舞台『LIFE-海の家の物語-』 〜生演奏で描く、キマグレンの原点〜

2026年1月10日から赤坂RED/THEATERにて舞台『LIFE-海の家の物語-』が開幕しました。
2024年再結成したキマグレンの誕生までのストーリーをベースに、昨年結成20周年を迎えたキマグレンによる生演奏・歌唱を交えながら贈る音楽劇。
本作は、ISEKIさんとクレイ勇輝さんがこれまでにどのようなことを感じ、経験してきたことがどのように今のキマグレンに繋がっているのかを、実体験をもとにしたオリジナルストーリーを舞台化。
クレイ勇輝役には人気、実力共にその基盤を固めている広井雄士さん、ISEKI役にはキマグレンの事務所の後輩でボーイズグループ・BOYS AND MEN メンバーである吉原雅斗さんが演じます。さらに、上野凌大、絃ユリナ、黒木文貴、三上竜平など様々なシーンで活躍するキャストが名を連ねます。
脚本を手がけるのは、自らが主宰する演劇ユニットや、TVアニメなど幅広い分野で活躍する劇作家・鈴木智晴さん。演出は、劇団を主宰し、人間の持つ矛盾や愚かさをコミカル且つリアルに描き出すことを得意とし、近年では社会派の作品も手がける多様な作品の演出を手掛ける山本タクさんが担当している。
今回は1月9日に行われた囲み取材とゲネプロを取材させていただきました。
「自分はここにいる」を叫ぶ 〜囲み取材〜
Q.心境や意気込みを教えてください。
広井雄士:本当に素晴らしいものが出来上がったと座組一同確信しております。キマグレンのおふたりが繋いできた奇跡を、しっかりと届けられたらなと思っています。
吉原雅斗:キマグレンのお二方は大先輩に当たり、憧れのような存在なので、おふたりの人生の追体験できる作品に入らせていただけたことが光栄です。1ファンとして、生歌を一番近いところで聴けるのも贅沢ですし、珍しい作品だと思うので、お客さんの反応がとても楽しみです。
クレイ勇輝:色々な物語があると思いますが、リアルに勝るものはないと思っています。そのリアルなストーリーを、一人でも多くの人に届けて、何かを持ち帰ってもらえたらなと思います。
ISEKI:キマグレンとして去年20周年という節目を迎え、立ったことのないステージに立たせてもらっています。若い力をお借りして、新しいチャレンジを一緒にできることを、嬉しく思っています。
Q.このような舞台をやるに至った経緯を教えてください。
クレイ:メジャーデビューした2008年から十数年経って、「LIFE」という曲がたくさんの人に届いたと感じています。ただ、僕らがどのような経緯でキマグレンになり、どんなストーリーで「LIFE」を生み出したのかを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思い、舞台という形で届けることになりました。
Q.実際の経験をもとにしているストーリーとのことですが、台本を見た時どのような印象でしたか?
ISEKI:自分たちの経験がまずベースにあって、山本さんの演出力によって、より華やかでドラマチックになっていると感じました。僕らの人生がエンタメとして華やかになっていることに驚きと、ちょっと恥ずかしいなと思う部分もありますが、観てくださる方にも楽しんでいただけるのではないかと思いました。
Q.実際に自分の役を演技されている姿を見てどうでしたか?
ISEKI:こんなにかっこ良かったかな、というのが正直なところです(笑)。でも、「こういうことあったな」とか、「若い自分達もいたんだな」と感じられて面白いですし、ありがたいなと思います。
クレイ:ノンフィクションをベースにした映画もあったりする中で、本人を目の前にして演じるハードルは相当高いだろうなと思っていました。稽古場で、僕らが座っている前で演技をしていて、「どういう気持ちでしてるんだろうな」と思いながらも、熱い想いを感じました。
Q.逆に、本人を目の前で演技をする気持ちなどを教えてください。
広井: まさかこんな大スターを目の前に演じさせてもらえるとは思ってなかったので、最初はすごく動揺しました。ただ、お芝居として、1役者としてしっかり台本と向き合って、お二人に見ていただいた時に、シーンごとに頷いていたり、恥ずかしそうに顔を赤らめている姿を見て、「間違ってなかったのかな」と思えました。そこからさらに役が深まっていったというか、役者として成長させていただいたと感じています。
吉原:僕が所属しているBOYS AND MENのグループの先輩で、とてもお世話になっています。アーティストとしてステージに立たせていただいたことはありますが、役者としてとなるとまた全然違う見え方がありました。今まで見てなかった視点でクセを盗もうとしたり、役者目線で考えさせていただく機会をいただいて、今の方が以前より仲良くなれている気がします。ファンだった自分としてはプレッシャーもありますが、それ以上に名誉なことができて嬉しいなという気持ちの方が強いです。
Q.キマグレンのお二人の年月を表現するに当たって工夫した点を教えてください。
吉原:シーンとしてもずっと一緒にいるので、ディスカッションをしたり、ご飯も二人で一緒に行ったりしました。仲の良さや年月が大事だと思い、早めに仲良くなっておこうと、稽古初日にご飯に誘ったんですよ。そしたら断られました笑
広井:ほんとに行けなかったんですよ!後日、僕から誘いました。
吉原:もう二度と誘わない!笑
クレイ:本当はどうだったの?
広井:行きたかったですよ!でも、稽古初日にそういう風に言ってくださって、「なんて良い方なんだ」と思いました。もう二度と誘わないとは言われましたけど、それを含めても優しい方なので僕が勝手に心を開いています。役者としても、本当に頼れる先輩で、どんなパスを投げても、丁寧に返してくださる。舞台上でも会話ができて、すごく信頼しています。
Q.物語の中で生演奏してみてどうでしたか?
クレイ:間が大事だなと思いました。セリフから楽曲に入るタイミングや、小節の中で休符があったり、入らなきゃいけないメロディーだったり、ビートがあったりするんですけど、それとはまた違った呼吸を演技の中で感じられたのが新鮮でした。
ISEKI:通常ライブする時は、僕らとお客さんだけですが、今回俳優さんたちも一緒にステージに立っていたり、裏にいていただいたりします。仲間が増えたような、一緒に作っている感覚が、演奏していてすごく心地いいです。
Q.面白いなと思うポイントはありますか。
クレイ:何を見るかはそれぞれですが、今回は何回見ても違う楽しみ方ができる、立体的な作品になっていると思います。
ISEKI:実話がもとになっていて、そこに音楽が合わさることで、より立体的に聴けて、観られる作品になっていると思うので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
Q.稽古場の雰囲気を教えてください
吉原:結構、死に物狂いの稽古だったので、正直記憶がないです。毎日、新しいものを出して壊して、また作って。意見を言い合いながら擦り合わせをさせていただいていました。稽古場は暖かい雰囲気でしたが、卓越されたお話が飛び交う場というか…。助けてほしい笑
広井:みんなのアイデアが積み重なって、それを共有して、キマグレンのお二人にも観ていただいて、合わさる。個人的には、令和の時代に、ちょっと前の時代を今回演じさせていただくということで、小道具や服装を身近にしようと、ガラ“ゲー”を持ち歩いていて…。
クレイ:ガラ“ケー”ね!笑
広井:失礼しました!笑
さっきも雄士くんが「今何時?」と聞いてきたのですが、気づいたら無意識にガラケーで時間見ようとしてました。そのくらい、自分の中で時代のものが馴染んできている感覚があったので、その時代に戻った気持ちで楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。どうですか!?
ISEKI:いいねー!昔のクレイくんみたいです。
広井:嬉しいです。ありがとうございます。
Q.公演を楽しみにしていらっしゃる方に、一言お願いします。
クレイ:クリエイティブに関して、精一杯届けられるように頑張ります。今は、言いたいことが言えない世の中だなと思います。何を言っても叩かれる。僕らの「LIFE」の歌詞で、“泣きたくて 笑いたくて ホントの自分ガマンして伝わらなくて” 自分は一体誰のために生きているんだろう。というのは、僕たちの実話から生まれたものです。
そういうことを感じて、それでもやっぱり「自分はここにいるんだ」、「生きていくんだ」
だから、言いたいことは言っていこうぜ。と気にせずに言っていく。忖度もあるし、気にしなきゃいけない部分もあるけど、それでも自分はここにいるんだと叫びながら生きていこうという想いを込めて作っています。ぜひみなさん観に来てください。よろしくお願いします。




