俳優 山田杏奈
一つひとつの役に、今の自分のベストを!

俳優 山田杏奈(やまだあんな)
■プロフィール
俳優。2001年1月8日生まれ。2018年に『ミスミソウ』で映画初主演を務め、2024年に映画『ゴールデンカムイ』と映画『正体』で第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞・新人俳優賞をW受賞する。2026年には主演映画『NEW GROUP』の公開が控えている。
◆映画『恋に至る病』について教えてください
私が演じた寄河景は、カリスマ性があり、人を自在に操ると周囲に評される女の子です。台本を読みながら、いったいどんな人なのだろう、彼女の想いはどこにあるのだろうと常に考えていました。気持ちのまま素直に動くキャラクターではないので、彼女の本心や策略を考えながら、何層かに分けてお芝居をするように意識していました。景を演じた私自身、「これが彼女の正解です」という答えは見つけていないし、きっとどこにもないと思っています。
この映画は、一筋縄ではいかないラブストーリーですが、ミステリーやサスペンスの要素もあるので、シンプルではない面白さを楽しんでほしいです。
◆俳優業の魅力を教えてください
いろいろな人物の人生を体験できることがこのお仕事の醍醐味だと思います。たとえば、雨の中を思い切り走るなど、普段の自分とは違うようなことも役を通して経験できるのが面白いですね。
俳優や声優などさまざまなお仕事をさせていただく中で、もっとこうした方が良かったかなと思うこともありますが、そのときどきのベストパフォーマンスをしたいといつも心がけています。「山田杏奈に頼んで良かった」と思っていただけるように頑張ります。また、今後はテンポが良く面白みのある会話劇やコミカルな役にも挑戦してみたいです。
◆学生へのメッセージをお願いします
大学生といえば〝楽しいキャンパスライフ〞というイメージがあります。学生時代は今しかできないことが本当にたくさんある時期です。皆さんも一瞬一瞬を大切に、思いきり楽しんでほしいと思います。私自身も同世代なので一緒に楽しんでいきたいです。

2025年10月24日(金)全国公開予定
出演:長尾謙杜 山田杏奈
監督:廣木隆一
脚本:加藤正人 加藤結子
原作:斜線堂有紀『恋に至る病』
(メディアワークス文庫/ KADOKAWA
刊)
配給:アスミック・エース
Ⓒ2025『恋に至る病』製作委員会
■取材を終えて
デビュー当時から山田さんの魅力に惹かれ、学生新聞でぜひ取材したいという思いを胸に活動してきて、今回ついにその機会をいただくことができました。取材中は柔らかく優しい雰囲気に包まれつつも、俳優としての信念や表現への熱意を感じることができ、貴重な時間となりました。
学生新聞2025年10月号 城西国際大学2年 渡部優理絵
この記事へのコメントはありません。