歌舞伎座(東京・東銀座)観劇レポート 『壽 初春大歌舞伎』
2026年1月2日(金)、歌舞伎座で「壽 初春大歌舞伎」が華やかに初日の幕を開けた。映画賞を総なめにした2025年の大ヒット映画『国宝』の影響もあり、今あらためて「歌舞伎」に注目が集まっている。そんな中、1月16日に夜の部(『女暫』『鬼次拍子舞』『女殺油地獄』)を学生新聞インターンが観劇。歌舞伎座の特徴、伝統芸能の魅力を学生の視点でレポートする。


©松竹
■歌舞伎座について

歌舞伎座は、1889(明治22)年、木挽町の地に誕生して以来、歌舞伎の殿堂として明治、大正、昭和、平成にわたって、古典演劇としての洗練を極めると共にその時代 の息吹を取り入れた舞台を上演し続けてきました。また、その間には幾度もの災禍を乗り越え、力強く復興を果たしてきました。
歌舞伎座の歩みは、まさに近代日本の演劇史そのもの! 2013(平成25)年4月に第五期となる歌舞伎座が開場し、現在も賑わいをみせています。
■学生新聞インターン歌舞伎観劇レポート
「これが、日本の伝統文化だ。」
歌舞伎座に足を踏み入れた瞬間、そう思ってしまうほどの重厚感と品格に圧倒されました。
席に着くと、目の前には精緻に織り上げられた緞帳が広がっており、細部にまでこだわる美意識にも、どこか “日本らしさ” を感じました。
一方で若者にとっては、馴染みのない言葉遣いや独特の世界観が、「難しそう」「敷居が高い」と感じてしまうのも少しわかる気がします。
ですが、そんな印象を変えてくれるのが「イヤホンガイド」でした。
実際に利用したことで、時代背景やセリフの意味、登場人物の関係性、さらには演者の見どころまでがリアルタイムに解説され、理解が深まるほどに、面白さも増していくのを実感しました。
歌舞伎は、演目ごとにさまざまな俳優さんや役柄を見ることができるのも魅力のひとつです。そんな歌舞伎は、現代でいう “推し活” の原点。ぜひ「難しそう」というイメージから一歩離れて、顔が好きな歌舞伎俳優さんや興味のある演目から入ってみるのも、きっと楽しいはずです。
今回の観劇を通して改めて、日本がこれほど素敵な伝統芸能を持ち、それが長い年月をかけて受け継がれてきたことの価値と誇りを、肌で感じることができました。
ぜひ皆さんも、日常ではなかなか味わえない感動や笑い、心が動く瞬間を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
国際基督教大学3年 若生真衣
歌舞伎座という建物の豪華な意匠や和の雰囲気を、贅沢に体験させていただきました…!和菓子や雑貨などの売店もとても充実していて、開演前や休憩中も楽しむことができました。
特に驚いたのが「イヤホンガイド」の面白さです。実はこれ、舞台の進行に合わせた”実況中継”なんです!絶妙なタイミングで解説をしてくれるので、初めてでも置いてけぼりにならず、歌舞伎の世界に入り込むことができました。そして何といっても、役者さんの所作一つひとつが、すべて踊りのように洗練されていて感動しました。一方で、クスッと笑えるようなコミカルなシーンも多く、当時の人々の風情を感じることができました。
歌舞伎と聞くと難しく思われがちで、堅く身構えてしまう方もいるかもしれませんが、まずはこの魅力的な空間を楽しみに、ぜひ一度訪れてみてほしいです!
東京都立大学3年 坂倉彩月
私自身、今回が初めての歌舞伎観劇でした。歌舞伎座に足を踏み入れた瞬間、館内の構造や装飾、来場者の装いに至るまで美しく整えられており、洗練された格式の高さを強く感じました。観劇中は物語を完全に理解できたわけではありませんが、イヤホンガイドを頼りに場面の展開を追い、周囲の笑いや拍手に触れながら楽しむことができました。生の演劇は迫力に満ち、特に小道具を用いた所作が非常にリアルで、気付けば物語の世界に引き込まれていました。
歌舞伎は若者には敷居が高い印象がありますが、時間や価格、難しさを理由に敬遠するのは惜しいと感じます。一幕見など手軽な鑑賞方法から、ぜひ多くの若者に挑戦してもらいたい文化だと思いました。今後も伝統芸能に触れる機会を大切にしたいです。
法政大学1年 渡辺碧羽






■『猿若祭二月大歌舞伎』公演概要

期間:2026年2月1日(日)~26日(木)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【休演】9日(月)、18日(水)
終演予定時間:
昼の部 午後3時35分頃/夜の部 午後9時5分頃
※終演予定時間は変更になる可能性があります
劇場:歌舞伎座
東京都中央区銀座4-12-15
https://www.kabuki-za.co.jp/
チケットWeb松竹:https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/

学生新聞オンライン2026年1月16日取材 国際基督教大学3年 若生真衣/東京都立大学3年 坂倉彩月/法政大学1年 渡辺碧羽


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