生演奏で体感する、物語の答え 〜学生の観劇レポート〜
演技と音楽の層が二重になって降り注ぎ、歌詞の意味をより深いところまで感じることのできる新しい作品でした。言葉一つ一つがゆっくりと心に染み込んでくるような感覚があります。
お互いがお互いを意識しながら、自分と闘い、知らず知らずのうちに比べ合い、高め合っていく姿がとても印象的でした。きっと多くの人が一度は経験したことのある感情なのではないかと思います。だからこそ、自然と自分ごととして受け取ることのできるストーリーだと感じました。
生演奏の場面では、キマグレンのお二人が纏う空気感にも決して変わらない長い年月を共にしてきたからこその落ち着きがあり、その存在感が物語により深い奥行きを与えていました。
広井雄士さん、吉原雅斗さんとISEKIさん、クレイ勇輝さんの立ち位置が対比として際立ち、緊張感や距離感までもが作品の魅力となっています。夏の空気のように温かく包み込み、そっと背中を押してくれる、そんな作品でした。
<公演概要>

【タイトル】舞台『LIFE-海の家の物語-』
【スタッフ】
脚本:鈴木智晴(劇団東京都鈴木区)
演出:山本タク(演劇企画ユニット劇団山本屋)
【出演】
広井雄士/吉原雅斗(W主演)、キマグレン(特別出演)、上野凌大、あわつまい/冴木柚葉(Wキャスト)、絃ユリナ、真島淳、河村煎平、助川綾美、山口ふみや、黒木文費、三上竜平
【公演日程】2026年1月10日(土)~18日(日)
1月10日(土)13:00★/18:00★
1月11日(日)13:00☆/18:00☆
1月12日(月祝)13:00☆/18:00☆
1月13日(火)休演日
1月14日(水)19:00★
1月15日(木)19:00☆
1月16日(金)19:00★
1月17日(土)13:00☆/18:00★
1月18日(日)13:00☆
★・・・あわつまい出演会
☆・・・冴木柚葉出演会
※受付開始・ロビー開場、客席開場、上演時間は、公演時期が近づきましたら公式サイトにて発表します。
【会場】
赤坂 RED/THEATER(〒107-0052 東京都港区赤坂3-10-9 赤坂グランベルホテル B2F)
◆東京メトロ丸の内線、銀座線「赤坂見附駅」10番出口より徒歩3分
◆東京メトロ千代田線「赤坂駅」1番、2番出口より徒歩6分
【チケット (全席指定・税込)】
特典付:9,900円
一般:8,800円
※特典:キャストメッセージ付ミニフォトブック
※当日券は+500円
公式X:https://x.com/life_beachhouse
公演公式サイト:https://life-beachhouse.com/
公演に関するお問い合わせ:stage.contact55@gmail.com
制作:style office
主催:舞台「LIFE-海の家の物語-」実行委員会

学生新聞オンライン2026年1月9日取材 武蔵野大学3年 吉松明優奈


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