました。

獣医師・獣医学博士/京都府立大学 学長 塚本康浩

ダチョウは牛の4分の1の量しか食べないといった少食なのにも関わらず、地球上で一番大きな卵を生み、わずか1年ほどで2m50㎝くらいに成長します。そして何より環境にやさしい動物であり、メタンガスの発生量もとても少ないのです。ただ見た目が地味で、鳴かない、そして家畜ではないのでこれまであまり流通経路が確保されてきませんでした。

株式会社吉野家ホールディングス 執行役員農学博士 辻智子

今回発表されたSPEEDIA、オーストリッチオイルですが、動物でありながら植物性に似た使いやすく扱いやすい性質があります。またこのオイルには他の利用成分を浸透させやすくする働きがあるという研究結果をもとに測定したところ、驚くことに最近美容成分として注目されているナイアシンアミドの浸透率が23倍上がったことがわかったのです。またダチョウのお肉は赤身で鶏のささみに似ていることからタンパク質や鉄分が多く含まれています。これからは羽根や骨などオーストリッチ全ての資源を有効に活用していく予定です。

▼フリーアナウンサー/俳優 宇垣美里

私にとって美容とは、自分を甘やかすための時間です。美容に費やしている時間は心が癒されますし、その結果として自分の肌の調子が良くなると、もっと気分が上がるので、とても大切にしています。オーストリッチオイルは、初めはイメージがあまりなかったので、どういうものだろうとドキドキ、ワクワク、早く使ってみたいなっていう風に思いました。実際に使ってみると、肌にのせた瞬間に馴染むので、スッと浸透していきますし、普段の化粧品とも一緒に使うことができるので、とても嬉しいです。メイクをする上で、スキンケアはすごく大切な土台作りなので、綺麗な肌を作るためにオーストリッチオイルを利用しています。私は乾燥肌ですが、この商品を使うと肌が柔らかくなるので乾燥対策もできます。

フリーアナウンサー/俳優 宇垣美里

▼感想 ~取材を終えて~

吉野家と化粧品。ぱっと聞いただけだと、そのふたつの共通性が見えませんでした。しかし、この取材を通して社会問題に真剣に向き合っている吉野家さんだからこその取り組みだと強く感じました。ダチョウの生息数が減少傾向にあるなど問題はまだあるとはいえ、革新的な挑戦だと思いました。オーストリッチオイルを使用した感想を伝えてくださった宇垣美里さんのお肌が遠くからでもわかるほどのツヤを放っていて、ぜひ一度使ってみたいと思いました。またダチョウのお肉も初めて食べたのですが、とても柔らかくて臭みも一切なくて美味しかったです!この取材を通して、ダチョウの強みが社会問題解決に繋がっていくことを学びました。
大妻中野高等学校3年 加藤眞優花

学生新聞オンライン2024年8月28日取材:国際基督教大学2年 渡邊和花/国際基督教大学2年 若生真衣/國學院大學2年 寺西詩音

国際基督教大学2年 若生真衣/國學院大學2年 寺西詩音/国際基督教大学2年 渡邊和花/大妻中野高等学校3年 加藤眞優花/城西国際大学1年 渡部優理絵/東洋大学3年 橋本千咲

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