参議院議院 環境大臣 浅尾慶一郎

一人ひとりの小さな一歩が問題解決のための大きな取り組みへとつながる

参議院議院 環境大臣 浅尾慶一郎(あさおけいいちろう)

■プロフィール
1964年2月11日生まれ。鎌倉市に妻、愛犬とともに暮らす。少年時代を外交官であった父の赴任先であるアメリカ、カナダで過ごす。栄光学園高等学校卒業。東京大学法学部卒業。米スタンフォード大学経営大学院(MBA)修了。日本興業銀行出身。1998年参議院議員選挙初当選(参議院通算3期)。2009年衆議院議員選挙初当選(衆議院通算3期)。2024年、環境大臣に就任し、現在に至る。

■どのような学生生活を送られていましたか

大学時代は勉強の他にサークル活動やアルバイトなど幅広く取り組んでいました。特に自ら立ち上げた「ナビゲーションサークル」の活動では、仲間と共に企画や運営を進め、自分のアイデアを形にし、人を巻き込みながら動かす面白さを学んだと思います。
また、家庭教師のアルバイトをしていたのですが、生徒にわかりやすく伝える工夫を重ねることで、相手の立場に立って物事を考える力や忍耐力が養われました。今振り返ると、大学生活でいろいろなことに挑戦した経験は、やりたいことを見つける大切な過程だったと思います。失敗も多くありましたが、貴重な学びとなり、自分にとって大きな財産になっています。

■地球環境を守るための方策をお聞かせください

日本、そして世界全体の環境を向上させるために、私は人工的に光合成を行う技術の実現を検討しています。光合成の仕組みを人の手で再現し、エタノールなどの燃料を生産して燃やし、エネルギーとして利用することで、持続可能なバイオエネルギーの循環を確立することを目標としています。この人工光合成の実用化には国家規模での取り組みが必要ですが、現時点ではまだ確実に実現できる段階には至らず、研究・検討を進めているところです。将来的に実現すれば、温暖化の原因の一つと言われる二酸化炭素を減らし、酸素を増やすという再生可能エネルギーの大きな柱になると考えています。
人工光合成以外にも、環境向上のための政策は多岐にわたります。たとえば、日本は2050年までに自動車や発電などから排出される二酸化炭素を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目標としています。そのため、47都道府県ごとに削減目標を設定し、地域に応じた取り組みを行っています。これにより、大気中の二酸化炭素濃度の増加を抑え、地球温暖化の進行を防ぎます。科学技術と制度を組み合わせ、持続可能な社会を実現することを目指していきます。

■学生へのメッセージをお願いします

環境問題というと漠然とした課題に感じられますが、一人ひとりが当事者意識を持ち、少しでも興味をもって調べることが大切です。そして得た知識や情報を周囲と共有していくことが、将来の環境問題を解決するための小さな一歩となり、大きな取り組みへとつながっていきます。

学生新聞2025年10月号 駒澤大学2年 前田康介

東京理科大学1年 金丸颯人/駒澤大学2年 前田康介/早稲田大学1年 齋藤大輝/昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/城西国際大学2年 渡部優理絵

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。