「朗読活劇 信長を殺した男 2025」 音と声が物語を駆動する、圧巻の“朗読活劇”


2025年11月20日に「朗読活劇 信長を殺した男 2025」がシアター1010にて開幕しました。
本作の原作はシリーズ累計350万部を突破した「信長を殺した男〜本能寺の変431年目の真実〜」(ヤングチャンピオン・コミックス/秋田書店刊)。2021年・2023年・2024年と再演を重ね、豪華キャストで 2025年も上演いたします。
脚本を岡本貴也&江頭美智留が担当、演出を岡本貴也が務めます。
主演の明智光秀役はダブルキャストで、“チーム桔梗”ではお笑い芸人としてだけではなく「明日があるさ THE MOVIE」やドラマ『ブラッシュアップライフ』に出演するなど俳優としても活躍するココリコ田中直樹さん、“チーム木瓜”ではミュージカル『新テニスの王子様』徳川カズヤ役や舞台「リコリス・リコイル」シリーズ吉松シンジ役などデビューから活躍を続けている小野健斗さんが務めます。その他、小南光司さん(ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」)、中村太郎さん(MANKAI STAGE『A3!』)、ダンスボーカルユニット「WATWING」のメンバーである鈴木暁さん(『Love in The Air-恋の予感-』)、北村健人さん(舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲」)、西銘駿さん(舞合『東京リベンジャーズ』-天竺編-)、樋口裕太さん(ミュージカル「ヘタリア〜The world is wonderful〜」)、小泉萌香さん(舞台『賭ケグルイ』)、河内美里さん(舞台「アサルトリリィ・シュツルム」~サングリーズル編~)など豪華キャストが出演します。
朗読劇ではなく「朗読活劇」。生三味線、和太鼓の演奏にもぜひご注目ください。
今回は、開幕に先駆けて11月18・19日に行われたゲネプロに参加しました。












声と音が描く歴史 〜学生の観劇レポート〜
朗読活劇というジャンル自体が初めての鑑賞だったのですが、あまりの臨場感に思わず息を呑んでしまい、本当にあっという間の100分間でした。一人ひとりの役者さんが魂を込めて演じ切っていたので、派手な舞台装置はなくても自然と情景が目の前に浮かんできました。1人で複数のキャラクターを演じ分ける技術も見事で、声色や口調の使い分けによって「今誰を演じているのか」が瞬時に伝わってきました。特に明智光秀役のココリコ田中さんは、落ち着いた中に強い意志を感じる声色で、まさに光秀そのものでした。また、生三味線や和太鼓の演奏が作品の世界観を一層引き立てていて、“朗読活劇”の名にふさわしい迫力のある作品となっています。
法政大学3年 島田尚和
太鼓の音が物語の鼓動のように響き渡り、作品の高揚感を生み出していたことがとても印象的でした。出演者の方が1人で何役も演じ分けており、声色や姿勢の細かな変化で人物が立ち、最後まで飽きることなく引き込まれました。小道具をほとんど使わず、落語のように扇子を様々なものに見立てる表現は想像力を掻き立たせてくれ、この作品ならではの面白さを感じさせてくれます。さらに、間が丁寧に作られており、グッと物語へ自然と引き込まれました。歴史作品でありながら新しく、歴史が苦手な人でも知っている本能寺の変が、思わず前のめりで見入ってしまいそうになるほどワクワクと鮮やかに紐解かれていく作品でした。
武蔵野大学3年 吉松明優奈
初めての朗読劇でしたが、その新鮮さと没入感に完全に引き込まれました。
朗読という声を通じて、表現する舞台はとても新鮮でした。
台本を持つ手や一つ一つから感情や物語の緊張感が伝わってきました。
衣装や、音楽、演技も相まって、私もその時代にタイムスリップしたかのような没入感がありました。
歴史の授業で習った大学生にも馴染みがある本能寺の変。
その本能寺の変を明智光秀の娘「玉」の視点から描く物語は、父・光秀を「悪人ではない」と訴える玉の言葉から始まります。
光秀がなぜ、そしてどのように信長を暗殺したのか真相に迫る舞台でした。
朗読劇を観たことがない人にこそ、足を運んで頂きたい舞台です。
昭和女子大学2年 阿部瑠璃香
朗読劇は「静かに語りを聞くもの」というイメージを取り払ってくれるようなエネルギッシュさ、タイトルに「殺した」とあるように、死への雰囲気を纏っている美しい情景の舞台でした。物語の“間”を大切にしていて、移動の時間すらもパフォーマンスになり、決して停滞しない緩急が心地よく流れていく構成だったところに惹き込まれました。
生演奏の音、役者さんが扇子を叩く音、全ての音が観客の心を自然と掴む物語に欠かせない一部になっていたところが印象的でした。
また、朗読劇ではなく「朗読活劇」ということで、動きがとても華やかで、ステージ全体を大胆かつ繊細に使った演出が新鮮でした。あえて客席に背を向けるシーンなど、通常であれば見せない方向の動きも、キャラクターの力強さを表す演出になっており、物語への没入感が深まりました。
観ている私たち自身が物語の一部になったかのように感じる工夫が随所にあり、朗読劇の枠を越えた体験ができる作品でした。
城西国際大学2年 渡部優理絵
【公演概要】「朗読活劇 信長を殺した男 2025」

■公演日程:2025年11月20日(木)~24日(月・祝)
■劇場:シアター1010
■スタッフ
脚本:岡本貴也&江頭美智留
演出:岡本貴也
原作:「信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~」
漫画:藤堂裕 原案:明智憲三郎
(ヤングチャンピオン・コミックス/秋田書店刊)
■出演
<桔梗>田中直樹 (ココリコ)、小南光司、鈴木曉 (WATWING)、西銘駿、小泉萌香
<木瓜>小野健斗、中村太郎、北村健人、樋口裕太、河内美里
<両チーム共通>三味線:山影匡瑠、和太鼓:吉田貴博
■公式HP:https://roudoku-nobunagawo-koroshita.com/2025/
■公式SNS:<X(旧Twitter)>:https://x.com/nobunagawo
■主催:「朗読活劇 信長を殺した男 2025」製作委員会(株式会社ハピネット・メディアマーケティング/株式会社秋田書店)


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