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舞台『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 〜重厚な物語の先に描かれる愛〜

2026年1月9日から東京・サンシャイン劇場にて舞台『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が開幕しました。
漫画家・水木しげる生誕100 周年記念作品として 2023 年に劇場公開された映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。“鬼太郎の誕生”の秘密について、鬼太郎の父と水木との出会い、そして二人が立ち向かう運命を描いた長編アニメーション作品が、舞台作品へと生まれ変わりました。
人気シリーズを数多く手がける脚本・毛利亘宏さん(少年社中)、演出・中屋敷法仁さん(柿喰う客)を迎え、キャストには、喜多郎の父役の鈴木拡樹さん、水木役の村井良大さんをはじめ、岡本姫奈さん(乃木坂46)、沢海陽子さん、しゅはまはるみさん、国内美喜子さん、コッセこういちさん、加藤啓さん、中田翔真さん、橋本偉成さん、三上市朗さん、良知真次さんと幅広いキャストが出演します。
今回は、開幕に先駆けて2025年1月9日に行われた囲み取材・ゲネプロを取材させていただきました。

笑いと悲鳴と涙が止まらない 〜囲み取材〜

鈴木拡樹:鬼太郎の父役を演じます。鈴木拡樹です。2026年、明けましてめでたい中、こうして舞台を打たせていただきます。僕自身も今年初舞台でございますし、良い舞台をきっかけにこの1年飛躍できるように頑張っていきたいなと思います。
この作品が一発目で本当に良かったなという思いをかみしめながら、この公演をやっていきたいと思いますので、最後までどうぞ応援のほどよろしくお願いします。

村井良大:水木役の村井良大です。初日の幕が開くということで、とても嬉しく、興奮しています。しかも初日に配信のある舞台は聞いたことがないので、これはミスができないなという緊張感と、初日の高揚感が入り混じった不思議な状態です。
舞台はどんどん進化していくので、配信を見た後に、「生の舞台も観たいな」と思っていただき、劇場に足を運んでいただけたらと思います。
この機会を楽しみながら演じたいと思います。よろしくお願いします。

岡本姫奈:龍賀沙代役を演じます。岡本姫奈です。グループを離れて初めて挑戦する舞台が、素晴らしいキャスト、スタッフの皆様と一緒に、舞台に参加させていただけたことが恵まれているなと感じる日々でした。稽古中は、わからないことや、できないことがたくさんありましたが、その度に助けていただいて、すごく成長できた期間になったと思っています。
今まで積み重ねてきたものを信じて、今日から千秋楽まで、龍賀沙代ちゃんとして一生懸命生きたいと思います。よろしくお願いします。

中屋敷法仁:本公演の演出を担当しました。中屋敷法仁と申します。劇場でのリハーサル中に、笑いと悲鳴と涙が止まらなくなるという、非常に慌ただしい演出でございました。
キャストの皆様クリエイターの皆様、スタッフの皆様のチームワークとエネルギーによって、『鬼太郎誕生日 ゲゲゲの謎』という作品が、劇場空間で健やかに奏でている印象を受けています。1観客として早く見たいなという気持ちでいっぱいです。
ぜひこの興奮を皆様と分かち合いたいなと思っています。

Q.役を踏まえて、作品の見どころや注目ポイントを教えてください。

鈴木:人間関係が複雑に描かれている中で、妖怪サイドとして、どう関わっていくのかというところが、やり取りしていて面白いです。皆さんがヒューマンドラマを楽しんでいる中、いきなり異物感というか、スパイスを出せるところが、この役の面白さだと思います。
また、妖怪担当として、激しいアクションも見どころの1つです。人物同士が戦ったり、大きな妖怪が出てきたり…迫力をいろいろ形で表現していますので、楽しんでいただけたらなと思っています。

村井:「狂骨ってこんなデカかったのか」と、目の当たりにできるまたとないチャンスなので、ぜひ劇場で体感していただきたいです。
出演者として思うのは、水木がとにかくたくさん出て、喋っているので、自分が出ているなという風に思っていたんですけど、アンサンブルの皆さんが一瞬で捌けて一瞬出てきます。早着替えの凄さの謎が、いまだにわからなくて。謎が残っているのですが、人力の凄さも劇場で楽しんでいただければと思っています。

岡本:龍賀沙代ちゃんは、すごく静かなシーンでも大きな感情が動いていたり、水木さんに対する気持ちだったり、そういった部分を沙代目線で見ていただけると、楽しんでいただけるのではないかなと思います。
この作品は本当に重みのある物語なので、その重みも皆さんに感じ取っていただいて、心に残る作品になったら嬉しいです。

