エマ理永のドレス造形展 THE DRESS ~それは命が宿る彫刻 究極の造形美を求めて~

デザイナー エマ理永
武蔵野美術大学短期大学卒業、高校から美術科でファインアートを学ぶ。ブランド名はエマリーエ。
自然と人間、服と人間の関係性に注目し、大量生産ではない服の本質に迫る活動を続け、内外の科学、数学の研究者とコラボレーションによって服や造形を発表。
05年~07年宇宙ウエア開発ユニットリーダー(JAXA宇宙航空研究開発機構)。元東京造形大学特任教授。脳科学、数理工学、時間生物学等の研究者との共創、睡眠学会、図学会、データサイエンスなどの国際大会、2019年理化学研究所AIPのAI、東大IRCNとパイオニアとしてコラボレーションでドレスを発表する。英科学誌『nature』、米数学誌『math-horizons』、米新聞『The New York Times』、英新聞『The Guardian』などに掲載される。
女性の身体と布が織りなす彫刻として服創りをはじめ、国内外の科学・数学の研究者とのコラボレーションによって服や造形のコレクションを発表し、思考と感覚について模索を続けるデザイナー エマ理永(リエ)による、自身初となる 展覧会「エマ理永のドレス造形展 THE DRESS~それは命が宿る彫刻 究極の造形美を求めて~」のメディア内覧会が2025年6月11日にスパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23)で行われた。本展覧会では、理化学研究所とのコラボレーションによる AIドレス、視覚認識学者とのコラボレーションによるフラクタルドレス、美しい対数螺旋のドレスの他、ドラマ「やまとなでしこ」や映画「花より男子ファイナル」着用のウエディングドレスも展示。エマ理永さんに大学生へのメッセージをいただいた。



一貫して造形美や女性の美しさを追及しています。ドレスは女性が着たときに体の一部になります。だからこそ、女性の体の複雑局面を知ることは仕事をするうえで欠かせません。ひたすら造形美を探究し、自然界や脳科学、数学とのつながりを意識しながら、女性一人ひとりが輝けるドレスつくりに向き合っています。女性が制作したドレスを着用して鏡でご自身の姿を見たときに、とても喜んでくださるのが快感であり、私の仕事のすべてであり、やりがいです。
目標が明確にある人は自分の思うように生きればいいと思いますが、まだよく分からなかったり模索中の方は、とにかくいろいろなことに挑戦して吸収していってほしいと思います。人生はトライアンドエラーであり失敗することもたくさんあると思いますが、その失敗の中にたくさんの素晴らしいものが詰まっているので、ぜひチャレンジしてほしいです。脳はできると思ったらできる手段を探してくれるので、先に言い訳するのではなく「できる」と思うことが大事です。
学生新聞オンライン2025年6月11日 駒澤大学2年 前田康介

駒澤大学2年 前田康介/東洋大学 4年 太田楓華
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