声優 岡咲美保 / 声優 大西沙織

『転スラ』劇場版で共演。二人が語る声優の原点と今後の夢

大西沙織/岡咲美保

■声優 岡咲美保 
11月22日生まれ。岡山県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作品は『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』ロセル・キーシャ役、『シャンピニオンの魔女』メリノー役、『公女殿下の家庭教師』リィネ・リンスター役など。

■声優 大西沙織
8月6日生まれ。千葉県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作品は、『ウマ娘 プリティーダービー』メジロマックイーン役、『魔導具師ダリヤはうつむかない』ダリヤ・ロセッティ役、『シャンピニオンの魔女』メリノー役、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』アイズ・ヴァレンシュタイン役など。

『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』で共演する声優の岡咲美保さんと大西沙織さん。声優を志したきっかけから、今回の作品での役作り、そして「人生を楽しくしてくれる」と語る声優という仕事への情熱について、声優という世界で輝き続けるお二人にお話を伺った。

■声優を志すきっかけを教えてください。

岡咲:小さい頃は、キャラクターに声を当てている人がいるということを知りませんでした。中学生のとき、バドミントン部でダブルスを組める子を探していたところ、アニメ好きな子がいて、その子と仲良くなるためにアニメを見るようになったのが、アニメへの入り口です。もともと小さい頃から音読が好きで、ノリノリで読むタイプでしたし、「読むこと」そのものが好きでした。友達に声を褒めてもらったことなども重なり、自然と声優を志すようになりました。

大西:アニメのキャラクターは、声優さんと呼ばれる人が担当しているということを知ってから、アニメを見るようになりました。小学4年生になる頃には、「自分は声優になるんだ」という意識が芽生えていました。小さい頃から、アニメは楽しくて、時間を忘れて没入できる存在でした。小学4年生で職業として意識してからは、自分の目標であり、たどり着きたい場所として大きな存在になっていました。

■声優になって良かった瞬間と感じる瞬間はどんな時ですか。

岡咲:毎日が楽しいです。舞台に立っているときは非日常を味わえます。アフレコでは自分以外のものになれてすごく楽しいです。役を通して出会える気持ちもあるので、この仕事に人生を楽しくしてもらっているなと思います。

大西:いろいろな体験ができる仕事ではありますが、自分で自分を評価することはあまりありません。私たちの仕事はオーディションが多く、勝ち取らなければ役をいただけませんし、視聴者の方が「良かった」と言ってくださらないと、自分で評価することが難しい仕事でもあります。見てくださる方や、周りの仲間、スタッフの皆さんから「この役良かったね」と声を掛けていただけると、自分が認めてもらえたようで嬉しいです。自分の仕事が人の心に響いていると感じられる瞬間が、とても幸せだと思います。

■『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』で、役を演じる上で大切にしたことを教えてください。

岡咲:劇場版ではありますが、いつも通りの「リムル」として演じさせていただきました。新キャラクターとの関わりや、さまざまな事件も起こります。その中で新技を披露するシーンがありますが、しれっと出しているところもリムルらしさかなと思っています。劇場版2作目ということで、楽しみや期待もありつつ、アフレコでは緊張もしていました。ただ、その緊張をリムルに持たせないよう、「いつも通り」を心がけながら、ゴブタとユラさんの二人を見守る気持ちで演じていました。

大西:私は劇場版オリジナルキャラクターだったので、とても緊張しました。テレビアニメ第3期まで続いてきたチームの中に入っていくのは、本当に緊張します。ただ、皆さんがどっしり構えてくださっていたので、逆に自分だけが慌てていると浮いてしまうなと感じました。今回はオーディションで役をいただいたのですが、台本をいただいた段階で、物語や自分のポジションをしっかり理解した上で、自信を持ってユラを届けることを意識して演じました。

■スバリ、今回の劇場版のみどころを教えてください。

岡咲:前回は『紅蓮の絆編』、今回は『蒼海の涙編』。転スラでは初めて海を舞台にした作品です。「転スラ」と「涙」という言葉は、あまり結びつかない印象を持つ方も多いと思います。どちらかというと笑顔があふれる作品というイメージが強いのではないでしょうか。涙は、心を揺さぶられたときや、切羽詰まったときに出るものだと思います。どういうタイミングで涙が生まれるのか、見終わったあとにきっと納得していただける作品になっています。

大西:ユラはポスターの中央にいるので、気になる存在であり、キーパーソンだと感じていただけると思います。ただ、それだけでなく、「まさか」という展開でゴブタが活躍します。ぜひゴブタの頑張りにも注目していただきたいです。テレビシリーズを楽しんできた方ほど、新鮮に感じられる劇場版だと思いますので、そういった点にも注目してご覧いただけたら嬉しいです。

■今後の夢、展望を教えてください。

岡咲:小さい子どもたちに夢を与えられるような活動をしていきたいと考えています。私自身、学生時代は声優という仕事をよく理解しないままアニメを見ていました。そういう年代の子どもたちに、「こういう世界があるんだよ」と伝えられる存在になれたら嬉しいです。私自身が前に出るというより、「表現」という大きな世界のパーツの一つになれたらと思っています。また、アーティスト活動としては、武道館でライブをすることが夢です。

大西:具体的な夢というよりも、いつまでも好奇心旺盛で、チャレンジをやめない人でいたいと思っています。社会に出ると、だんだん失敗が怖くなってしまいます。30歳を超えて振り返ると、自分も思ったほどチャレンジできていなかったと感じています。これからも挑戦し続けられる大人でいたいです。

■大学生へのメッセージをお願いします。

岡咲:私は進路を決めるとき、大学に進むか、書道家に弟子入りするか、声優の道に進むかで迷っていました。進学校だったこともあり、進路をグラフ化されたとき、私は少数派の2%でした。それでも今、声優としてこの場所で花を咲かせられるよう頑張っています。自分で自分の色を決めすぎなくてもいいと思いますし、揺れていてもいいと思います。チャレンジすること、楽しいことを増やしていくことはとても大切です。今興味があることに向かって進んでいってほしいと応援しています。

大西:私は大学に通っていましたが、勉強が直接夢に結びついたかというと、必ずしもそうではなかったと感じています。それ以上に大切だったのは、人とのつながりでした。仲間やご縁は、将来どんな夢を持ったときにも支えになってくれます。今のうちに、たくさんの仲間をつくってほしいと思います。

学生新聞オンライン2026年1月21日取材 昭和女子大学2年 阿部瑠璃香

『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』 
2026年2月27日(金)全国公開
https://movie02.ten-sura.com/
配給 : バンダイナムコフィルムワークス
『転スラ』ポータルサイト:ten-sura.com
公式X:@ten_sura_anime /

公式Instagram:tensura_official /

公式TikTok:@ten_sura_anime
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

武蔵野美術大学 1年 石井生成/昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/東京都立大学 3年 坂倉彩月

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