中屋敷:原作の映画は、憎しみや悲しみのようなものが伝わってくる作品だと、僕は思っています。ただ、今回の舞台版の見どころは、脚本を担当された毛利亘宏さんの演劇愛・人間愛が非常に溢れるシナリオによって、憎しみや悲しみに塗れたこの作品が、劇場空間では喜びや慈しみ愛しみといった、幸せなメッセージを内包したものに変わっています。お正月からこの作品見て良いのかなと迷われている方もいらっしゃると思いますが、ぴったりの作品だと思います。怖い作品というより、愛しい作品だなと思って演出していました。

Q.稽古の日々振り返って、どんな作品になりそうでしょうか。

村井:中屋敷さんがおっしゃった通り、「愛」というものがテーマとしてあるのだなと改めて感じています。舞台の中では、血まみれのアクションで、新年早々血だらけみたいな話なんですよ。怖い作品かなと思っていたら、観終わった後に「あれって、もしかして〇〇の愛の話だったんじゃない?」と感じられる作品になっています。
ぜひ家族とか大切な人と一緒に見ていただけたら嬉しいです。

鈴木:愛であったり、裏テーマがいろんなところに散りばめられていると思います。まずはシンプルに、皆さんご存知の鬼太郎作品の原点であるこのエピソードを見ていただいて、どう感じたか。その後に深く考察をしてみると、いろんな部分が見えてくる楽しさを持ってる作品なのかなと思います。一度見終わった後に、「もっとこの作品深く知りたいな」と思ったら、いろんな考察をして SNSなどで盛り上がっていただけたら嬉しいです。

Q.この公演を楽しみにしている方々に一言お願いします。

鈴木:本当にたくさんの方に見ていただきたい作品です。我々一同、千秋楽まで一生懸命駆け抜けたいと思っています。
時が、そして血が、彼らを出合わせた。鬼太郎の2人の父親の物語を、どうぞ見届けてください。よろしくお願いします。

肉体が火花を散らす空間 〜学生の観劇レポート〜

映画を観て、映画で描かれた世界が舞台という空間でどのように表現されるのか、ワクワクしていました。
実際観劇すると、静と動のコントラストや、場面転換の照明やセットなどによって生まれる立体的な演出に圧倒され、まるで登場人物が目の前で息づいているかのように感じられました。
さらに、肉体を生かした動きや、迫力のある表現にも心を奪われました。激しいアクションが行われている中に、登場人物同士の心で繋がる愛の温もりが伝わってきます。その一方で、役者さんの表情や所作には思わず目を逸らしたくなるほどの生々しさもあり、物語の重みを際立たせていた。観終えた後に心が暖かくなる感覚は、想像をはるかに超えており、舞台ならではの力を感じました。

<公演概要>

【タイトル】 舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
【原作】 水木しげる
【原案】 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
【スタッフ】
脚本:毛利亘宏(少年社中)
演出:中屋敷法仁(柿喰う客)
音楽:川井憲次
【出演】鈴木拡樹、村井良大
岡本姫奈(乃木坂 46)、沢海陽子、しゅはまはるみ、岡内美喜子
コッセこういち、加藤啓、中田翔真、橋本偉成
三上市朗、良知真次
沖育美、齋藤明里、佐々木穂高、田中廉、中嶋海央、藤本裕真、細川晃弘、光永ヒロト
声の出演:白鳥哲

【東京公演】
2026 年1 月9 日(金)~1 月25 日(日)
サンシャイン劇場
【大阪公演】
2026 年1 月 29 日(木)~2 月2 日(月)
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【佐賀公演】
2026 年2 月7 日(土)・2 月8 日(日)
鳥栖市民文化会館 大ホール

公演特設HP https://www.kitaro-tanjo-stage.com/
公演公式 X @kitaro_tanjo_st(https://x.com/kitaro_tanjo_st

【ライブ配信について】
U-NEXT にて大千穐楽公演を含む全 3 公演のライブ配信を実施
1 月9 日(金)19:00 東京初日公演(特典映像:メイキング映像)
1 月 25 日(日)17:00 東京千穐楽(特典映像:キャストインタビュー映像)
2 月8 日(日)13:00 佐賀大千穐楽
詳細は公演特設HP https://www.kitaro-tanjo-stage.com/ まで

【ライブビューイングについて】
佐賀大千穐楽公演である2 月8 日(日)13:00 公演を全国映画館でのライブビューイング開催
オフィシャル先行受付(抽選):https://l-tike.com/kitaro-tanjo-stage-lv/
※受付は1 月11 日(日)23:59 まで

【Blu-ray 発売決定】
2026 年9 月9 日(水)にBlu-ray の発売が決定。限定予約版はスペシャルディスク付き!
https://www.toei-video.co.jp/special/kitaro-tanjo-stage/

学生新聞オンライン2026年1月9日取材 武蔵野大学3年 吉松明優奈

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